自分で作る
無料の間取りシミュレーションでできること・できないこと 選ぶときに見たいところも
2026年10月29日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
「間取り シミュレーション 無料」で調べると、いろいろなアプリやウェブのサービスが出てきます。どれも便利そうだけれど、無料でどこまでできるのか、作った間取りはどこまで信じていいのか、よく分からない。そんな人に向けた記事です。
結論を先に言うと、無料の間取りシミュレーションは、広さ・配置・家具の入り方を数字と立体で確かめるのが得意です。一方で、構造の強さや法律の決まり、費用の計算は苦手です。この記事では、できること・できないことを分けて整理し、選ぶときに見たいところをまとめます。
無料でもできること
サービスによって差はありますが、無料の間取りシミュレーションでよく見かける機能は次のとおりです。
部屋を並べて、広さを自動で計算する
方眼の上に部屋の四角を置き、大きさを変えたり動かしたりできます。部屋の帖数や、家全体の延床面積(各階の床面積の合計)を自動で出してくれるものが多く、紙と電卓で計算するより手早く、まちがいも減ります。
ドア・窓・家具を置く
ドアの開く向きや窓の位置、ソファ・ベッド・ダイニングテーブルなどを置けるものがあります。家具を実際の寸法で置けると、「図面では広そうなのに、置いたら通れない」といったことに早く気づけます。
3Dで見る
平面の図を、立体にして上から見たり、中を歩くように見たりできるものもあります。平面図だけでは想像しにくい天井の高さや吹き抜け、部屋のつながりがつかみやすくなります。3Dの見え方には限界もあるので、くわしくは間取りを3Dで見るメリットと限界を参考にしてください。
保存・共有・くらべる
作った間取りを保存して、家族と共有したり、2つの案を並べてくらべたりできるものもあります。夫婦で意見が分かれたときに、同じ画面を見ながら話せるのは大きな助けになります。
無料のシミュレーションでは、ふつうできないこと
反対に、次のことは多くの間取りシミュレーションでは確かめられません。有料・無料にかかわらず、設計の担当者でないと判断できない部分です。
- 構造の強さ:耐震のための壁の量やバランス、2階の柱や壁が1階のどこにのるか
- 法律の決まり:建ぺい率・容積率のほか、高さの決まり(斜線制限など)、窓の大きさ(採光)、防火の決まりなど
- 設備の配管・配線:水まわりの配管の通り道や、換気の通り道
- 費用:その間取りでいくらかかるか(会社・仕様・地域で大きく変わる)
- 断熱や気密などの性能
シミュレーションは「考えるための道具」で、「建てられるかを決める道具」ではありません。作った間取りは、理由を添えて設計の担当者に見てもらうと、希望が伝わりやすくなります。
できること・できないことの早見表
| 確かめたいこと | シミュレーションで | メモ |
|---|---|---|
| 部屋の帖数・延床面積 | できることが多い | 1帖=約1.62㎡で計算するものが多い |
| 家具が入るか・通れるか | できることが多い | 家具を実際の寸法で置けるかを確かめる |
| 部屋の立体的な見え方 | できるものがある | 3Dの見え方は目安 |
| 日当たり | できるものがある | となりの建物の影は入らないことが多い |
| 構造の強さ | ふつうはできない | 設計の担当者に確かめる |
| 法律の決まり | ふつうはできない | 建ぺい率の計算だけできるものもある |
| 費用 | ふつうはできない | 会社・仕様・地域で変わる |
選ぶときに見たいところ
無料の間取りシミュレーションを選ぶときは、次のところを確かめておくと、あとで困りにくくなります。
方眼の大きさ(モジュール)を選べるか
日本の木造住宅では、910mm の方眼(尺モジュール)が多く、1,000mm(メーターモジュール)の会社もあります。住宅会社と同じ方眼で書けると、図面とくらべやすくなります。ちがいは910と1000のモジュールの違いにまとめています。
内法の寸法が分かるか
部屋の広さには、壁の真ん中どうしで測る「芯々」と、壁の内側どうしで測る「内法」があります。家具が入るかを考えるときに大事なのは内法です。内法の寸法を出してくれるかどうかは、意外と差が出るところです。
家具を実際の寸法で置けるか
家具の大きさを変えられるか、家具と壁のあいだの距離が分かるかを見ておきます。人が1人通るなら 60cm くらい、すれちがうなら 90〜120cm くらいが目安なので、距離が数字で出ると確かめやすくなります。
いまの図面から始められるか
住宅会社から図面をもらっているなら、それを読み込んで始められると、一から書く手間がはぶけます。白紙からしか始められないと、図面を写すだけで時間がかかります。
保存の場所と共有のしかた
図面や間取りがどこに保存されるのか(自分の端末の中か、サービスの側か)、家族とどう共有できるかを見ておきます。登録が必要か、いらないかも、使いはじめやすさに関わります。
3Dと日当たりをどこまで見られるか
3Dで見られるものでも、上から見るだけのもの、外観まで見られるもの、中に入って歩けるものなど、見え方はさまざまです。日当たりを見られるものもありますが、どの季節・時刻の日ざしか、となりの建物の影が入るかは、サービスによってちがいます。何を確かめたいかを先に決めておくと選びやすくなります。
パソコンとスマホのどちらで使うか
部屋を並べたり寸法を細かく直したりするのは、画面の大きいパソコンのほうがやりやすいことが多いです。スマホは、作った間取りを家族と見たり、3Dでのぞいたりするのに向いています。両方で使えるかも見ておきましょう。
作った間取りを住宅会社に伝えるとき
シミュレーションで作った間取りは、そのまま「この形で建ててください」と渡すより、希望を伝える資料として使うほうがうまくいきやすいです。次のことを添えると、設計の担当者も受け取りやすくなります。
- なぜこの形にしたのか(例:洗濯機から物干しまでを近くしたかった)
- ゆずれないところと、変わってもよいところ
- くらべた案があれば、選ばなかった理由
- 使った方眼の大きさ(910 か 1000 か)
担当者からは「構造の面でここに壁がいる」「この窓は大きさの決まりで難しい」といった返事が来ることがあります。それは作った間取りがだめだったのではなく、専門家の目で直してもらえたということです。直した理由を聞き、また自分でも試してみる、というやりとりを重ねると、納得できる間取りに近づきます。
上手な使い方
- 最初から完ぺきを目指さず、ゾーン分け(LDK・水まわり・寝室などのまとまり)から始める
- 帖数・延床面積の数字を見ながら、部屋の大きさを調整する
- 家具を置いて、通り道と開け閉めの場所を確かめる
- 3Dで見て、家族と感想を話す
- 2つの案を作ってくらべ、決めた理由をメモしておく
理由のメモがあると、住宅会社との打ち合わせで「なぜこうしたいのか」を伝えやすくなります。
自分の間取りで確かめる
マドリつくーる(マドつく)は、無料・登録なしで使える間取りシミュレーションです。図面は保存しません。この記事で挙げた「選ぶときに見たいところ」を、次のように確かめられます。
- 方眼を 910・900・1000 から選び、部屋のブロックを並べます。帖数・延床面積・建築面積は自動で出て、部屋の内法の寸法も見られます
- いまの図面の写真・PDFを読み込んで始めることも、約3万の見本から条件で探して始めることもできます
- ソファやダイニングなどの家具を実際の寸法で置くと、まわりの壁やほかの家具までの距離が出ます(60cm 未満はオレンジ)
- 3Dで見る、2つの案をくらべる、家族に共有して「直してみて」と頼む、といったことができます
作った間取りは、AI 間取り診断(マドリセカンド)や設計のプロに見てもらうこともできます。
間取りを決める前に確かめたいこと
- 使っている方眼の大きさ(910 か 1000 か)が、住宅会社と同じか確かめた?
- 帖数は芯々か内法か、どちらの数字を見ているか分かっている?
- 家具を実際の寸法で置いて、通り道を確かめた?
- 構造や法律の決まりは、設計の担当者に確かめてもらう予定にした?
- 図面がどこに保存されるか確かめた?
- 作った間取りの「こうしたい理由」をメモした?
この寸法、自分の間取りだとどうなる?部屋を並べるだけで、帖数・延床は自動で計算。家具を置いて3Dでも確かめられます。無料・登録不要。
マドリつくーるで試してみる →よくある質問
Q. 無料の間取りシミュレーションで作った間取りは、そのまま建てられますか?
そのまま建てられるとは限りません。シミュレーションは広さや配置を考えるための道具で、構造の強さや法律の決まり、設備の配管までは確かめていないことが多いからです。作った間取りは、希望を伝える資料として設計の担当者に見てもらいましょう。
Q. スマホとパソコン、どちらで使うのがいいですか?
部屋を並べる・寸法を細かく直すといった作業は、画面の大きいパソコンのほうがやりやすいことが多いです。スマホは、作った間取りを家族と見たり、3Dでのぞいたりするのに向いています。両方で使えるものを選ぶと便利です。
Q. 登録が必要なものと、いらないものは何がちがいますか?
登録がいらないものは、すぐに試せるのがよいところです。登録が必要なものは、ほかの端末でも続きを開ける、保存できる数が多い、などのちがいがあることがあります。図面をどこに保存するかも、選ぶときに確かめておくと安心です。
まとめ
- 無料の間取りシミュレーションは、広さ・配置・家具・立体の見え方を確かめるのが得意
- 構造・法律・配管・費用・性能は、ふつうは確かめられない
- 選ぶときは、方眼の大きさ・内法の寸法・家具の寸法・図面からの始めやすさ・保存の場所を見る
- 作った間取りは、理由を添えて設計の担当者に見てもらう
読んだことを、自分の間取りで試してみる
マドリつくーるは、マドリセカンドの中の人が作った無料・登録不要の間取りづくりです。方眼に部屋のブロックを並べるだけで、帖数・延床面積を自動で計算。ドア・窓・家具を置いて、3Dで中を歩いたり、日当たりを見たりできます。見本や、いまの図面から始めることもできます。
図面は保存しません。作った間取りは、このブラウザ(ログインすればアカウント)に残ります。
マドリつくーるで試してみる