自分で作る
平面図・立面図・断面図の違いと見方 それぞれの図で、何が分かる?
2026年11月6日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
住宅会社から図面の束をもらったら、平面図のほかに立面図・断面図が入っていた。平面図はなんとなく分かるけれど、ほかの図はどこを見ればいいのか分からない。そんな人に向けた記事です。
結論を先に言うと、平面図は真上から、立面図は外から、断面図は縦に切って見た図です。広さと配置は平面図、外の見え方と窓の高さは立面図、天井や床の高さは断面図、と役割を分けて見ると読みやすくなります。
3つの図の違い(早見表)
| 図 | どこから見た図? | 主に分かること | よく出る数字 |
|---|---|---|---|
| 平面図 | 各階を床から1〜1.5mくらいの高さで水平に切り、真上から見た図 | 部屋の配置・広さ・ドアと窓の位置・階段・収納 | 部屋の寸法(910・1,820 など)・帖数 |
| 立面図 | 家の外から、東西南北の4つの方向に見た図 | 外の見え方・窓の高さと大きさ・屋根の形・外壁 | 軒の高さ・家のいちばん高いところ |
| 断面図 | 家を縦に切って、横から見た図 | 天井の高さ・床の高さ・階の高さ・屋根の勾配・吹き抜け | CH(天井高)2,400 など・FL・GL |
3つの図は、同じ家をちがう向きから見たものです。平面図で気になったところを、立面図・断面図で高さの面から確かめる、という使い方をすると、図面が立体的に見えてきます。
平面図の見方
平面図は、間取りの打ち合わせでいちばんよく使う図です。見るところは次のとおりです。
- 部屋の配置と広さ:部屋の名前の横に帖数が書いてあることが多い
- 寸法線:図のまわりの数字は、壁の真ん中どうしの長さ(芯々)であることが多い
- ドアと窓:ドアは開く向きの弧、引き戸は壁に沿った線、窓は壁の上の細い線で表す
- 階段:上る向きの矢印と「上」「下」の文字
- 収納・設備:クローゼット、キッチン、お風呂、トイレ、洗面台などの記号
平面図の記号や読み方は、間取り図の見方の記事でくわしく紹介しています。
立面図の見方
立面図は、家を外から見た姿です。ふつうは東西南北の4枚があります。見るところは次のとおりです。
- 窓の高さと大きさ:平面図では分からない、窓の下の高さ(床から 80〜100cm くらいが多い腰高窓、床までの掃き出し窓など)
- 屋根の形と勾配:切妻・寄棟・片流れなど。勾配は「4寸(10進んで4上がる)」のように書かれる
- 家の高さ:地面(GL)から軒・家のいちばん高いところまでの高さ
- 外壁・玄関まわり・バルコニー:外から見たときの印象
立面図は、家の外まわりの印象を決める図でもあります。窓の大きさや高さがばらばらだと、外から見たときに落ち着かない印象になることがあります。反対に、窓の上の高さをそろえる、同じ大きさの窓を並べる、といった工夫で、すっきり見えやすくなると言われます。
平面図では、窓が道路やとなりの家の窓と向かい合っているかは分かりにくいものです。立面図で窓の高さを見て、敷地の配置図とあわせると、外からの見え方を考えやすくなります。
断面図の見方
断面図は、家を縦に切った図です。平面図に「A-A」などの線で切った場所が示されていることが多いです。見るところは次のとおりです。
- 天井の高さ(CH):2,400mm が多く、2,500〜2,700mm にする家もある
- 床の高さ(FL):地面からの1階の床の高さ、2階の床の高さ
- 階の高さ:1階の床から2階の床までの高さ。天井の高さに床の厚みなどを足したもの
- 吹き抜け・小上がり・スキップフロア:床や天井の高さが変わるところ
- 屋根の勾配と屋根裏:勾配天井やロフトの高さ
天井の高さのちがいは天井の高さ 2,400と2,600の違いにまとめています。
図面によく出る記号と数字
| 記号 | 意味 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| GL | 地面の高さ(グランドライン) | GL±0 |
| FL | 床の高さ(フロアライン) | 1FL=GL+500 など |
| CH | 天井の高さ(シーリングハイト) | CH=2,400 |
| 1/100 | 縮尺。図面の 1cm が実際の 1m | S=1/100 |
| 1/50 | 縮尺。図面の 1cm が実際の 50cm | S=1/50 |
| 寸法の単位 | ふつうは mm。単位は書かないことが多い | 3,640=3.64m |
縮尺が 1/100 なら、910mm の方眼1マスは図面の上で 9.1mm です。1/50 なら 18.2mm になります。定規で図面を測るときは、どの縮尺かを先に確かめましょう。
3つの図をあわせて読む例
リビングの南の窓を例に、3つの図を行き来してみます。
- 平面図で、窓の位置と幅を見る:リビングの南の壁に、幅 1,690mm くらいの窓がある。窓の前にソファを置く予定なら、ここで気づける
- 立面図で、窓の高さを見る:南立面図で、その窓が床までの掃き出し窓か、床から 80〜100cm くらいの腰高窓かが分かる。外から見たときの窓の並びも確かめられる
- 断面図で、天井との関係を見る:天井の高さ(CH=2,400 など)と、窓の上の壁の高さが分かる。高い位置の窓があれば、部屋の奥まで光が入りそうかも想像できる
このように、1つの窓でも、3つの図で見ると「家具が置けるか」「外からどう見えるか」「光がどう入るか」まで分かります。窓の配置の考え方は窓の配置の記事も参考にしてください。
ほかによく入っている図面
図面の束には、平面図・立面図・断面図のほかにも、次のような図が入っていることがあります。
- 配置図:敷地の中で、建物がどこに建つかを示す図。道路・となりの土地との距離、方位が分かる
- 展開図:部屋の中に立って、4つの壁を見た図。窓・ドア・棚・スイッチの高さが分かる
- 屋根伏図:屋根を真上から見た図。屋根の形と水の流れる向きが分かる
- 電気の図:照明・スイッチ・コンセントの位置を示す図
どの図が入っているかは、会社や打ち合わせの段階でちがいます。ほしい図があれば、設計の担当者に聞いてみましょう。
3つの図の使い分け
迷ったら、「広さは平面図、外の見え方は立面図、高さは断面図」と覚えておくと使い分けやすくなります。
- 家具が入るか → 平面図の寸法
- 窓からとなりの家が見えないか → 立面図の窓の高さと配置図
- 吹き抜けの開放感 → 断面図の高さと平面図の広さ
- 階段の上で頭が当たらないか → 断面図
自分の間取りで確かめる
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- 部屋のブロックを並べて間取りを作ります(いまの図面の写真・PDFを読み込んで始めることもできます)
- 窓を置き、窓の高さも入れます。天井の高さや屋根の形も決められます
- 縮尺つきの図面で、平面図・立面図・断面図(1/100 など)を見ます
- 3Dで外観や中を見て、図面の見え方とくらべます
自分で作った図面は目安です。実際の高さや屋根の形は、住宅会社の図面で確かめましょう。
間取りを決める前に確かめたいこと
- 平面図だけでなく、立面図・断面図ももらって見た?
- 4つの立面図で、窓の高さと大きさを確かめた?
- 断面図で、天井の高さ(CH)を確かめた?
- 図面の縮尺(1/100 か 1/50 か)を確かめた?
- 吹き抜けや階段のまわりの高さを、断面図で見た?
- 分からない記号を、設計の担当者に聞いた?
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Q. 打ち合わせでは、どの図面をいちばんよく見ればいいですか?
間取りの打ち合わせでは、平面図をいちばんよく見ます。部屋の配置・広さ・ドアや窓の位置が分かるからです。窓の高さや家の外の見え方は立面図、天井の高さや吹き抜けは断面図で確かめると、平面図だけでは分からないことが見えてきます。
Q. 立面図が4枚あるのはなぜですか?
家を東西南北の4つの方向から見た図だからです。「南立面図」なら、南側から家を見た姿です。同じ窓でも、どの面にあるかで見え方が変わるので、4枚とも確かめておくと安心です。
Q. 断面図はどこで切った図ですか?
断面図は、家を縦に切った図で、どこで切ったかは平面図に線と記号(A-Aなど)で示されていることが多いです。階段や吹き抜けなど、高さを確かめたい場所で切ることが多いです。
まとめ
- 平面図は真上から、立面図は外から、断面図は縦に切って見た図
- 広さと配置は平面図、外の見え方と窓の高さは立面図、高さは断面図で見る
- GL は地面、FL は床、CH は天井の高さ
- 縮尺 1/100 は図面の 1cm が 1m。910mm は 9.1mm になる
- 3つの図を行き来すると、図面が立体的に見えてくる
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