買うときのお金
土地の固定資産税・都市計画税の目安 ― 計算のしかたと、家を建てると軽くなる特例
2026年11月3日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
土地を買ったら、毎年税金がかかると聞くけれど、どのくらいの金額になるのか見当がつかない。住宅ローンの返済とあわせて、気になりますよね。
土地の固定資産税・都市計画税は、「評価額 × 税率」がもとになり、住宅が建つと大きく軽くなるしくみです。この記事では、計算のしかたと、住宅の特例、仮の金額での計算例をまとめます。実際の金額は市区町村が決めるので、くわしくは市区町村で確かめてください。
固定資産税・都市計画税とは
固定資産税は、土地や建物を持っている人に、市区町村がかける税金です。都市計画税は、道路や公園などのまちづくりのために、決められた地域の土地や建物にかかる税金です。都市計画税がかからない地域もあります。
| 税金 | 税率 | かかる地域 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 標準の税率 1.4% | 土地・建物を持っていれば、基本的にかかる |
| 都市計画税 | 上限 0.3% | 市区町村が決めた地域だけ |
税率は市区町村によってちがうことがあります。どちらの税金も、毎年1月1日時点の持ち主にかかり、市区町村から通知が届きます。建物にも別に固定資産税がかかりますが、この記事では土地の分を中心に説明します。
もとになる「固定資産税評価額」
税金の計算のもとになるのは、市区町村が決める固定資産税評価額です。土地の値段そのものではなく、税金を計算するための評価です。
固定資産税評価額は、公示地価(国が毎年示す土地の値段の目安)の7割くらいが目安と言われています。実際の評価額は、市区町村から届く納税通知書や、評価の証明書で分かります。
土地の値段の物差しには、公示地価・路線価・固定資産税評価額などいくつか種類があります。ちがいは、公示地価・基準地価・路線価・実勢価格のちがいにまとめています。
土地を買う前なら、売主の納税通知書の金額を不動産会社を通して見せてもらうと、毎年の税金の目安がいちばん分かりやすくなります。
住宅が建つと軽くなる特例
住宅が建っている土地には、税金を軽くする特例があります。200㎡までの部分には、次のように計算のもと(課税標準)が小さくなります。
- 固定資産税:評価額の6分の1をもとに計算する
- 都市計画税:評価額の3分の1をもとに計算する
200㎡をこえる部分にも軽くなる決まりがありますが、軽くなり方は小さくなります。くわしくは市区町村で確かめてください。
この特例は、1月1日時点で住宅が建っているかどうかで決まるのが基本です。土地を買ってから家が完成するまでの間は、特例が使えない年があるかもしれません。建てる時期や工事中のあつかいは、市区町村の税の窓口で確かめておくと安心です。
仮の金額での計算例
ここでは、仮の条件で計算してみます。実際の金額とはちがうので、考え方の例として見てください。
- 土地の広さ:150㎡(約45坪、200㎡以下)
- 土地の値段が公示地価と同じくらいの2,000万円だと仮に置く
- 固定資産税評価額:その7割の約1,400万円とする
- 固定資産税は1.4%、都市計画税は0.3%とする
住宅が建っている場合
- 固定資産税:1,400万円 × 6分の1 = 約233万円。× 1.4% = 約3.3万円
- 都市計画税:1,400万円 × 3分の1 = 約467万円。× 0.3% = 約1.4万円
- 合わせて、1年に約4.7万円
住宅が建っていない場合(単純に計算したとき)
- 固定資産税:1,400万円 × 1.4% = 19.6万円
- 都市計画税:1,400万円 × 0.3% = 4.2万円
- 合わせて、1年に23.8万円
住宅が建っていない土地は、実際にはほかの決まりで、これとはちがう額になることがあります。それでも、住宅が建つと大きく軽くなることは分かると思います。
| 土地の状態(仮の例) | 固定資産税 | 都市計画税 | 合計(1年) |
|---|---|---|---|
| 住宅が建っている | 約3.3万円 | 約1.4万円 | 約4.7万円 |
| 住宅が建っていない(単純計算) | 19.6万円 | 4.2万円 | 23.8万円 |
予算の中での考え方
固定資産税・都市計画税は、家を持っているあいだ毎年かかります。住宅ローンの返済とは別に、暮らしのお金として見ておきましょう。
- 土地の分と建物の分を合わせて、毎年の税金を考える
- 土地を買った年は、売主との日割りの精算がある
- 土地を買ってから家が建つまでの年は、税金が多めになることがある
- 評価額は見直されることがあり、税金の額も変わることがある
同じ予算でも、広い土地は評価額が大きくなりやすく、税金も増えやすくなります。また、200㎡をこえる部分は軽くなり方が小さいので、とても広い土地を考えているときは、毎年の税金も合わせてくらべてみてください。土地を買うときの一度きりの費用は、土地購入の諸費用の記事にまとめています。
土地を探す前に確かめたいこと
- 候補の土地の固定資産税評価額を、不動産会社に聞いた?
- その土地に、都市計画税がかかるか確かめた?
- 住宅が建ったあとの税金の目安を、計算してみた?
- 家が建つまでの年の税金を、予算に入れた?
- 建物の分の固定資産税も、住宅会社に目安を聞いた?
- 毎年の税金を、ローンの返済とは別に暮らしのお金に入れた?
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Q. 固定資産税評価額は、どこで分かりますか?
毎年、市区町村から届く納税通知書に書かれています。土地を買う前なら、売主が持っている通知書や評価の証明書を、不動産会社を通して見せてもらえることがあります。自分で計算するときは、公示地価の7割くらいが目安と言われています。
Q. 土地を買った年の固定資産税は、だれが払うのですか?
固定資産税は、その年の1月1日時点の持ち主にかかります。そのため、年の途中で買った年は売主に通知が届き、引き渡しの日で区切って、買主のぶんを売主に払う精算をすることが多いです。くわしくは不動産会社で確かめてください。
Q. 家を建てたら、土地の税金はいつから軽くなりますか?
住宅の特例は、1月1日時点で住宅が建っている土地に使われるのが基本です。建てる時期や工事中のあつかいで変わることがあるので、くわしくは市区町村の税の窓口で確かめてください。
まとめ
- 土地の税金は、固定資産税(標準1.4%)と都市計画税(上限0.3%)
- 計算のもとは市区町村が決める評価額。公示地価の7割くらいが目安と言われる
- 住宅が建つと、200㎡までの部分は固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1をもとに計算する
- 仮の例では、住宅ありで1年に約4.7万円。建っていないと大きく増えることがある
- 実際の金額は、市区町村の通知や窓口で確かめる
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