場所を選ぶ
駅から遠い・郊外の土地を選ぶときの考え方 ― 広さの「ゆとり」と、暮らしの「手間」をくらべる
2026年10月30日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
駅の近くは高くて手が届かない。少し離れれば、広い土地も見つかりそう。でも、駅から遠いと暮らしはどうなるんだろう、と迷っている人は多いと思います。
駅から遠い・郊外の土地を考えるときは、土地の広さの「ゆとり」と、暮らしの「手間」をならべてくらべるのがコツです。この記事では、くらべたいことと、家族で話しておきたいことをまとめます。どちらがよいかは家族によってちがうので、考え方だけをお伝えします。
郊外で得られる「ゆとり」
駅から離れた地域は、土地の値段が手ごろになることが多く、同じ予算でも広い土地を選びやすくなります。仮の数字で考えてみます(数字はすべて例です)。
| 土地の予算が1,800万円なら | 坪単価 | 買える広さの目安 |
|---|---|---|
| 駅に近いエリア | 60万円 | 約30坪 |
| 駅から離れたエリア | 36万円 | 約50坪 |
広さにゆとりがあると、こんなことを考えやすくなります。
- 車を2台とめられる
- 庭で子どもを遊ばせたり、家庭菜園をしたりできる
- となりの家との間をあけて、日当たりや音を気にしにくくする
- 平屋を考えられる
たとえば4人家族・2階建て・車2台・庭ちょっとなら、必要な土地はおよそ160㎡(約48坪)です。同じ条件で平屋にすると、およそ250㎡(約76坪)が目安になります。平屋の広さの考え方は平屋に必要な土地の広さの記事にまとめています。
郊外で変わる「暮らしの手間」
一方で、駅から遠くなると、ふだんの暮らしで変わることもあります。
| 変わること | 考えておきたいこと |
|---|---|
| 通勤 | 駅まで車・自転車・バス。駅の駐車場や駐輪場の費用、バスの本数 |
| 車 | 1台で足りるか、2台いるか。車の維持のお金 |
| 子どもの送り迎え | 習いごと・塾・部活の送り迎えを、だれがするか |
| 買い物・病院 | 歩いて行けるか、車がないと行けないか |
| 夜の帰り道 | 道の明るさ、歩く人の多さ |
土地の値段の差は一度きりですが、車やバスのお金、送り迎えの時間は毎月つづくことがあります。両方をならべて考えると、くらべやすくなります。
10年後・20年後の暮らしも考える
家は長く住む場所です。いまの暮らしだけでなく、少し先のことも話しておくと安心です。
子どもが大きくなったら
中学・高校になると、通学の距離がのびたり、電車で通うようになったりします。駅やバス停まで、子どもが1人で行けるかを考えておきましょう。
車を運転する人が変わったら
いまは2人とも運転できても、転勤や体調の変化で、運転できる人がへることもあります。車がなくても、最低限の買い物や病院に行けるかを確かめておくと安心です。
親の近くに住む・住まない
実家との距離も大事な条件です。郊外のほうが実家に近くなる家庭もあれば、遠くなる家庭もあります。
駅近と郊外を、同じ物差しでくらべる
迷ったときは、駅に近い土地と郊外の土地を、同じ表にならべてみましょう。
- 土地の値段:必要な広さの土地が、それぞれいくらくらいか
- 見つかりやすさ:その広さの土地が、1年に何件くらい売れているか
- 毎月のお金:車・バス・駐車場など、駅から遠くなるとふえるお金
- 毎日の時間:通勤・送り迎えにかかる時間
- 家族の気持ち:広い庭がほしいか、歩いて暮らしたいか
数字で出せるところは数字にして、残りは家族で話して決めます。駅からの距離で値段がどう変わるかは、駅から徒歩何分で値段が変わるかの記事にまとめています。駅をいくつかくらべるなら、となりの駅まで広げて探す記事も参考になります。
郊外でも「見つかりやすさ」は確かめる
郊外なら土地がたくさんある、と思われがちですが、地域によっては、家を建てる土地の売り買いがあまり多くないこともあります。値段だけでなく、必要な広さの土地が1年に何件くらい売れているかも見ておきましょう。
- 毎月のように売れている地域なら、くらべながら選びやすい
- 1年に数件の地域なら、気になる土地が出たときに動けるよう、条件を先に家族で決めておく
- ほとんど売れていない地域なら、範囲を少し広げるか、不動産会社に出てきそうか聞いてみる
土地相場チェックでは、駅や町の名前を選ぶと、そのまわりで必要な広さの土地が1年に何件・いくらくらいで売れているかを、国の取引データから見られます。公開されている取引は一部なので、目安として使ってください。
また、広い土地ほど売り買いの件数が少なくなることもあります。50坪で探しても見つからないときは、45坪にしたらどうか、と広さの幅を少し動かしてみると、候補がふえることがあります。
郊外の土地で、とくに確かめたいこと
郊外の土地は、駅の近くとはちがう点を確かめておくと安心です。
- 水道・下水が引きこまれているか(引きこみの工事が必要なこともある)
- 用途地域や、家を建てられる土地かどうか(市区町村の都市計画の窓口で確かめられる)
- まわりの道路の幅や、車の出し入れのしやすさ
- 近くのバス停と、朝夕のバスの本数
- ハザードマップでの位置
家を建てられるかどうかの細かい決まりは、土地によってちがいます。くわしくは市区町村や不動産会社で確かめてください。
土地を探す前に確かめたいこと
- 広い土地で、何がしたいか(車・庭・平屋など)家族で話した?
- 駅から遠くなると、毎月ふえるお金を考えた?
- 通勤・送り迎えの時間が、どのくらい変わるか調べた?
- 車を運転できる人がへったときのことを話した?
- 子どもが中学・高校になったときの通学を考えた?
- 水道・下水の引きこみや、建てられる土地かを確かめた?
うちに必要な広さの土地、このあたりでいくら?家族の人数と駅を選ぶだけで、必要な坪数と、実際に売れた土地の相場が分かります。無料・登録不要。
土地相場をチェックしてみる →よくある質問
Q. 郊外の土地は、あとで売りにくいですか?
売りやすさは、駅からの距離だけでなく、まわりの住宅地の様子や、その地域に住みたい人がいるかでも変わります。これからどうなるかは言い切れないので、売ることを考えるなら、その地域でどのくらい土地が売り買いされているかを見ておくと、判断の材料になります。
Q. 車がないと暮らせない場所でも大丈夫ですか?
車での暮らしになじんでいる家庭なら、困らないことも多いです。ただ、車を運転する人が1人だけの場合や、将来運転をやめるときのことも考えておくと安心です。バスの本数や、歩いて行けるお店があるかも確かめておきましょう。
Q. 郊外なら、平屋も考えられますか?
土地の値段が手ごろな地域なら、平屋を考える家庭もあります。平屋は2階建てより広い土地が必要になるので、必要な広さと、その広さの土地が予算の中で見つかるかを確かめてみてください。
まとめ
- 郊外は、同じ予算で広い土地を選びやすいことが多い
- そのかわり、車・送り迎え・買い物など暮らしの手間が変わることがある
- 土地の値段の差(一度きり)と、毎月つづくお金・時間をならべてくらべる
- 子どもの成長や運転のことなど、10年後・20年後の暮らしも話しておく
- 水道の引きこみや建てられる土地かなど、郊外ならではの点も確かめる
うちに必要な土地は何坪? そのあたりで、いくらで見つかる?
土地相場チェックは、マドリセカンドの中の人が作った無料・登録不要のチェックです。家族の人数から必要な土地の広さを出し、選んだ駅のまわりで実際に売れた土地(国の取引データ)から、その広さの土地が1年に何件・いくらくらいで売れているかを出します。
公開されている取引は一部なので、実際の売り物の数とはちがいます。目安としてお使いください。
土地相場をチェックしてみる