共働き・家族
住宅ローンの完済年齢は何歳? 40代・50代から借りるときに、年齢で変わることを計算で見る
2026年10月19日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
40代や50代で家づくりを考えはじめると、「いまから35年のローンを組んだら、返し終わるのは何歳?」が気になります。年齢を考えると、借りてもいいのか迷う人もいると思います。
この記事では、完済の年齢と、借りる年齢によって変わることを計算の例でまとめます。結論を先に言うと、完済は80歳までとする金融機関が多く、50代からは返済年数が短くなって、借りられる額も小さくなります。年齢そのものより、「定年のときにいくら残るか、それをどう返すか」を見ておくことが大切です。
完済の年齢の上限は80歳が多い
住宅ローンには、借りられる年齢と、返し終える年齢の上限があります。完済は80歳までとしている金融機関が多いです。くわしい条件は、金融機関ごとに決まっています。
完済の上限があるので、借りる年齢が上がるほど、選べる返済年数は短くなります。
- 45歳までなら、35年で借りても完済は80歳まで
- 50歳なら、80歳までの30年が上限
- 55歳なら、80歳までの25年が上限
「住宅ローン、いくらまで?」でも、完済が80歳をこえないように返済年数を縮めて計算しています。ただ、80歳はあくまで「借りられる上限」です。80歳まで返す計画が、無理なく返せる計画とは限らないことも知っておきましょう。
借りる年齢で、借りられる額はどう変わる?
計算の例で見てみましょう。年収500万円の人が、元利均等返済(毎月の返済額が同じ返し方)でボーナス払いなし、例えば金利0.9%で借りるとします。返済年数は35年を希望して、80歳をこえる場合は80歳までに縮めます。
| 借りる年齢 | 返済年数 | 無理なく返せる額の目安(年収の25%) | 銀行の上限の目安(35%) |
|---|---|---|---|
| 35歳 | 35年(完済70歳) | 約3,750万円 | 約5,250万円 |
| 45歳 | 35年(完済80歳) | 約3,750万円 | 約5,250万円 |
| 50歳 | 30年(完済80歳) | 約3,280万円 | 約4,590万円 |
| 55歳 | 25年(完済80歳) | 約2,790万円 | 約3,910万円 |
| 60歳 | 20年(完済80歳) | 約2,280万円 | 約3,200万円 |
毎月返せる額は同じでも、返済年数が短くなるほど、借りられる額は小さくなります。50歳では35歳のときより約470万円、55歳では約960万円小さくなる計算です。
同じ3,000万円を借りる場合で見ると、毎月の返済は次のように変わります(金利0.9%の例)。
- 35年なら毎月約8.3万円
- 30年なら毎月約9.5万円
- 25年なら毎月約11.2万円
- 20年なら毎月約13.7万円
定年のときに、ローンはいくら残る?
年齢を考えるときにいちばん大事なのは、仕事をやめるときに、ローンがどれくらい残っているかです。例えば65歳で仕事をやめるとして、3,000万円を金利0.9%で借りた場合の、65歳のときの残りを計算してみます(金利が変わらないとした場合)。
| 借りる年齢と年数 | 65歳のときの残り |
|---|---|
| 35歳・35年 | 約489万円 |
| 40歳・35年 | 約956万円 |
| 45歳・35年 | 約1,402万円 |
| 50歳・30年 | 約1,601万円 |
借りる年齢が上がるほど、仕事をやめるときに残るローンは大きくなります。残った分は、仕事をやめたあとの収入や、退職金・貯金から返していくことになります。
完済の年齢よりも、「仕事をやめるときにいくら残るか、それを何で返すか」を先に考えておくと、年齢に合った借り方が見えてきます。
40代・50代から借りるときの考え方
40代・50代から借りるときは、次のような方法を組み合わせて考える家庭が多いです。どれがよいかは、家計や退職金・年金の見込みによってちがいます。
- 頭金を多めに入れる:借りる額が小さくなり、定年のときに残る額も小さくなる。ただし手元のお金とのかねあいがある
- 借りる額を小さめにする:家の広さや仕様を見直して、予算そのものを下げる
- 返済年数を短めにする:毎月の返済は大きくなるが、仕事をしているうちに返し終えやすい
- 繰り上げ返済の予定を立てる:仕事をしているうちに、貯金から少しずつ前倒しで返す
- 退職金の使い道を考えておく:残ったローンにあてるか、老後の生活費に残すか
退職金で残りを返す計画にする場合は、退職金がいくらくらいになりそうか、勤め先の制度で確かめておくと安心です。退職金をローンにあてると、そのぶん老後の生活費に使えるお金は少なくなります。
また、年齢が上がると、健康状態によっては団信(団体信用生命保険)に入りにくいこともあります。団信は、借りた人が亡くなったり高度障害になったりしたとき、残りのローンが保険で支払われるしくみです。加入の条件は金融機関ごとにちがうので、早めに確かめておきましょう。
30代でも、完済の年齢は見ておきたい
完済の年齢は、40代・50代だけの話ではありません。35歳で35年のローンを組むと、完済は70歳です。この場合も、65歳で仕事をやめると、約5年分の返済が残ります。
返済年数を長くすると毎月の返済は小さくなりますが、利息の合計は増え、完済も遅くなります。年数の決め方は、返済期間の決め方の記事にまとめています。無理なく返せる額の出し方そのものは、住宅ローンはいくらまで借りていい?の記事をどうぞ。
借りる前に確かめたいこと
- 借りる予定の金融機関の、完済の年齢の上限を確かめた?
- 完済が何歳になるか、計算してみた?
- 仕事をやめるときに、ローンがいくら残るか見た?
- 残った分を何で返すか、家族で話した?
- 退職金がどれくらいになりそうか、勤め先の制度を確かめた?
- 団信の加入の条件を、早めに確かめた?
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Q. 住宅ローンは何歳まで借りられますか?
借りられる年齢や完済の年齢の上限は、金融機関ごとに決まっています。完済は80歳までとしている金融機関が多く、借りる年齢が上がるほど、選べる返済年数は短くなります。くわしい条件は、借りる予定の金融機関で確かめてください。
Q. 完済が80歳でも、35年で借りて大丈夫ですか?
家計や退職金、年金の見込みによってちがうので、一律には言えません。定年のときにいくらローンが残るかを計算して、そのお金をどう返すかの見通しを立てておくと、借りるかどうかを決めやすくなります。
Q. 50代で住宅ローンを借りるとき、気をつけることは何ですか?
返済年数が短くなりやすいので、同じ金額を借りても毎月の返済が大きくなります。また、返済の途中で定年を迎えることが多いので、そのあとの収入で返せるかを考えておくことが大切です。頭金を多めにする、借りる額を小さくするなど、家計に合わせて考える家庭が多いです。
まとめ
- 完済は80歳までとする金融機関が多く、50代からは返済年数が短くなる
- 返済年数が短いと、毎月返せる額が同じでも借りられる額は小さくなる
- 年齢より「仕事をやめるときにいくら残るか、何で返すか」を先に考える
- 頭金・借りる額・年数・繰り上げ返済・退職金を組み合わせて考える
- 団信の条件など、年齢で変わることは早めに金融機関で確かめる
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