年収別の目安
年収700万円の住宅ローンはいくらまで? 借りられる額が大きいからこそ考えたい、借入額の決め方
2026年10月26日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
年収700万円あると、住宅ローンの事前審査で思っていたより大きな額が出て、驚く人もいます。選べる土地や間取りも広がるぶん、「どこまで借りていいのか」が、かえって決めにくくなることもありますよね。
この記事では、年収700万円で無理なく返せる借入額の目安と、借入額の決め方をまとめます。結論を先に言うと、年収の25%(毎月約14.6万円)を返済にあてるなら、35年で借入額はおよそ4,470万〜5,250万円です。借りられる額が大きい年収帯だからこそ、「借りる額を自分たちで決める」ことが大切になります。
年収700万円の借入額と毎月の返済
返済負担率(年収に対する、1年の返済の割合)ごとに、35年・元利均等返済(毎月の返済額が同じ返し方)・ボーナス払いなしで計算しました。
| 返済負担率 | 毎月の返済 | 金利0.9%のとき | 金利1.9%のとき |
|---|---|---|---|
| 20% | 約11.7万円 | 約4,200万円 | 約3,570万円 |
| 25% | 約14.6万円 | 約5,250万円 | 約4,470万円 |
| 30% | 約17.5万円 | 約6,300万円 | 約5,360万円 |
| 35% | 約20.4万円 | 約7,350万円 | 約6,250万円 |
※金利は例です。借入額は10万円単位で切り下げています。
返済負担率35%で計算すると、金利0.9%なら7,000万円をこえます。でもこれは、金融機関の審査の上限くらいで計算した「貸せる額」の目安です。毎月20万円をこえる返済を35年続けることになるので、家計の中ではかなり大きな割合になります。
年収700万円の家庭では、20%と25%の間で借入額を決める、という考え方もあります。20%なら毎月約11.7万円で、金利0.9%で約4,200万円。25%との差は毎月3万円くらいですが、その分を教育費や貯金にまわせます。
借りられる額が大きい年収帯の、借入額の決め方
年収700万円くらいになると、審査の上限まで借りなくても、ほしい家の予算に届くことが多くなります。そのぶん、「借りられるなら少し上乗せしよう」となりやすいのもこの年収帯です。借入額は、次の順番で決めると、ぶれにくくなります。
- 毎月の返済の上限を決める:手取りから生活費と貯金を引いて、返済にあてられる額を出す
- 上限から借入額を出す:金利を2つくらい(例えば0.9%と1.9%)で計算しておく
- その借入額で家の総額を決める:土地・建物・外構・諸費用・家具家電を、その総額の中に収める
- 打ち合わせで増えた分は、どこかで減らす:総額をこえたら、借入額を増やす前にほかを見直す
年収700万円でも、家計の中身は家庭ごとに大きくちがいます。年収ではなく、毎月の手取りと支出から出した「返済の上限」を物差しにすると、住宅会社の提案にも落ち着いて向き合えます。
手順1の手取りは、額面の年収よりかなり少なくなります。額面で25%の返済でも、毎月の手取りとくらべると3割以上に見えることもあるので、一度手取りで割り算してみると、実感に近い重さが分かります。
返済の年数を短くすると、どう変わる?
年収700万円くらいになると、「35年ではなく、もう少し短い年数で返したい」と考える人もいます。返済負担率25%のまま、年数を30年にすると次のようになります。
| 返済負担率25%(毎月約14.6万円) | 金利0.9%のとき | 金利1.9%のとき |
|---|---|---|
| 35年で返す | 約5,250万円 | 約4,470万円 |
| 30年で返す | 約4,590万円 | 約3,990万円 |
毎月の返済が同じなら、30年にすると借りられる額は450万〜650万円くらい少なくなります。そのかわり、完済が5年早くなり、利息の合計も少なくなります。反対に、借入額を決めてから年数を短くすると、毎月の返済が大きくなります。
何年で返すかは、完済のときの年齢、退職金の見通し、繰り上げ返済の考え方などで、家庭ごとに決め方がちがいます。くわしくは返済期間の決め方の記事にまとめています。
共働きで700万円のとき
夫婦の年収を合わせて700万円という家庭もあります。例えば450万円と250万円の共働きで、合わせて年収の25%(約5,250万円・金利0.9%)を借りた場合、毎月の返済約14.6万円は、450万円の人ひとりの年収に対して約39%にあたります。
450万円ひとりの年収の25%で借りられる額は、金利0.9%で約3,370万円、金利1.9%で約2,870万円です。夫婦で合わせた額との差、約1,900万円(金利0.9%)の分は、もう1人の収入が続くことを前提にした借入です。
- 2人とも、いまの働き方を続ける予定?
- 子どもが生まれる予定や、育休をとる予定はある?
- 片方の収入が減ったとき、どの支出を減らせる?
どちらがよいということではなく、収入の見通しに合わせて借入額を決めておくと、あとで慌てずにすみます。
土地も買うときの総額と、金利の上がり方
家にかけられる総額
借入額に自己資金を足し、諸費用(総額の8%として計算)を引いた額が、家にかけられる総額です。
| 年収の25%・35年で借りる | 自己資金0円 | 自己資金500万円 |
|---|---|---|
| 金利0.9%(借入約5,250万円) | 約4,860万円 | 約5,320万円 |
| 金利1.9%(借入約4,470万円) | 約4,130万円 | 約4,600万円 |
土地も買う場合は、この中から土地代を出します。総額のうち土地代がどれくらいになるかは、地域によって大きくちがいます。土地と建物にいくらずつかけるかは、土地探しの早い段階で決めておくと進めやすくなります。土地探しの流れは土地探しの進め方の記事にまとめています。
金利が1%上がったとき
変動金利で5,250万円を借りて、金利が0.9%から1.9%に上がると、毎月の返済は約14.6万円から約17.1万円に、約2.5万円増えます。借入額が大きいほど、同じ1%でも増える金額は大きくなります。金利の種類は家計や考え方で選び方がちがうので、増えたときの家計も一度見ておくと安心です。
借りる前に確かめたいこと
- 審査の金額ではなく、毎月の返済の上限から借入額を決めた?
- 毎月の返済を、手取りでも割り算してみた?
- 返済の年数と、完済のときの年齢を家族で話した?
- 共働きなら、片方の収入だけで返せる額も見た?
- 土地と建物にいくらずつかけるか決めた?
- 金利が1%上がったときの毎月の返済額を見た?
- 打ち合わせで総額が増えたとき、どこを見直すか話した?
うちは、いくらまでなら無理なく返せる?年収と貯金を入れるだけで、無理なく返せる借入額と、家にかけられる総額の目安が分かります。無料・登録不要。
無理なく返せる額を出してみる →よくある質問
Q. 年収700万円で、6,000万円の住宅ローンは多すぎますか?
35年・金利0.9%で6,000万円を借りると、毎月の返済は約16.7万円で、返済負担率は約29%です。目安の25%はこえますが、多すぎるかどうかは家計によってちがいます。金利が上がったときや、教育費が増える時期の家計も計算して決めると安心です。
Q. 年収700万円なら、返済の年数を短くしたほうがいいですか?
年数の決め方は家計や考え方によってちがうので、どちらがよいとは言えません。年数を短くすると利息の合計は少なくなりますが、毎月の返済は大きくなります。毎月の家計に余裕が残るかどうかで考える家庭が多いです。
Q. 年収700万円でも、住宅ローンが苦しくなることはありますか?
年収が高めでも、借入額が大きかったり、ほかの支出が多かったりすると、家計が苦しくなりやすいことがあります。年収よりも、毎月の返済をしたあとに生活費と貯金が残るかどうかが大事です。手取りで一度計算しておくと安心です。
まとめ
- 年収700万円なら、年収の25%で毎月約14.6万円。35年で借入額は約4,470万〜5,250万円(金利1.9%〜0.9%の例)
- 借りられる額が大きいので、毎月の返済の上限から借入額を自分たちで決める
- 年数を短くすると、同じ毎月の返済でも借りられる額は少なくなるが、早く返し終わる
- 共働きで700万円なら、片方の収入が減ったときの家計も見ておく
- 土地代と金利の上がり方も入れて、家にかけられる総額を決める
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