間取りの型
夫婦ふたりの家の間取りで後悔しないために。小さく建てて、ひとりの場所もつくる
2026年10月22日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
子どもが巣立ったあとに建て替える、ふたりで暮らす家を建てる。夫婦ふたりの家は、部屋数がいらないぶん、小さく、身の丈に合った家にしやすいのが良いところです。
いっぽうで、ふたりだけだからこそ、距離が近すぎる、お客さんが来たときに困る、年を重ねたときに暮らしにくい、という後悔も生まれがちです。この記事では、夫婦ふたりの家の間取りで考えたいことと、図面で確かめたいポイントをまとめます。
部屋数より「ひとりの場所」
ふたり暮らしの家は、LDKを広くとって、あとは寝室だけ、という形にしやすいです。ただ、家にいる時間が長くなると、それぞれがひとりになれる場所があるかどうかで、住みごこちが変わってきます。
- ひとりが電話やオンライン会議をしているとき、もうひとりはどこにいる?
- テレビを見たい人と、本を読みたい人が、同じ時間に過ごせる?
- 趣味の道具を広げたままにしておける場所はある?
個室をつくらなくても、LDKの一角に机を置くコーナーをつくる、寝室の横に小さな部屋をつけるなど、少し離れられる場所があるだけで気持ちが楽になることもあります。
平日と休日、それぞれふたりがどこで何をしているかを図面に書きこんでみてください。同じ部屋に、違うことをしたいふたりが重なる時間が見えてきます。
寝室は「一緒」か「分ける」か
ふたり暮らしの家で意外と話し合われていないのが寝室です。寝る時間・起きる時間のずれ、いびき、暑がり寒がりなど、毎晩のことなので、小さな違いが積み重なります。
- 同じ部屋:ベッドを2つ離して置けるか、ひとりだけ明かりをつけられるか
- 部屋を分ける:隣どうしにする、間に収納をはさんで音をやわらげる
どちらがいいかは夫婦しだいです。寝室の考え方は寝室の記事も参考にしてみてください。
平屋か、1階で暮らせる2階建てか
ふたり暮らしでは、階段がない平屋を選ぶ人も多いです。平屋で気をつけたいことは平屋の間取りの記事にまとめています。
土地の広さなどで2階建てにする場合は、寝室・水回り・LDKを1階にまとめて、1階だけで暮らしが回る形にしておくと、年を重ねても暮らしやすくなります。2階は趣味やお客さん用、季節のものをしまう場所など、毎日は上がらなくてもいい使い方にしておく考え方です。
お客さん用の部屋に、広さを使いすぎない
子どもや孫が泊まりに来る、友人を招きたい。そう考えて客間をつくる家も多いですが、年に何回使うかを数えてみると、ほとんど使わない部屋になることもあります。
- リビングの横に畳コーナーをつくり、泊まりのときだけ戸で仕切る
- ふだんは趣味の部屋として使い、泊まりのときに布団を敷く
- お客さんが使うトイレや洗面所が、寝室の前を通らずに行ける
畳の部屋の使い方は和室・畳コーナーの記事も参考にしてみてください。
家事は、ふたりで並んで回せるか
ふたり暮らしでは、料理や洗濯をふたりでする時間も増えます。キッチンにふたりで立てる広さがあるか、洗濯機から干す場所までの道がすれ違えるか、といったことも図面で見ておきたいところです。
キッチンの通路の広さはキッチンの記事、洗濯の流れは洗濯動線の記事にまとめています。
10年後・20年後を図面で想像する
ふたりの家は、長く住むことを考えて建てることが多いはずです。いまは気にならなくても、年を重ねると気になってくることがあります。
- 寝室からトイレまで、近くて、段差がない?
- 玄関に、腰かけて靴をはける場所がある?
- お風呂や脱衣所が、寒くなりにくい場所にある?
- 窓の掃除や、高い場所の収納に、はしごがいらない?
将来の暮らしやすさは、老後も暮らしやすい間取りの記事でくわしく書いています。
図面で確かめたいチェックリスト
- ふたりがそれぞれ、ひとりになれる場所はある?
- 寝室は一緒か分けるか、話し合えている?
- 1階だけで、寝る・食べる・お風呂・トイレが済む?
- お客さん用の部屋は、年に何回使いそう?
- キッチンや洗濯の通り道で、ふたりがすれ違える?
- 寝室からトイレまで、近くて段差がない?
- 使わない部屋に、掃除やエアコンの手間がかからない?
担当の人への伝え方
「ふたりなので小さくていいです」だけだと、部屋が少ないだけの家になりがちです。ふたりがそれぞれ家で何をしたいかを伝えてみてください。
- 「ひとりは家で仕事をするので、LDKから少し離れた机の場所がほしいです」
- 「寝る時間がずれるので、ひとりが先に寝ても気にならない形にしたいです」
- 「孫が年に数回泊まりに来るので、ふだんは別の使い方ができる部屋にしたいです」
着工前の、まだ変えられるうちに
ふたりの家は、ふたりの暮らし方がそのまま間取りになります。着工の前に、平日と休日の過ごし方をもう一度図面に書きこんで、ふたりで見比べてみてください。間取りをいつまで変えられるかは、会社や契約によって違うので、早めに確認しておくと安心です。
このチェック、AIにも見てもらえます。間取り図をアップするだけで、6つの観点で「得意技」と「ちょっと苦手なこと」が分かります。無料・登録不要。
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よくある質問
Q. 夫婦ふたりの家は、平屋がいいですか?
階段がなく、将来も暮らしやすいので、ふたり暮らしで平屋を選ぶ人は多いです。ただ、同じ広さなら2階建てより広い土地が必要になりやすいので、土地の広さと合わせて考えてみてください。2階建てでも、1階だけで暮らしが回る形にしておく、という考え方もあります。
Q. 寝室は夫婦で分けたほうがいいですか?
寝る時間・起きる時間がずれている、いびきや暑がり寒がりが気になる、という夫婦では、寝室を分けたり、同じ部屋でベッドを離して置いたりする家もあります。いまの暮らしで気になっていることがあれば、間取りを決める前に話しておくのがおすすめです。
Q. お客さん用の部屋は必要ですか?
年に何回泊まりに来るかで考えてみてください。年に数回なら、リビングの横の畳コーナーや、ふだんは趣味の部屋として使う場所を、泊まりのときだけ使う形にする家も多いです。
まとめ
- 部屋数より、ふたりがそれぞれひとりになれる場所
- 寝室は一緒か分けるか、建てる前に話しておく
- 2階建てでも、1階だけで暮らしが回る形に
- お客さん用の部屋は、年に何回使うかで考える
- 10年後・20年後の動きも、図面で想像してみる
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