家事ラク
コンセントの位置で後悔しないために。家具と家電を図面に置いてから決めよう
2026年10月5日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
家を建てた人の後悔で、よく名前が挙がるのがコンセントです。
「ここにあればよかった」「家具でふさがって使えない」「延長コードだらけになった」。どれも、住んでみて初めて気づきやすいことです。たとえば、ベッドを置いたら枕もとのコンセントが家具の裏に隠れてしまい、延長コードでしのぐ、ということもあります。
コンセントの後悔は、数より場所の問題であることが多いです。この記事では、提案を比べている人にも、契約後の詳細の打ち合わせ中の人にも使える、コンセントの位置の決め方をまとめます。
コンセントで後悔しやすいのは「家具」と「家電」の見落とし
よくある後悔は、だいたい次の4つです。
- 家具でふさがる:ベッド、ソファ、棚の裏になって使えない
- 家電の近くにない:掃除機、スマホの充電、加湿器の置き場から遠い
- 高さが合わない:デスクの上で使いたいのに、床の近くにしかない
- 外にない:庭の掃除や電動自転車の充電、季節の飾りに使えない
どれも、図面の段階で家具と家電の置き場所が決まっていなかったことが原因です。図面のコンセントの記号だけを見て数を数えても、使いやすいかどうかは分かりません。
コンセントを決める前に、家具と家電を図面に描きこむ。これだけで、後悔はかなり減らせます。
まずは家具と家電を図面に置いてみる
手もとの間取り図に、次のものを描きこんでみてください。だいたいの大きさで大丈夫です。
- 大きな家具:ソファ、ダイニングテーブル、ベッド、テレビ台、デスク、棚
- 置き場所が決まった家電:テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、パソコン
- 持ち運ぶ家電:掃除機、扇風機、加湿器・除湿機、ヒーター
- 充電する物:スマホ、タブレット、ゲーム機、ロボット掃除機、電動自転車のバッテリー
描きこんだら、それぞれのコードがどこまで届くかを想像しながら、コンセントの記号と見くらべます。家具の裏に隠れる記号、近くに記号がない家電が、すぐに見つかると思います。
もう1つ大事なのが、同時に使う数です。テレビのまわりでは、テレビ、レコーダー、ゲーム機、インターネットの機器が同時につながっていることがよくあります。キッチンでも、朝は電子レンジと炊飯器と電気ケトルを一度に使うことも。1か所に差しこみ口が1つ2つだと、すぐに電源タップが必要になります。いまの家で延長コードや電源タップを使っている場所は、新しい家でも足りなくなりやすい場所だと思って、図面で数を見ておくと安心です。
家具の配置は、住んでから変わることもあります。模様がえの可能性がある部屋は、壁の両側にコンセントがあると安心です。
部屋ごとに見落としやすい場所
リビング・ダイニング
- ソファのそば(スマホの充電、フロアライト)
- ダイニングテーブルの近く(ホットプレート、子どもの勉強、パソコン作業)
- 季節家電を置く場所(扇風機、ヒーター、加湿器)
- ロボット掃除機の基地を置く場所
キッチン
電子レンジ、炊飯器、トースター、電気ケトルなど、家電がいちばん集まる場所です。作業台の上で使う家電と、置きっぱなしの家電を分けて考えると、数と位置を決めやすくなります。キッチンの家電の置き場そのものについては、キッチンの間取りの記事でまとめています。
寝室
- ベッドの枕もと(スマホの充電、読書灯)。ベッドの向きと幅を決めてから位置を確認
- ドレッサーや鏡の近く(ドライヤー、ヘアアイロン)
洗面所
- 洗面台のまわり(ドライヤー、電動歯ブラシ、シェーバー)
- 洗濯機の近く。乾燥機や衣類スチーマーを使うなら、そのぶんも
廊下・階段
掃除機をかけるとき、コードが届くかどうかで便利さが変わります。コードレスの掃除機でも、充電する場所が必要です。足もとの明かりをつけたい場所も、あわせて見ておくといいと思います。
玄関・外まわり
- 玄関や土間収納(電動自転車の充電、靴の乾燥機)
- 家の外(高圧洗浄機、庭の照明、季節の飾り、車まわり)
外のコンセントは、住んでから「つけておけばよかった」と感じやすい場所の1つです。庭の水まわりの近く、駐車場の近く、玄関ポーチなど、何に使うかを思い浮かべて、使いそうな場所があれば打ち合わせで相談してみてください。雨がかかる場所に向いた形のものがあるかどうかも、担当の人に聞いておくと安心です。
高さと向きも、使い方で決める
コンセントは、床から少し上の高さに並ぶことが多いですが、場所によっては高さを変えたほうが使いやすくなります。
| 場所 | 考えたい高さ |
|---|---|
| デスク・作業台 | 机の上で抜き差しできる高さ |
| テレビの裏 | テレビ台に隠れる高さ。壁かけなら、テレビの裏の高さ |
| 洗面台 | ドライヤーを使う手の届く高さ |
| 掃除機をよく使う廊下 | かがまずに抜き差しできる少し高め |
在宅ワークのデスクまわりは、パソコンやモニター、照明など、使う機器が多くなりがちです。デスクの置き場所の考え方は在宅ワークの場所の記事も参考にしてください。
スイッチの位置も一緒に見ておく
コンセントと一緒に決めることが多いのが、照明のスイッチです。こちらも、住んでから「遠い」「ドアの裏に隠れる」となりやすい場所です。
- 部屋に入ってすぐ、手が届く位置にある? ドアを開けたとき、ドアの裏に隠れない?
- 階段や長い廊下は、上と下、両端で明かりをつけたり消したりできる?
- 寝室は、ベッドに入ったまま明かりを消せる?
図面で、家族が帰ってきてから寝るまでの道のりをたどりながら、どこで明かりをつけて、どこで消すかを確かめてみてください。
図面で確かめたいチェックリスト
- 家具と家電を、図面に描きこんだ?
- ベッド・ソファ・棚の裏に隠れるコンセントはない?
- ダイニングテーブルの近くにコンセントはある?
- キッチンの作業台の上で使う家電のぶん、コンセントはある?
- ベッドの枕もとで、スマホを充電できる?
- 洗面台のまわりで、ドライヤーを使える?
- 掃除機のコードは、家じゅうに届く? 充電する場所はある?
- 玄関や外で使いたいものはある?
- デスクやテレビの裏など、高さを変えたい場所はある?
- 照明のスイッチは、ドアの裏に隠れない?
担当の人への伝え方
コンセントの打ち合わせでは、「ここに1つ」と記号だけで話が進みがちです。何を、どこで使うかを伝えると、位置や高さまで一緒に考えてもらいやすくなります。
- 「ダイニングテーブルで、子どもがパソコンを使って勉強します」
- 「ベッドはこの向きで置く予定なので、枕もとにコンセントがほしいです」
- 「電動自転車のバッテリーを、玄関で充電したいです」
契約前に提案を見ているなら:コンセントの位置は細かく決まっていないことが多いですが、家具の置き場所を考えた間取りになっているかは、提案の段階でも見られます。気になるところが解決しないときは、ほかの会社の提案と比べてみるのも、ふつうのことです(間取り提案の比べ方)。
契約後の打ち合わせ中なら:コンセントやスイッチは、着工後に増やしたり動かしたりすると手間がかかることが多い部分です。変更をいつまで受けてもらえるかは会社や契約によって違うので、まだ変えられるうちに確認を。話しても不安が消えないときの考え方は間取りが決まらないときの記事にまとめています。
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よくある質問
Q. コンセントの位置は、いつごろ決めますか?
多くの会社では、契約後の詳細の打ち合わせで、照明やスイッチと一緒に決めることが多いです。ただ、時期や変更できる期限は会社によって違います。契約前に提案を見ている段階でも、家具の置き場所を考えておくと、あとの打ち合わせがスムーズになります。
Q. コンセントは多めにつけたほうがいいですか?
足りないよりは多めのほうが安心ですが、数が多ければいいわけではありません。使わない場所に増やすより、家具や家電を置く場所にきちんとあることが大事です。追加の費用がかかるかどうかは会社によって違うので、担当の人に確認してみてください。
Q. コンセントの高さは変えられますか?
多くの場合、打ち合わせで相談できます。テレビの裏、デスクの上、洗面台のまわり、掃除機をよく使う廊下など、使い方に合わせて高さを変えると便利になることがあります。図面の記号だけでは高さが分からないことも多いので、気になる場所は聞いてみてください。
まとめ
- コンセントの後悔は、数より場所の問題であることが多い
- 先に家具と家電を図面に描きこんでから、位置を決める
- 部屋ごとに、充電・季節家電・掃除機の使い方を思い浮かべる
- デスクやテレビの裏、洗面台は、高さも使い方で決める
- スイッチの位置も、帰ってから寝るまでの道のりでたどる
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図面は診断のためだけに使い、保存しません。結果を見て、もっと聞いてみたくなったら、くわしい人に見てもらうこともできます。
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