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実際に売れた土地の値段(取引価格)の見方 ― データの並びから、相場の幅を読む

2026年10月28日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

国の取引データを開いてみたら、同じ地区なのに値段がばらばら。どれを信じればいいのか、かえって分からなくなった。そんな声をよく聞きます。

実際に売れた値段(取引価格)は、1件ずつではなく「並び」で読むと、相場の幅が見えてきます。この記事では、データの項目の見方から、ばらつきの読み方、外れた数字の扱いまで、仮の例を使って説明します。土地の値段の物差しのちがいは公示地価・路線価などのちがいの記事にまとめています。

取引価格とは、どんなデータ?

取引価格は、実際に土地が売り買いされたときの値段です。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で、だれでも無料で見られます。売り買いした人へのアンケートで集めた取引なので、すべての取引がのっているわけではありません。

個人の情報が分からないように、場所は地区名くらいまでのおおまかなものになっています。そのかわり、1件ごとに次のような情報がのっていることが多いです(画面や項目は変わることがあります)。

土地の値段の調べ方の流れ(地域をしぼる・種類を選ぶなど)は、土地の相場の調べ方の記事にまとめています。ここでは、出てきた数字をどう読むかに進みます。

仮の例で「並び」を読んでみる

ある地区で、ここ2年の「土地だけ」の取引が5件見つかったとします(数字はすべて仮のものです)。

取引面積総額1㎡あたり坪単価
A140㎡(約42坪)1,400万円10.0万円約33万円
B165㎡(約50坪)1,485万円9.0万円約30万円
C132㎡(約40坪)1,452万円11.0万円約36万円
D200㎡(約61坪)1,000万円5.0万円約17万円
E150㎡(約45坪)1,425万円9.5万円約31万円

総額だけを見ると、1,000万円〜1,485万円とばらばらです。でも、1㎡あたりにそろえると、A・B・C・Eは9〜11万円のあたりに集まっていて、Dだけが大きく外れています。

まず1㎡あたり(または坪単価)にそろえて、集まっているところを探すのが、並びを読む最初の一歩です。

平均より「真ん中」で見る

上の5件の1㎡あたりの値段を平均すると8.9万円です。でも、Dの5.0万円に引っぱられて、ほかの4件より低くなっています。

そこで、値段を低い順に並べて、ちょうど真ん中にくる値段を見ます。5件なら3番目です。

真ん中の値段(中央値)は、外れた数字があっても動きにくいのが特徴です。土地相場チェックも、売れた土地の値段の真ん中を目安にしています。あわせて「下から4分の1」「上から4分の1」くらいの値段も見ると、「だいたいこのくらいの幅」がつかめます。

外れた数字は、捨てずに理由を考える

Dのように大きく外れた取引には、たいてい理由があります。データの項目から、次のような点を見てみましょう。

見るところ考えられること
土地の形細長い・旗竿地(道路から細い通路でつながる土地)など、使いにくい形かもしれない
前の道路道がせまい、道路に面していない、などの事情があるかもしれない
面積広すぎる・せますぎる土地は、ほかと単価がちがうことがある
用途地域建てられる建物の種類や大きさがちがう地域かもしれない
取引の事情データからは分からないが、親せきの間の売り買いなど、ふつうと事情がちがう取引もある

外れた理由が分かれば、「自分たちが探す土地とは条件がちがうから、くらべる相手から外そう」と判断できます。逆に、似た条件の土地が安く出ていたら、同じ理由がないか不動産会社に聞いてみるきっかけになります。

並びを、予算の目安に直す

並びが読めたら、自分たちに必要な広さにかけて、予算の目安に直してみます。上の例で、必要な土地が150㎡(約45坪)だったとします。5件の真ん中は1㎡あたり9.5万円で、外れたDを除いた4件で出しても9.75万円です。真ん中の値段は、外れた数字があってもあまり動きません。ここでは5件の数字で考えます。

見かた1㎡あたり150㎡だと
下から4分の1くらい9.0万円1,350万円
真ん中9.5万円1,425万円
上から4分の1くらい10.0万円1,500万円

この例なら、「150㎡の土地は、1,350万〜1,500万円くらいで売れていることが多い。真ん中は1,400万円台前半」と読めます。1つの数字ではなく、幅で持っておくと、広告の値段を見たときにもくらべやすくなります。

ただし、5件はまだ少ない数です。件数がふえると、幅はもっと信頼しやすくなります。土地の値段のほかに、仲介手数料や登記の費用などがかかることも、予算を考えるときには忘れないようにしましょう。

読むときに気をつけたいこと

広さの近い取引を中心に見る

同じ地区でも、広さで単価が変わることがあります。自分たちに必要な広さに近い取引を中心に見ると、予算の目安につなげやすくなります。土地相場チェックでは、必要な広さの0.8〜1.25倍くらいの土地を「近い広さ」として数えています。

時期をそろえる

何年も前の取引と最近の取引では、値段の水準がちがうことがあります。まずは直近1〜2年を中心に見て、件数が足りないときだけ期間を広げます。

件数の少なさを忘れない

アンケートで集めた一部の取引なので、件数が少ない地区では、たまたまのった数件に引っぱられます。件数が少ないときは、近くの地区も合わせたり、公示地価の地点の値段とくらべたりして、幅を広めに考えましょう。

売り出し中の値段とはちがう

取引価格は「売れた結果」で、いま売りに出ている土地の値段とは別のものです。2つのちがいは売り出し価格と売れた価格のちがいの記事にまとめています。

土地を探す前に確かめたいこと

うちに必要な広さの土地、このあたりでいくら?家族の人数と駅を選ぶだけで、必要な坪数と、実際に売れた土地の相場が分かります。無料・登録不要。

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よくある質問

Q. 取引価格のデータには、すべての取引がのっていますか?

のっていません。不動産情報ライブラリの取引価格は、売り買いした人へのアンケートで集めた一部の取引です。件数が少ない地域では、たまたまのった数件に引っぱられやすいので、幅を広めに見ておくと安心です。

Q. 何件くらい見れば、相場と言えますか?

決まった件数はありませんが、1〜2件だけで判断するのは避けたいところです。条件の近い取引が5件以上あると、真ん中の値段や、ばらつきの幅が見えやすくなります。件数が少ないときは、期間を広げたり、近くの地区も合わせたりして見ます。

Q. 土地と建物がいっしょの取引は、どう見ればいいですか?

建物の値段がふくまれているので、土地だけの値段とはくらべにくくなります。家を建てる土地の相場を知りたいときは、まず「土地だけ」の取引を中心に見るのがおすすめです。古家付きの土地は、解体の費用など別の事情も入っていることがあります。

まとめ

うちに必要な土地は何坪? そのあたりで、いくらで見つかる?

土地相場チェックは、マドリセカンドの中の人が作った無料・登録不要のチェックです。家族の人数から必要な土地の広さを出し、選んだ駅のまわりで実際に売れた土地(国の取引データ)から、その広さの土地が1年に何件・いくらくらいで売れているかを出します。

公開されている取引は一部なので、実際の売り物の数とはちがいます。目安としてお使いください。

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