10年後
和室はいる?いらない? 答えは暮らし方しだい。使い道と10年後から考えてみよう
2026年10月5日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
「和室、作りますか?」。間取りの打ち合わせで、一度は聞かれることの多い質問です。
あったら便利そう。でも使わなかったらもったいない。親が泊まりに来たときのために、と思うけれど、年に何回だろう……。迷うのは自然なことです。
この記事では、和室がいるか・いらないかを決めるための考え方をまとめます。答えは家ごとに違うので、決めつけはしません。使い道を書き出して、10年後の暮らしまで想像してみるのがコツです。
まず、和室の使い道を書き出してみる
和室がいるかどうかは、「和室がほしいか」より、和室で何をするかで決まります。家族で、思いつく使い道を書き出してみてください。
- 来客が泊まる:親や友だちが泊まるとき、布団を敷く場所
- 子どもの昼寝・遊び場:小さい子どもがごろんと横になれる場所
- 洗濯物をたたむ:床に広げてたためる場所
- ごろ寝・くつろぎ:ソファより床でくつろぐのが好き
- 仏壇や季節の飾り:置きたい物がある
- 将来の寝室:年を重ねたとき、1階で寝られる部屋
書き出したら、それぞれ年に何回くらい使うかを考えてみます。「毎日」が1つでもあれば、和室は活躍しやすいです。「年に数回」ばかりなら、ほかの方法で代わりにならないかも考えてみましょう。
「なんとなくあったほうがいい」で作ると、物置になりやすいです。使い道と回数がはっきりしているほど、後悔しにくくなります。
和室にも、いろいろな形がある
「和室」といっても、形はいくつかあります。使い道に合わせて選ぶと、満足しやすくなります。
| 形 | 特徴 | 合いやすい使い道 |
|---|---|---|
| 独立した和室 | ドアや引き戸で区切られた個室 | 来客が泊まる・仏壇・将来の寝室 |
| リビング横の和室 | 引き戸を開けるとリビングとつながる | ふだんは広く使い、来客時だけ区切る |
| 畳コーナー・小上がり | リビングの一角に畳のスペースをつくる | 子どもの昼寝・洗濯物たたみ・ごろ寝 |
| 作らない(置き畳など) | 必要なときだけ畳を敷く | たまにしか使わない・家の広さに余裕がない |
来客の泊まりが多い家なら独立した和室、毎日のごろ寝や子どもの昼寝が中心ならリビングに近い畳コーナー、というように、使い道からいちばん合う形を考えるのがおすすめです。
和室が活躍しやすい家・なくても困らない家
目安として、こんなふうに分けられます。どちらに当てはまるかは、家族で話してみてください。
活躍しやすい家
- 親や親せきが泊まりに来ることが多い
- 小さい子どもがいて、昼寝やおむつ替えの場所がほしい
- 床に座ったり、ごろごろしたりするのが好き
- 1階に、将来寝室として使える部屋を用意しておきたい
なくても困らないことが多い家
- 来客が泊まることはほとんどない
- 家具はソファやベッド中心で、床で過ごすことが少ない
- 家の広さに余裕がなく、リビングや収納を広くしたい
家の広さが限られている場合、和室に使う4〜6帖ほどの広さを、リビングや収納に回したほうが暮らしやすいこともあります。広さの数字は目安で、会社や家の大きさで変わります。
10年後、和室はどう使われている?
和室は、家族の変化に合わせて使い方が変わりやすい部屋です。いまだけでなく、10年後を想像してみてください。
- 子どもが大きくなったら:昼寝の場所はいらなくなる。勉強や趣味の部屋に変えられる?
- 親が年を重ねたら:泊まりに来る回数が増える? 長く滞在することもある?
- 自分たちが年を重ねたら:2階に上がるのがつらくなったとき、1階で寝られる?
1階の和室を将来の寝室として考えるなら、トイレや洗面所までの近さ、ベッドを置ける広さ、段差がないかも大事になります。年を重ねても暮らしやすい間取りについては、老後も住める間取りの記事でまとめています。
「子どもが小さいころは毎日使い、いまは来客用と物置の中間になっている」という声もあります。使い方が変わることを前提に、次の使い道まで考えておくと安心です。
和室の位置と入り方を、図面で見る
同じ広さの和室でも、どこにあって、どこから入るかで使いやすさは大きく変わります。
- 玄関から直接入れる:来客を、リビングを通さずに案内できる。泊まりの来客が多い家に向く
- リビングから入る:ふだん使いしやすい。来客が泊まるときは、家族の生活音や気配が伝わりやすい
- トイレ・洗面所との距離:泊まった人が夜中に行きやすいか。将来の寝室にするなら特に大事
図面の上で、泊まりに来た人になったつもりで「玄関 → 和室 → トイレ → 洗面所」と指でたどってみてください。家族の寝室の前を通るか、リビングを横切るかで、お互いの気のつかい方が変わります。ふだんは子どもの遊び場にするなら、キッチンから見える位置かどうかもあわせて見ておくと安心です。
和室で後悔しやすいポイント
- 物置になる:使う予定がはっきりしないと、段ボールや季節の物の置き場に
- 通り道になる:和室を通らないと行けない部屋があると、客間として使いにくい
- 収納がない:布団や座布団をしまう押入れやクローゼットがないと、泊まりのときに困る
- エアコンやコンセントがない:客間や寝室として使うなら、夏も冬も快適に過ごせるか
- 畳の手入れ:日焼けや、何年かごとの表替えなど、畳ならではの手入れがある
提案中・打ち合わせ中に確かめておきたいこと
契約前に提案を見ているなら、和室の有無や形は、会社の提案によってかなり変わります。「この和室は、どんな使い方を想定していますか?」と聞いてみると、提案の考え方が分かります。使い道に合わない形だと感じたら、ほかの会社の提案と比べてみるのも、ふつうのことです。
契約後の打ち合わせ中なら、和室の広さ、押入れの位置、引き戸の位置、エアコンやコンセントの位置などは、着工前のまだ変えられるうちに確かめておきましょう。どこまで・いつまで変えられるかは、会社や契約によって違います。和室を作るかどうか、打ち合わせで決めきれずに迷い続けているときは、間取りが決まらないときの記事も参考にしてみてください。
担当の人への伝え方
「和室はあったほうがいいですか?」と聞くより、使い道と回数を伝えるほうが、合った提案が返ってきやすいです。
- 「親が年に数回、2〜3泊します。そのときに布団を2組敷ける場所がほしいです」
- 「ふだんは子どもの昼寝と洗濯物たたみに使いたいので、キッチンから見える位置がいいです」
- 「将来、1階で寝られる部屋にもしたいです」
図面で確かめたいチェックリスト
- 和室の使い道を書き出した? それぞれ年に何回くらい使う?
- 使い道に合った形(独立・リビング横・畳コーナー)になっている?
- 布団や座布団をしまう収納はある?
- 和室を通らないと行けない部屋や場所はない?
- 来客が泊まるとき、トイレや洗面所まで行きやすい?
- エアコンやコンセントの位置は決まっている?
- 10年後、子どもが大きくなったあとの使い道は考えてある?
- 将来の寝室にするなら、ベッドを置けて、段差はない?
- 打ち合わせ中なら、和室まわりの変更はいつまでできるか確かめた?
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よくある質問
Q. 和室を作らないと、あとで困りますか?
困るかどうかは暮らし方しだいです。来客が泊まることが少なく、床でごろごろする習慣もなければ、なくても困らない家も多いです。気になる場合は、リビングに置き畳を敷くなど、あとから畳の場所をつくる方法もあります。
Q. 和室の広さはどのくらいが多いですか?
独立した和室なら4.5〜6帖ほど、リビング横の畳コーナーなら3〜4.5帖ほどにすることが多いようです。ただ、何に使うかで必要な広さは変わります。布団を何組敷きたいか、どんな家具を置くかから考えるのがおすすめです。
Q. 和室は、将来の寝室として使えますか?
1階に和室があると、年を重ねて階段がつらくなったときや、けがをしたときに、寝室として使える場合があります。そのつもりなら、トイレや洗面所への近さ、収納、ベッドを置けるかなども見ておくと安心です。
まとめ
- 和室がいるかどうかは、暮らし方しだい。決めつけない
- まずは使い道を書き出して、年に何回使うかを考える
- 独立した和室・リビング横・畳コーナーなど、使い道に合う形を選ぶ
- 10年後の使い道(子どもの成長・親の泊まり・自分たちの寝室)まで想像する
- 収納・通り道・エアコンなど、図面で確かめられることは着工前に確かめる
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