頭金と貯金
家を買うときの諸費用、現金で払う?住宅ローンに入れる? 計算の例と決め方
2026年10月31日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
資金計画書の「諸費用」の欄を見て、「これって現金で用意するの?」「ローンに入れてもいいの?」と迷う人は多いと思います。まとまった金額なので、どう払うかで手元のお金も変わります。
この記事では、諸費用を現金で払うか、住宅ローンに入れるかの考え方をまとめます。結論を先に言うと、ローンに入れると手元のお金は残せますが、借りる額が増えて返済と利息が増えます。払う時期によっては現金が必要なこともあるので、何をいつ払うかを先に確かめておくことが大切です。
諸費用の払い方は、主に3つ
諸費用(登記・ローンの手数料・保険など)は、家の価格の数%〜1割くらいかかることが多いです。払い方は、主に次の3つです。
| 払い方 | どういうことか | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 現金で払う | 貯金から払う | 手元の貯金が減る |
| 住宅ローンに入れる | 家の分と一緒に借りる | 借りる額が増える。含められる範囲は金融機関しだい |
| 別のローンで借りる | 諸費用のために別にローンを組む | 金利や条件が住宅ローンとちがうことがある |
諸費用に何が入っているか、どれが家の本体の費用とちがうのかは、本体工事費・付帯工事費・諸費用の記事で確かめられます。この記事では、その諸費用をどう払うかに絞って考えます。
ローンに入れると、毎月いくら増える?
諸費用200万円を住宅ローンに入れて、35年、元利均等返済(毎月の返済額が同じ返し方)・ボーナス払いなしで借りた場合の例です。金利は最後まで変わらないとして計算しています。
| 諸費用200万円・35年 | 毎月の返済の増え方 | 利息の合計の増え方 |
|---|---|---|
| 金利1%(例) | 約5,600円 | 約37万円 |
| 金利1.5%(例) | 約6,100円 | 約57万円 |
| 金利1.9%(例) | 約6,500円 | 約74万円 |
金利1%の例だと、200万円を手元に残す代わりに、毎月約5,600円を35年払い続けることになります。利息の分として、全体で約37万円多く払う計算です。
金利が高いほど、利息の増え方は大きくなります。また、諸費用を入れた分だけ借りる額が増えるので、返済負担率(年収に対する、1年の返済の割合)も少し上がります。
払うタイミングに気をつける
諸費用をローンに入れる場合でも、気をつけたいのが払うタイミングです。住宅ローンのお金が出るのは、家の引き渡しのころが多いです。一方で、諸費用の中には、それより前に払うものもあります。
- 契約書に貼る印紙代など、契約のときに払うもの
- ローンの申し込みや、審査のときにかかるもの
- 注文住宅で、建物ができる前に払う必要がある費用
こうした費用は、ローンに入れるつもりでも、いったん現金で払う必要があることがあります。注文住宅では、土地の代金や工事の途中の支払いのために、本体のローンとは別に、つなぎのお金が必要になることもあります。
何を、いつ、いくら払うのかは、住宅会社や金融機関に聞いて、時期ごとの表にしておくと分かりやすいです。資金計画書にこの流れが書かれていることもあるので、見方は資金計画書の見方の記事も参考にしてください。
現金で払う家庭の考え方
諸費用を現金で払う家庭は、次のように考えていることが多いです。
- 借りる額をできるだけ少なくして、毎月の返済と利息を抑えたい
- 貯金に余裕があり、払ったあとも手元に十分なお金が残る
- 借りる額を家の分だけにしておいたほうが、条件の面で安心
現金で払うときに気をつけたいのは、手元に残るお金です。諸費用は思ったより大きいことがあるので、払ったあとに、急な出費に備えるお金(生活費の半年分くらいと言われる)が残るか確かめておきましょう。
ローンに入れる家庭の考え方
諸費用をローンに入れる家庭は、次のように考えていることが多いです。
- 貯金を手元に残して、急な出費や教育費に備えたい
- 引っ越しや家具・家電など、入居のまわりでも現金を使う予定がある
- 貯金がまだ少なく、早めに家を持ちたい
ローンに入れるときに気をつけたいのは、借りる額が無理なく返せる範囲に入っているかです。家の分に諸費用を足した額で返済を計算して、家計に余裕があるか確かめておくと安心です。
また、全部を現金かローンかで分ける必要はありません。「手元に残したい額を決めて、残りの貯金で払える分は現金、足りない分はローン」と、組み合わせる考え方もあります。
迷ったときは、「払ったあとに手元にいくら残るか」と「借りる額が返せる範囲か」の2つを見てくらべると、決めやすくなります。
借りる前に確かめたいこと
- 資金計画書で、諸費用の合計と内訳を確かめた?
- 借りる予定の金融機関で、諸費用をローンに入れられるか、どこまで入れられるか聞いた?
- 諸費用を入れたときの金利などの条件が、家の分と同じか確かめた?
- 何を、いつ、いくら払うのかを、時期ごとに書き出した?
- ローンのお金が出る前に、現金で払う費用がいくらあるか確かめた?
- 払ったあとに手元に残る貯金を計算して、夫婦で話した?
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Q. 諸費用は、住宅ローンに入れて借りられますか?
諸費用も含めて貸してくれる金融機関はあります。ただ、含められる費用の範囲や、含めたときの金利などの条件は、金融機関によってちがいます。借りる予定の金融機関で確かめてください。
Q. 諸費用をローンに入れると、毎月いくら増えますか?
例えば200万円を金利1%・35年で借りると、毎月の返済は約5,600円増え、利息の合計は約37万円増えます。金利や年数によって変わるので、自分たちの条件で計算してみてください。
Q. 諸費用を全部ローンに入れれば、現金はいりませんか?
ローンのお金が出る前に払う費用もあるため、まったく現金がいらないとは限りません。いつ、何を、いくら払うのかを住宅会社や金融機関に聞いて、払う時期ごとに準備しておくと安心です。
まとめ
- 諸費用の払い方は、現金・住宅ローンに入れる・別のローンの主に3つ
- 200万円をローンに入れると、1%・35年で毎月約5,600円、利息約37万円増える(例)
- ローンに入れても、引き渡しより前に現金で払う費用があることがある
- 「払ったあとの手元のお金」と「借りる額が返せる範囲か」の両方で考える
- 含められる範囲や条件は、金融機関で確かめる
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