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方眼紙で間取りを書く方法 1マスを何mmにする? 縮尺は? 書く順番は?
2026年11月2日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
間取りを考えはじめると、まずは手を動かして書いてみたくなります。方眼紙とえんぴつがあれば始められますが、1マスを何にすればいいのか、縮尺はどうするのか、最初につまずきやすいところです。
結論を先に言うと、方眼の1マスを 910mm(半間)と決めるのがおすすめです。日本の木造住宅でよく使われる寸法なので、住宅会社の図面ともくらべやすく、マスを数えるだけで広さが分かります。この記事では、1マスの決め方、縮尺の目安、書く順番を紹介します。
1マスを 910mm にする理由
在来の木造住宅では、柱の間隔の基準(モジュール)を 910mm にすることが多いです。これは「3尺」と呼ばれる昔からの寸法で、畳や建材の大きさもこの寸法に合わせて作られてきました。
方眼の1マスを 910mm にしておくと、次のようなよいところがあります。
- 住宅会社の図面(910 の方眼で描かれていることが多い)と、マスの数でくらべられる
- 1マス=約0.83㎡=約半帖なので、マスの数を2で割れば帖数になる
- 廊下は1マス、トイレは1×2マス、お風呂は2×2マスのように、よくある大きさが覚えやすい
住宅会社が 1,000mm の方眼(メーターモジュール)を使っているなら、1マスを 1,000mm にしてもかまいません。ちがいは910と1000のモジュールの違いにまとめています。
方眼の目と縮尺の早見表
縮尺は、図面の上の長さと実際の長さの割合です。たとえば 1/100 なら、図面の 1cm が実際の 1m になります。方眼紙で書くときは、方眼の目の大きさと、1マスを何mmにするかで縮尺が決まります。
| 方眼の目 | 1マスを何にするか | おおよその縮尺 | 幅10mの家は紙の上で |
|---|---|---|---|
| 1cm | 910mm | 約1/91 | 約11cm |
| 5mm | 2マスで910mm | 約1/91 | 約11cm |
| 5mm | 1マスで910mm | 約1/182 | 約5.5cm |
| 1cm | 1,000mm | 1/100 | 10cm |
| (住宅会社の図面 1/100) | 910mm は 9.1mm | 1/100 | 10cm |
A4 の紙は 21×29.7cm なので、1cm の方眼で1マス 910mm なら、横に 29 マス(約26m)、縦に 21 マス(約19m)まで書けます。ふつうの2階建ての家なら、1つの階が十分に収まります。5mm の方眼で1マスを 910mm にすると小さすぎて、部屋の名前や家具が書きにくくなります。
住宅会社の図面(1/100 が多い)と縮尺はちがっても、マスの数が同じならくらべられます。縮尺をぴったり合わせるより、1マスの寸法をそろえることを大事にしましょう。
書く順番
- 敷地の線を書く:土地の大きさが分かっていれば、方眼の上に敷地の外まわりを書きます。道路がどちら側かと、北の向きも書きこみます
- 建物の外まわりを書く:敷地の中に、建てたい家の大きさの四角をうすく書きます。最初は四角1つで大丈夫です
- 部屋の区切りを書く:方眼の線の上に、部屋と部屋の区切りの線を引きます。壁の真ん中が方眼の線にのる、と考えます(芯々)
- ドアと窓を書く:ドアは開く向きを、窓は位置と幅を書きます
- 階段・水まわり・収納を書く:階段は上る向きの矢印、キッチン・お風呂・トイレ・洗面台の位置も書きます
- 部屋の名前と帖数を書く:マスを数えて帖数を書きこみます
- 家具を置く:家具は同じ縮尺で別の紙に書いて切り抜き、並べてみるのもおすすめです
よく使う書き方
| 書くもの | 書き方の例 | よくある大きさ(910の方眼) |
|---|---|---|
| 壁 | 方眼の線の上を太めの線で | — |
| 開き戸 | 線を切り、開く向きに4分の1の円 | 幅 70〜80cm くらい |
| 引き戸 | 線を切り、壁に沿って細い四角 | 1マスくらい |
| 窓 | 壁の線の上に細い線を2〜3本 | 1〜2マスくらい |
| 階段 | 段の線と、上る向きの矢印 | 直階段で 1×4 マスくらい |
| トイレ | 便器の形をかんたんに | 1×2 マスくらい |
| お風呂 | 四角に浴槽の形 | 2×2 マスくらい |
えんぴつは、壁を濃く・家具や寸法をうすく、と書き分けると見やすくなります。色えんぴつで、水まわりは青、収納は黄色のように色分けしておくと、家族と話すときにも分かりやすくなります。記号は自分と家族が分かれば十分です。住宅会社の図面の記号の読み方は、間取り図の見方の記事も参考になります。
家具を切り抜いて置く
方眼紙の間取りは、家具を置いてみると一気に現実味が出ます。家具は同じ縮尺で別の紙に書いて切り抜き、間取りの上で動かしてみましょう。1マスを 910mm にしたときの、よくある家具の大きさの目安です(家具の大きさは商品でちがいます)。
| 家具・家電 | 大きさの目安 | 910の方眼で |
|---|---|---|
| 4人がけのダイニングテーブル | 幅135〜150×奥行き80〜90cm | 約1.5〜1.6×約1マス |
| シングルベッド | 幅100×長さ200cm くらい | 約1.1×2.2マス |
| 冷蔵庫 | 幅60〜90cm くらい | 約0.7〜1マス |
| 洗濯機の防水パン | 64×64cm・74×64cm くらい | 約0.7〜0.8マス角 |
家具のまわりには、使うための場所も必要です。ダイニングのいすを引いて座るには、テーブルのはしから壁まで 60〜75cm、うしろを人が通るなら 90〜100cm くらいが目安です。910 の方眼なら、1マスは約 91cm なので、「テーブルのうしろに1マスあれば通れる」と覚えておくと便利です。
帖数の数え方の例
部屋がきれいな四角でなくても、マスを数えれば広さが分かります。たとえば、LDK が L字の形で、4×6マスの四角と 2×2マスの四角をつないだ形なら、24マス+4マス=28マスです。28÷2=約14帖になります(1マス約0.83㎡なので、約23.2㎡)。
半分のマス(三角や半マス)が出てきたら、2つで1マスと数えます。最後に、全部の部屋と廊下・階段・収納のマスを足して2で割れば、その階のだいたいの帖数、さらに 4 で割ればだいたいの坪数になります(4マス=約1坪)。
つまずきやすいところ
壁の厚みを忘れる
方眼の線の上に壁を書くと、部屋の広さは壁の真ん中どうしで測った広さ(芯々)になります。実際に使える広さ(内法:壁の内側から内側まで)は、壁の厚みの分だけ小さくなります。910 の方眼で1マスの廊下は、内法ではおよそ 75〜80cm です。
2階と1階がずれる
2階を別の紙に書くと、1階の位置とずれやすくなります。2つの紙の同じ角に印を付け、重ねて光にすかすと、階段の位置や壁の重なりを確かめやすくなります。
消しすぎて紙が汚れる
何度も書き直すと、紙が汚れて見にくくなります。最初はうすく書き、決まったところだけ濃くする、案ごとに紙を分ける、といった工夫をするとすっきりします。
自分の間取りで確かめる
方眼紙で書いた間取りは、マドリつくーる(マドつく)で数字を確かめることもできます。無料・登録なしで使えます。
- 白紙から始めて、方眼を 910(900・1000 も選べます)にします
- 方眼紙と同じマスの数で、部屋のブロックを並べます。帖数・延床面積・建築面積は自動で出て、部屋の内法の寸法も見られます
- 方眼紙で書いた紙を写真にとって読み込み、そこから始めることもできます
- 縮尺つきの図面(平面図・1/100 など)で見ると、方眼紙の図とくらべやすくなります
間取りを決める前に確かめたいこと
- 1マスを何mm にするか決めて、紙のすみに書いた?
- 住宅会社の図面と同じ方眼(910 か 1000 か)でそろえた?
- 北の向きと道路の位置を書きこんだ?
- 帖数は芯々の広さで、内法は少し小さいことを家族と話した?
- 1階と2階を重ねて、階段と壁の位置を見た?
- 家具を同じ縮尺で置いて、通り道を確かめた?
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Q. 方眼紙は、5mmと1cmのどちらがいいですか?
書きやすいのは1cmの方眼です。1マスを910mmにすると、2階建ての家でもA4の紙に収まり、部屋の名前も書きこめます。5mmの方眼なら、2マスを910mmにすると同じ大きさで書けます。
Q. 方眼紙で書いた間取りの帖数は、どう数えますか?
1マスを910mmにした場合、1マスは約0.83㎡で、ほぼ半帖です。部屋のマスの数を2で割ると、だいたいの帖数になります。たとえば3×4マスなら12マスで、約6帖です。
Q. 2階はどう書けばいいですか?
2階は別の紙に書き、1階の紙と重ねて光にすかすと、壁や柱の位置がそろっているか確かめやすくなります。トレーシングペーパーなど、うすい紙を使う方法もあります。
まとめ
- 方眼の1マスは 910mm にすると、住宅会社の図面とくらべやすい
- 1cm の方眼で1マス 910mm なら、縮尺は約 1/91。A4 に1つの階が収まる
- マスの数を2で割ると、だいたいの帖数になる
- 敷地 → 外まわり → 部屋の区切り → ドア・窓 → 階段・水まわり → 家具の順に書く
- 壁の厚みで、実際に使える広さは少し小さくなることを忘れない
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