マドリセカンドAI間取り診断診断する

トップ › 読みもの

10年後

老後も住みやすい間取りは、いまの暮らしやすさの延長にある。図面で見ておきたい「10年後・30年後」

2026年10月5日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

子どもが小さいうちの家づくりでは、老後のことはつい後回しになります。「まだ何十年も先の話だし」と思うのも、無理はありません。

でも家は、建てたあと30年、40年と住み続ける場所です。そして老後の暮らしやすさは、あとから大きくは変えにくい間取りの骨組みに大きく左右されます。

提案を比べている段階でも、契約後の打ち合わせ中でも、着工前のうちに図面で「1階だけで暮らせるか」を一度確かめておくのがおすすめです。とはいえ、いまの暮らしを我慢して老後に合わせる必要はありません。この記事では、いまの暮らしやすさと、10年後・30年後の暮らしやすさを両立させるための見方をまとめます。

老後の暮らしで困りやすいのは「階段」と「段差」と「距離」

年を重ねてから家の中で困りやすいことは、だいたい次の3つです。

どれも、若いうちはほとんど気になりません。だからこそ図面の段階で、意識して見ておく価値があります。

老後の間取りで大事なのは、「最初から全部そなえること」より、「あとで変えられる余地を残しておくこと」です。

いちばん大事なのは「1階だけで暮らせるか」

2階建ての家で、老後の暮らしやすさを大きく左右するのがこれです。1階だけで、寝る・食べる・お風呂・トイレ・洗濯が完結できるか。

図面を見ながら、次のことを確かめてみてください。

  1. 1階に、寝室にできる部屋はある?(和室や客間、ワークスペースなど、いまは別の使い方の部屋でもOK)
  2. その部屋から、トイレは近い?
  3. 1階に、洗濯物を干せる場所はある?
  4. 1階に、服をしまえる収納はある?

すべてそろっていなくても、「この部屋を寝室にすれば、1階で暮らせる」という見通しが立っていれば十分です。階段のない暮らしをはじめから選ぶなら、平屋の間取りの記事も参考になると思います。

寝室からトイレまでは、道のりだけ見ておく

年を重ねると、夜中にトイレに起きる回数が増えることが多いです。将来寝室にする部屋からトイレまでが近いか、途中に段差や暗い廊下がないかだけ、図面で確かめておいてください。2階にもトイレが要るかどうかなど、トイレの位置と数の考え方はトイレの位置と数の記事にまとめています。

段差・廊下・ドアは「ちょっとの差」が効いてくる

段差

最近の家は、部屋と部屋の境目の段差が少ないことが多いですが、玄関の上がり口やお風呂の入り口は確認しておきたいところです。玄関の上がり口が高い場合は、手すりや腰かける場所を置けるかどうかも見ておくといいと思います。

廊下とドア

将来、杖や歩行器、車いすを使うことになったとき、廊下の幅やドアの種類で動きやすさが変わります。

どのくらいの幅があれば足りるかは、家のつくりや使う道具で変わるので、気になるときは担当の人に聞いてみてください。

お風呂と洗面所

お風呂の入り口の段差、浴槽をまたぐ高さ、洗面所の広さも、年を重ねると気になりやすいところです。家族の誰かが手を貸すことになったとき、洗面所に2人で立てる余裕があるかも、図面で見ておくと安心です。冬の脱衣所が寒くなりやすいかどうかも、担当の人に聞いておくといいと思います。

家の外まわり

玄関ポーチの階段や、駐車場から玄関までの道のりも、見落としやすい部分です。荷物を持って、雨の日に、ゆっくり歩いても困らないかを想像してみてください。

手すり

手すりは、あとからでもつけられます。ただ、壁の中に手すりを支える下地がないと、つけられる場所が限られることも。階段・トイレ・お風呂・玄関など、将来つけたい場所に下地だけ入れておいてもらうという方法もあります。

子ども部屋は「あとで変えられるか」だけ見ておく

子どもが独立したあとの子ども部屋は、つなげて広くする、趣味の部屋にするなど、使い方を変えられると老後もむだになりにくくなります。分け方や将来の使い方は子ども部屋の記事でくわしくまとめています。

将来の改修を見すえて、「変えやすい場所」を知っておく

老後の備えは、建てるときに全部そろえなくても大丈夫です。そのかわり、あとで何を、どこまで変えられそうかを、着工前に知っておくと安心です。

家のつくりによっては、建物を支えるために動かしにくい壁や柱があります。図面だけではどれがそうなのか分からないことが多いので、将来変えたくなりそうな場所を、担当の人に具体的に聞いてみてください。

答えによっては、いまのうちに壁の位置を少しずらしておく、ドアのまわりに余裕を持たせておく、といった小さな調整で、将来の工事がぐっと楽になることがあります。何十年も先の話でも、「変えられる」と分かっているだけで、いまの間取りを安心して決めやすくなると思います。

いまの暮らしと、どう両立させるか

老後のことを考えすぎて、いまの暮らしが窮屈になっては本末転倒です。次のように分けて考えると、決めやすくなります。

考え方例
いま決めておく(あとで変えにくい)1階に寝室にできる部屋があるか、トイレの位置、階段の位置、段差の少なさ
準備だけしておく手すりの下地、仕切りを外せる子ども部屋、コンセントや照明の位置
あとで考える手すりそのもの、家具の入れかえ、部屋の使い方の変更

部屋の並びやトイレ・お風呂の位置は、建ててからはほとんど動かせません。逆に、家具や手すりは、必要になってからでも間に合うことが多いです。

図面で確かめたいチェックリスト

担当の人への伝え方

「老後も住める家にしたいです」と言うと、設備の話が中心になることもあります。いつ・どんな暮らしを想像しているかを伝えると、間取りの話がしやすくなります。

契約前に提案を見ているなら:部屋の並びやトイレ・お風呂の位置を、提案の段階でどこまで考えてくれているかも、会社を比べる材料の1つです。相談しても気になるところが解決しないときは、ほかの会社の提案と比べてみるのも、ふつうのことです(間取り提案の比べ方)。

契約後の打ち合わせ中なら:部屋の並びやトイレ・お風呂の位置は、着工したあとに変えるのはむずかしくなります。変更をいつまで受けてもらえるかは会社や契約によって違うので、まだ変えられるうちに早めに相談を。話しても決まらないときの考え方は間取りが決まらないときの記事にまとめています。

このチェック、AIにも見てもらえます。間取り図をアップするだけで、6つの観点で「得意技」と「ちょっと苦手なこと」が分かります。無料・登録不要。

AI間取り診断をやってみる →

寸法や家具の置き方は、マドリつくーるで自分の間取りに置いて試せます(無料・登録不要)。

よくある質問

Q. 老後のために平屋にしたほうがいいですか?

平屋は階段がないぶん、年を重ねても暮らしやすい形です。ただ、土地の広さや予算、家族の人数によっては2階建てのほうが合うこともあります。2階建てでも、1階だけで暮らしが完結できるようにしておくと、老後の不安はかなり減らせます。

Q. 将来のリフォームにそなえて、いま聞いておくといいことは?

「将来この壁は外せますか」「この部屋を寝室にするとき、ドアを引き戸に変えられますか」など、あとで変えたくなりそうな場所を具体的に聞いておくのがおすすめです。家のつくりによって動かしにくい壁や柱があるので、どこが変えやすいかを知っておくと、将来の見通しが立てやすくなります。

Q. 老後のための設備は、建てるときに全部つけるべき?

全部を最初からつける必要はないと思います。手すりはあとからつけられるよう壁の中に下地を入れておく、段差を少なくしておく、など「あとで足せる準備」をしておく考え方もあります。何をいま決めておくべきかは、担当の人に相談してみてください。

まとめ

間取り図をアップするだけで、AIが6つの観点で診断します

マドリセカンドは、元施主の中の人が作った無料・登録不要のAI間取り診断です。間取り図(画像・PDF)をアップすると、家事ラク・片づけ・家族時間・ひとり時間・光と風・10年後の6つの観点で点数をつけて、あなたの家の「得意技」と「ちょっと苦手なこと」、間取りのアイデアを返します。

図面は診断のためだけに使い、保存しません。結果を見て、もっと聞いてみたくなったら、くわしい人に見てもらうこともできます。

AI間取り診断をやってみる