年収別の目安
年収800万円・1000万円の住宅ローンはいくらまで? 借入額の目安と、高めの年収で見落としやすいこと
2026年10月27日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
年収800万円や1000万円あると、住宅ローンの選択肢は大きく広がります。そのぶん「上限まで借りても大丈夫だろう」と思いやすく、どこで線を引くかが決めにくくなりますよね。
この記事では、年収800万円・1000万円で無理なく返せる借入額の目安を、計算した表でまとめます。結論を先に言うと、年収の25%を返済にあてるなら、35年で借入額は年収800万円でおよそ5,110万〜6,000万円、1000万円でおよそ6,380万〜7,500万円です。借りる年齢や金利の上がり方で、この額は大きく動きます。
年収800万円の借入額と毎月の返済
返済負担率(年収に対する、1年の返済の割合)ごとに、35年・元利均等返済(毎月の返済額が同じ返し方)・ボーナス払いなしで計算しました。
| 返済負担率 | 毎月の返済 | 金利0.9%のとき | 金利1.9%のとき |
|---|---|---|---|
| 20% | 約13.3万円 | 約4,800万円 | 約4,080万円 |
| 25% | 約16.7万円 | 約6,000万円 | 約5,110万円 |
| 30% | 約20.0万円 | 約7,200万円 | 約6,130万円 |
| 35% | 約23.3万円 | 約8,400万円 | 約7,150万円 |
※金利は例です。借入額は10万円単位で切り下げています。
年収800万円なら、無理のない目安としてよく言われる20〜25%で、毎月13.3万〜16.7万円です。35%で計算した「銀行の上限の目安」とくらべると、借入額には2,000万円以上の差があります。
年収1000万円の借入額と毎月の返済
同じ条件で、年収1000万円の場合も計算しました。
| 返済負担率 | 毎月の返済 | 金利0.9%のとき | 金利1.9%のとき |
|---|---|---|---|
| 20% | 約16.7万円 | 約6,000万円 | 約5,110万円 |
| 25% | 約20.8万円 | 約7,500万円 | 約6,380万円 |
| 30% | 約25.0万円 | 約9,000万円 | 約7,660万円 |
| 35% | 約29.2万円 | 約10,500万円 | 約8,940万円 |
※金利は例です。借入額は10万円単位で切り下げています。
年収1000万円で35%・金利0.9%だと、計算の上では1億円をこえます。ただ、毎月約29万円の返済を35年続けることになります。借りられる額がここまで大きくなると、「いくら借りられるか」より「いくらにとどめるか」を決めることのほうが大切になります。
年収800万円の25%と、年収1000万円の20%は、どちらも毎月約16.7万円です。年収が上がっても、返済負担率を少し下げておくと、毎月の返済は同じくらいに保てます。
40代・50代で借りるときの年数と借入額
年収800万円〜1000万円の人は、キャリアを重ねた40代・50代で家づくりを始めることも少なくありません。完済の年齢を80歳までにしている金融機関が多いので、借りるときの年齢によって組める年数が変わります。返済負担率25%・毎月の返済は同じままで、年数を変えると次のようになります。
| 返済の年数(例) | 年収800万円・0.9% | 年収800万円・1.9% | 年収1000万円・0.9% | 年収1000万円・1.9% |
|---|---|---|---|---|
| 35年(45歳までに借りる) | 約6,000万円 | 約5,110万円 | 約7,500万円 | 約6,380万円 |
| 30年(50歳で借りる) | 約5,250万円 | 約4,570万円 | 約6,570万円 | 約5,710万円 |
| 25年(55歳で借りる) | 約4,470万円 | 約3,970万円 | 約5,590万円 | 約4,970万円 |
年数が10年短くなると、同じ毎月の返済でも借りられる額は1,000万〜2,000万円くらい少なくなります。また、80歳まで返す計算だと、定年のあとも返済が続きます。退職金や年金、定年のあとの働き方、繰り上げ返済の予定もあわせて考えておくと安心です。完済年齢の考え方は40代・50代からの住宅ローンの記事にまとめています。
夫婦の収入を合わせて1000万円のとき
夫婦それぞれ500万円で、合わせて1000万円という家庭もあります。合わせた年収の25%なら、金利0.9%で約7,500万円です。一方、500万円ひとり分の25%は、金利0.9%で約3,750万円、金利1.9%で約3,190万円です。
2人の収入で返す前提で大きな額を借りる場合は、次のようなことを話しておくと安心です。
- 産休・育休や時短勤務で、片方の収入が減る時期はある?
- 転勤や転職があったら、どちらがどう動く?
- ペアローンにするなら、それぞれがいくら借りて、いくら返す?
夫婦で借りる方法にはいくつかの種類があり、責任の持ち方や団体信用生命保険(団信)の入り方もちがいます。くわしくはペアローン・収入合算のちがいの記事で書いています。
高めの年収で見落としやすいこと
手取りの割合は小さくなりがち
年収が上がると、所得税や住民税、社会保険料も増えるので、額面に対する手取りの割合は小さくなりがちです。返済負担率は額面で計算するので、手取りで割り算すると、思ったより重く見えることがあります。
金利が上がったときの増え方が大きい
借入額が大きいほど、同じ1%の上昇でも、毎月の返済の増え方は大きくなります。変動金利で借りて、金利が0.9%から1.9%に上がった場合の例です。
- 6,000万円(年収800万円の25%):毎月約16.7万円 → 約19.6万円(約2.9万円増える)
- 7,500万円(年収1000万円の25%):毎月約20.8万円 → 約24.5万円(4万円近く増える)
どの金利の種類にするかは、家計や考え方によって選び方がちがいます。増えたときの家計も一度計算しておくと、落ち着いて決められます。
家にかけられる総額と、持ったあとのお金
年収の25%・35年で借りた場合、諸費用を総額の8%として計算すると、家にかけられる総額は次のとおりです。
- 年収800万円・自己資金600万円:金利0.9%で約6,110万円、金利1.9%で約5,280万円
- 年収1000万円・自己資金800万円:金利0.9%で約7,680万円、金利1.9%で約6,640万円
家が大きく、設備のグレードが高くなるほど、固定資産税や火災保険、将来の修繕のお金も大きくなります。ローンの返済だけでなく、家を持ったあとの毎月のお金も入れて考えておくと安心です。
借りる前に確かめたいこと
- 審査の上限ではなく、毎月の家計から返済の上限を決めた?
- 借りるときの年齢と、完済のときの年齢を確かめた?
- 定年のあとの返済をどうするか、家族で話した?
- 夫婦で借りるなら、片方の収入が減ったときの家計を見た?
- 金利が1%上がったときの毎月の返済額を計算した?
- 固定資産税や修繕など、家を持ったあとのお金も入れた?
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Q. 年収1000万円なら、住宅ローンは1億円借りられますか?
返済負担率35%・35年・金利0.9%なら、計算の上では1億円をこえる額になることもあります。ただ、それは審査の上限くらいで計算した額で、毎月の返済は約29万円になります。借りられるかは金融機関の審査で決まり、無理なく返せるかは家計で確かめる必要があります。
Q. 年収800万円で、7,000万円の住宅ローンは多すぎますか?
35年・金利0.9%で7,000万円を借りると、毎月の返済は約19.4万円で、返済負担率は約29%です。目安の25%はこえます。多すぎるかどうかは家計によってちがうので、手取りや教育費、完済の年齢もあわせて考えると安心です。
Q. 年収が高ければ、返済負担率は高めでも大丈夫ですか?
年収が高いと、返済したあとに残るお金も多くなりやすいので、少し高めでも暮らしていける家庭はあります。一方で、税金や社会保険料が増えて、手取りの割合は小さくなりがちです。支出も大きくなりやすいので、割合だけでなく毎月の家計で確かめるのがおすすめです。
まとめ
- 年収の25%・35年なら、年収800万円で約5,110万〜6,000万円、1000万円で約6,380万〜7,500万円(金利1.9%〜0.9%の例)
- 借りられる額が大きいので、「いくらにとどめるか」を自分たちで決める
- 40代・50代で借りると年数が短くなり、借りられる額も少なくなる。定年のあとの返済も考える
- 夫婦の収入を合わせるなら、片方の収入が減ったときの家計も見ておく
- 金利の上がり方と、家を持ったあとのお金も入れて、総額を決める
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