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収納

収納率の目安と計算のしかた 自分の間取りの収納は足りている?

2026年10月29日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

間取り図を見ていて、「収納、これで足りるのかな」と不安になった。ネットで調べると「収納率」という言葉が出てくるけれど、どう計算すればいいのか、何%あれば安心なのか分からない。そんな人に向けた記事です。

結論を先に言うと、収納率は収納の広さ÷延床面積で出し、10〜15%くらいがよく言われる目安です。30坪(約99㎡)の家なら、収納はおよそ10〜15㎡、帖にすると6〜9帖くらいになります。この記事では、計算のしかたと早見表、数字だけでは分からない見方をまとめます。

収納率とは

収納率は、家の延床面積(各階の床面積の合計)に対して、収納がどれくらいあるかを表す割合です。

収納率(%)=収納の床面積の合計 ÷ 延床面積 × 100

たとえば、延床面積100㎡の家に、収納が合計12㎡あれば、収納率は12%です。延床面積の数え方は延床面積・建築面積・施工面積の違いにまとめています。

収納率の目安としてよく言われるのは10〜15%くらいです。ただ、これは法律や決まりで決まった数字ではなく、多くの家を見たときの「このくらいが多い」という目安です。持ち物の多い家・少ない家で、ちょうどいい数字は変わります。

延床面積ごとの早見表

延床面積から、収納率10%・15%のときの収納の広さを計算しました。1坪=約3.31㎡、1帖=約1.62㎡で計算しています。

延床面積収納率10%収納率15%
25坪(約82.6㎡)約8.3㎡(約5.1帖)約12.4㎡(約7.6帖)
30坪(約99.2㎡)約9.9㎡(約6.1帖)約14.9㎡(約9.2帖)
35坪(約115.7㎡)約11.6㎡(約7.1帖)約17.4㎡(約10.7帖)
40坪(約132.2㎡)約13.2㎡(約8.2帖)約19.8㎡(約12.2帖)

30坪の家なら、収納の合計が6〜9帖くらいあれば、目安の範囲に入ります。帖・坪・㎡の換算は帖・坪・㎡の換算(早見表)も参考にしてください。

自分の間取りで計算してみる

間取り図から収納率を出すには、収納の広さを1つずつ足していきます。910mm の方眼(尺モジュール)の図面なら、1マス(910×910mm)は約0.83㎡なので、マスを数えると計算しやすいです。

計算の例(延床面積100㎡の家)

収納方眼のマス広さ(約)
ウォークインクローゼット6マス(2×3)5.0㎡
各部屋のクローゼット(3か所)2マスずつ5.0㎡
パントリー2マス1.7㎡
玄関の収納1マス0.8㎡
合計17マス約12.4㎡

12.4㎡÷100㎡で、収納率は約12%になります。目安の10〜15%の中に入っています。もしパントリーをなくすと約10.8㎡で約11%、ウォークインクローゼットを2マス広げると約14%になります。1つの収納を足したり引いたりするだけで、割合は1〜2%ずつ動くと考えておくと、案をくらべやすくなります。

何を収納に数えるか

収納率には決まった数え方がないので、何を入れるかで数字が変わります。迷いやすいのは次のようなものです。

ほかの間取りや、ほかの会社の図面とくらべるときは、数え方をそろえることが大切です。「ロフトを入れて15%」と「ロフトを入れずに15%」では、ふだん使える収納の量がちがいます。

収納を増やすと、ほかが小さくなる

収納率を上げようとして収納を足すと、同じ延床面積の中では、そのぶん部屋や廊下が小さくなります。延床面積を増やせば両方を取れますが、建物が大きくなるので費用も上がりやすくなります。収納率は高いほどよいのではなく、暮らしに必要な量を、必要な場所に取れているかで考えるのがおすすめです。物を減らす・季節の物は外の物置にしまう、などで、部屋の広さを優先する家もあります。

数字だけでは分からない「使える収納」

収納率は、収納の量をざっくりつかむのに便利な数字です。ただ、同じ収納率でも、片づきやすい家と片づきにくい家があります。数字と一緒に、次のところも見ておきたいところです。

使う場所の近くにあるか

掃除機は廊下や階段の近く、タオルや下着は洗面所、食品のストックはキッチンの近く、と、使う場所の近くに収納があると片づけやすくなります。広い納戸が1つあるより、小さな収納がいくつかあるほうが使いやすい、ということもあります。片づけやすい収納の考え方は収納があるのに散らかる理由の記事にまとめています。

奥行きが合っているか

奥行きが深すぎる収納は、奥のものが取り出しにくく、手前にしか物を置かなくなりがちです。本や食器は30〜45cmくらい、服をハンガーでかけるなら55〜60cmくらいが目安です。押入れのように奥行きが90cm前後ある収納は、布団には向いていますが、小物を入れるなら棚やケースの工夫がいります。クローゼットの奥行きはクローゼットの奥行きと、服が何着かかるかにまとめています。

人が入る収納は、通路の分も広さに入る

ウォークインクローゼットやシューズクロークは、中を人が歩く通路があります。広さのうち、物を置ける部分はその一部です。たとえば幅1.8mのウォークインクローゼットで、片側だけにハンガーをかけるなら、物を置けるのは奥行き60cmくらいの帯だけです。同じ帖数でも、壁に面した扉付きのクローゼットのほうが、物を置ける量が多いこともあります。

どこに、どんな収納がいる?

収納率の数字を目安の中に入れたら、次は「どこに・何を」しまうかを考えます。場所ごとに、しまいたい物と、合いやすい奥行きの目安をまとめました。

場所しまう物の例合いやすい奥行き(目安)
玄関靴・傘・ベビーカー・外遊びの道具靴は30〜40cmくらい
キッチン・パントリー食品のストック・調理家電・食器30〜45cmくらい
洗面所タオル・下着・洗剤の買い置き30〜45cmくらい
寝室・子ども部屋ハンガーにかける服・たたむ服かけるなら55〜60cmくらい
廊下・階段の近く掃除機・日用品のストック40〜60cmくらい
納戸・押入れ布団・季節の物・思い出の物布団なら80〜90cmくらい

数字は一般的な目安です。いま家のどこに何がしまってあるかを書き出し、新しい家ではどこにしまうかを当てはめていくと、足りない場所・余っている場所が見えてきます。

いまの家の収納率も測っておく

新しい家の収納率が12%と言われても、多いのか少ないのか、ぴんとこないことがあります。そんなときは、いまの家の収納率を同じ方法で計算してみてください。いまの家で物があふれているなら、新しい家ではそれより高い割合が、すっきり暮らせているなら同じくらいの割合が、ひとつの目安になります。

自分の間取りで確かめる

マドリつくーる(マドつく)では、間取りを作りながら収納の割合を確かめられます。無料・登録なしで使えます。

  1. いまの図面(写真・PDF)を読み込むか、見本の間取りから始めます
  2. ウォークインクローゼット・パントリー・シューズクロークなどの収納を、部屋のブロックとして置きます。広さ(帖)と延床面積は自動で計算されます
  3. 作りながらチェックで、延床面積に対する収納の割合が目安(10〜15%)と比べてどうかを見ます
  4. 収納を増やした案・減らした案を作って、2つの案をくらべます
  5. 収納の位置が、使う場所の近くにあるかも図の上で確かめます

チェックの割合は、ルールで計算した目安です。ロフトや床下など、数え方で変わるところは自分でも確かめてください。

間取りを決める前に確かめたいこと

この寸法、自分の間取りだとどうなる?部屋を並べるだけで、帖数・延床は自動で計算。家具を置いて3Dでも確かめられます。無料・登録不要。

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よくある質問

Q. 収納率は、何%あれば十分ですか?

延床面積の10〜15%くらいがよく言われる目安です。ただ、持ち物の量や暮らし方で、ちょうどいい割合は変わります。いまの家の収納率を計算して、足りているか・あふれているかとくらべると、自分たちに合う数字が見えてきます。

Q. 収納率が高ければ、片づく家になりますか?

収納率が高くても、使う場所から遠い・奥行きが深すぎて奥が使えない、という収納だと片づきにくいことがあります。割合とあわせて、どこに・どんな奥行きの収納があるかを見るのが大事です。

Q. ロフトや床下収納は、収納率に入れますか?

決まった数え方はなく、会社や人によってちがいます。ほかの間取りとくらべるときは、ロフト・床下・小屋裏を入れるか入れないかをそろえて計算してください。出し入れのしにくい収納は、分けて考えておくと実際に近くなります。

まとめ

読んだことを、自分の間取りで試してみる

マドリつくーるは、マドリセカンドの中の人が作った無料・登録不要の間取りづくりです。方眼に部屋のブロックを並べるだけで、帖数・延床面積を自動で計算。ドア・窓・家具を置いて、3Dで中を歩いたり、日当たりを見たりできます。見本や、いまの図面から始めることもできます。

図面は保存しません。作った間取りは、このブラウザ(ログインすればアカウント)に残ります。

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