家事ラク
洗濯動線で後悔しない間取り。図面の上で「洗う・干す・たたむ・しまう」をたどってみよう
2026年10月5日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
家事の中でも、洗濯はほぼ毎日。しかも「洗う → 干す → 取りこむ → たたむ → しまう」と、いちばん工程が多い家事です。
図面のときは気にしていなかったのに、住んでみたら「洗面所から2階のベランダまで、毎朝けっこう歩くな…」と気づく、ということもあります。
この記事では、図面の上で洗濯動線を確かめる方法をまとめます。何社かの提案を見比べている人も、契約して詳細の打ち合わせをしている人も、手もとの間取り図を開きながら読んでみてください。
まずは図面の上で、指でたどってみる
間取り図を手もとに置いて、洗濯物になったつもりで指を動かしてみてください。
- 洗う:洗濯機はどこ?
- 干す:ベランダ・庭・室内干しの場所はどこ? 洗濯機からどう行く?
- 取りこむ・たたむ:取りこんだ洗濯物を、どこに広げてたたむ?
- しまう:家族それぞれの服は、どこにしまう?
たどりながら、階段を何回上り下りするか、リビングを通るかを数えてみましょう。濡れた洗濯物はかなり重いので、階段の往復は思った以上に効いてきます。
「図面で見ると近い」と「毎日やっても苦にならない」は別物です。1日1回 × 365日で考えてみてください。
もうひとつおすすめなのが、誰がやるかを決めてからたどることです。家族のうち洗濯をする人が日によって変わるなら、その全員が「この流れなら続けられる」と思えるかを話しておくと、あとでもめにくくなります。
洗濯動線は、だいたい3つの型に分かれる
型によって、図面で見るべきところが変わります。自分の家に近い型のところを、とくにていねいに見てください。
型1:外干し中心(ベランダ・庭)
お日さまに当てて干したい人の型です。
- 洗濯機とベランダが同じ階にあると楽
- 1階に洗濯機、2階にベランダだと、毎日階段を往復することに
- 庭に干すなら、洗面所から外に出られる勝手口があると近道になる
図面では、次のところも見ておきましょう。
- ベランダへの出入り口:どの部屋の窓から出る? 寝室や子ども部屋を通るなら、家族が寝ている時間に干せるか
- ベランダの奥行き:物干しざおの前に人が立てる幅があるか。図面に寸法がなければ担当の人に聞いてみる
- 物干し金物の位置:どこにさおを掛けるかは、図面に描かれていないことも多い
- 日当たり:ベランダの向きと、まわりの建物の影。方角の考え方は方角の記事にまとめています
雨の日や花粉の季節に、どこに干すかも決めておくと安心です。
型2:室内干し中心(ランドリールーム・サンルーム)
共働きで夜に洗濯する家や、花粉・天気を気にしたくない家に多い型です。
- 洗濯機のすぐ近くに干す場所があると、洗う → 干すがほぼ移動なし
- 換気扇・窓・除湿機の置き場所があるか確認を
- 干している間、ほかの人が洗面所を使いにくくならないか
図面で見たいのは、干す量に対して、さおを掛けられる長さが足りるかです。家族の人数が多い家や、シーツ・タオルをまとめて洗う日は、思ったより長さが必要になります。干した洗濯物の下を人が通るなら、頭がぶつからない高さかどうかも気にしておきましょう。
ランドリールームを作らない場合でも、洗面所や廊下の天井に物干しを付けたり、2階のホールを干す場所にしたりと、置き方はいろいろあります。
型3:乾燥機中心
ガス乾燥機やドラム式の乾燥機能を使う型です。
- 干す工程がほぼなくなるので、たたむ・しまうの場所が主役になる
- 乾燥機の置き場所と、ガスの配管や排気ができるかは、早めに担当の人に確認を
- 乾燥機にかけられない服を、どこに干すかも決めておく
図面では、乾燥機を置く場所が外壁に面しているか、洗濯機の上や横に置くスペースと、扉を開ける余白があるかを見ておくと安心です。乾燥機や除湿機には専用のコンセントが必要になることもあるので、コンセントの記事もあわせてどうぞ。
どの型が正解ということはありません。自分の家がどの型なのかを、家族で話しておくのがスタートです。いまは外干しでも、共働きになったら室内干しが増える、ということもあるので、型が変わったときの逃げ道も考えておくと安心です。
見落としがちなのは「たたむ」と「しまう」
洗濯動線というと「洗濯機から物干し場まで」に目が行きがちですが、実は後悔の声が出やすいのは後半です。
- たたむ場所がない:取りこんだ洗濯物がソファに山になる
- しまう場所がバラバラ:子ども部屋、寝室、洗面所…と家じゅうを配って歩くことに
- タオルの置き場が遠い:お風呂上がりにタオルがない
家族の服をまとめてしまえるファミリークローゼットや、洗面所の近くのタオル・下着の収納があると、しまう工程がぐっと短くなります。
たたむ場所は、専用のカウンターがなくても大丈夫です。干す場所の近くに、洗濯物を広げられる台やちょっとした床の余白があるか、図面で探してみてください。家じゅうの収納の考え方は、収納が多いのに散らかる家の記事でくわしくまとめています。
洗面所の広さや分け方は、別の記事で
洗濯機を置く洗面所を、脱衣所と分けるか、どれくらいの広さにするかも、洗濯のしやすさに関わります。朝の混雑や、来客が手を洗うときのことも含めて、洗面所と脱衣所の記事にまとめているので、あわせて見てみてください。
図面で確かめたいチェックリスト
- 洗濯機から干す場所まで、階段を通る? 何歩くらい?
- 干す場所までの途中に、ドアや段差はない?(両手がふさがっています)
- 雨の日に干す場所は決まっている?
- ベランダや室内干しの場所に、さおを掛ける位置と長さは足りる?
- 取りこんだ洗濯物を広げてたためる場所はある?
- 家族の服・タオル・下着は、それぞれどこにしまう?
- 洗面所は、洗濯している間も家族が使える広さ?
- 洗濯機の上や横に、洗剤やハンガーの置き場はある?
- 乾燥機や除湿機を使うなら、置き場所とコンセントはある?
担当の人への伝え方
「動線をよくしてほしい」だけだと、伝わりにくいことがあります。いつ・誰が・どう洗濯しているかをそのまま話すのがおすすめです。
- 「共働きなので、洗濯は夜。基本は室内干しで、週末だけ外に干します」
- 「子どもの服は、子ども部屋ではなく1階でまとめてしまいたいです」
- 「1日に洗う量は、だいたい洗濯機2回分です」
暮らし方が伝わると、担当の人も具体的な案を出しやすくなります。
まだ変えられるうちに確かめる
洗濯動線は、洗濯機の位置やベランダの場所、水まわりの配置と結びついているので、あとから直すほど大がかりになりやすいところです。
契約前に提案を見ているなら:自分たちの洗濯のしかたを伝えたときに、それに合わせた案が出てくるかも、会社を比べる材料の1つです。相談しても気になるところが解決しないときは、ほかの会社の提案と比べてみるのも、ふつうのことです(間取り提案の比べ方)。
契約後の打ち合わせ中なら:洗濯機や物干し場の位置は、着工したあとに変えるのはむずかしくなります。変更をいつまで受けてもらえるか、費用がかかるかは会社や契約によって違うので、まだ変えられるうちに早めに相談を。話しても決まらないときの考え方は間取りが決まらないときの記事にまとめています。
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よくある質問
Q. 洗濯機と物干し場は、同じ階にしたほうがいい?
毎日洗濯するなら、同じ階にできると楽です。別の階になる場合は、濡れて重い洗濯物を持って階段を上り下りすることになるので、乾燥機や室内干しスペースで回数を減らせないか考えておくと安心です。
Q. ランドリールームは必要ですか?
必須ではありません。室内干しが多い家、共働きで夜に洗濯する家には便利ですが、外干し中心なら、脱衣所を少し広くするだけで十分なこともあります。暮らし方に合わせて決めるのがおすすめです。
Q. ファミリークローゼットはどこに置くといい?
「たたんだ服をしまう場所」と「着替える場所」の両方に近いところが理想です。洗面脱衣室の近くか、寝室のある階の廊下の近くが多いです。家族が朝どこで着替えるかを思い浮かべると決めやすくなります。
まとめ
- 洗濯は毎日のこと。図面の上で「洗う・干す・たたむ・しまう」を指でたどってみる
- 外干し・室内干し・乾燥機の、どの型の家かを先に決め、型ごとのポイントを図面で見る
- 後悔が多いのは「たたむ」と「しまう」。しまう場所の近さも確認を
- 担当の人には、家族の洗濯のしかたをそのまま伝える
- 洗濯機や物干し場の位置は、まだ変えられるうちに確かめておく
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