お金とローン
中古マンションの頭金、いくら入れる?0円・1割・2割でくらべてみる
2026年10月22日 ・ 中古マンション相場チェック(マドリセカンド運営事務局)
中古マンションを買おうと思ったとき、多くの人が悩むのが「頭金はいくら入れればいいの?」ということ。貯金を全部入れたほうがいいのか、少なめにして手元に残したほうがいいのか、迷いますよね。
頭金は、多ければ月々の返済が軽くなります。でも、入れすぎると手元のお金が足りなくなることもあります。この記事では、頭金0円・1割・2割で、返済がどれくらい変わるのかを数字でくらべながら、決め方の順番をまとめます。
頭金は「ローンで借りない部分」のこと
頭金は、物件の値段のうち、ローンを使わずに自分のお金で払う部分です。たとえば3,500万円の物件に頭金350万円を入れれば、ローンで借りるのは3,150万円になります。
ここで気をつけたいのが、頭金と諸費用は別のお金だということ。中古マンションを買うときは、仲介手数料や登記の費用などの諸費用が、物件価格の7〜9%ほどかかります。3,500万円なら245万〜315万円です。諸費用は現金で払うことが多いので、「貯金=頭金」と考えると、あとで足りなくなります。くわしくは中古マンションの諸費用はいくら?にまとめています。
頭金0円・1割・2割で、返済はどう変わる?
3,500万円の物件を、金利1%・35年・元利均等返済(毎月の返済額が同じになる返し方)で借りた場合をくらべてみます。金利はずっと変わらないものとして計算しています。
| 頭金 | 借りる額 | 月々の返済 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 0円 | 3,500万円 | 約9.9万円 | 約650万円 |
| 350万円(1割) | 3,150万円 | 約8.9万円 | 約585万円 |
| 700万円(2割) | 2,800万円 | 約7.9万円 | 約520万円 |
頭金を350万円ふやすごとに、月々の返済は約1万円、利息の合計は約65万円減ります。月1万円の差は、35年続くと大きな差です。
一方で、金利が低いときは、頭金を入れて減る利息は、思ったほど大きくありません。350万円を入れて減る利息が約65万円。その350万円を手元に残しておけば、急な出費や、のちの修繕の一時金にもあてられます。どちらがいいかは、手元にいくら残るかで変わります。
金利が上がったときにも、頭金は効いてくる
変動金利で借りる場合、金利はこの先上がることがあります。たとえば同じ3,150万円を借りていても、金利1%なら月約8.9万円の返済が、金利2%なら月約10.4万円になります(35年・元利均等で最初から2%だった場合の計算)。
借りる額が少ないほど、金利が上がったときの増え方も小さくなります。頭金は、いまの返済を軽くするだけでなく、金利が上がったときのクッションにもなります。
決める順番は「残すお金」が先
頭金を決めるときは、出せる額の上から考えるより、次の順番で下から積み上げるほうが安全です。
- 手元に残すお金を決める:病気や仕事の変化など、収入が減ったときにしばらく暮らせるお金。家族の人数や働き方で変わります
- 近いうちに使う予定のお金を分ける:子どもの進学、車の買いかえなど
- 買うときにかかるお金を分ける:諸費用、引っ越し代、家具・家電、リフォーム代
- 残ったお金のうち、出せる分を頭金にする
頭金を入れすぎて手元がゼロに近くなると、住みはじめてからの出費に対応できません。頭金は「残ったお金から出す」くらいに考えておくと、無理がありません。
中古マンションならではの、手元に残したい理由
中古マンションには、一戸建てや新築とはちがう出費があります。
- 管理費・修繕積立金:ローンとは別に毎月かかり、修繕積立金はあとから値上がりすることがあります
- 修繕の一時金:積み立てが足りないマンションでは、大規模修繕のときに一時金を集めることがあります(大規模修繕と一時金)
- 部屋の中の設備:給湯器やエアコン、水まわりは、築年によっては早めに交換が必要になります
こうした出費は、買ったあとに少しずつやってきます。頭金で貯金をほとんど使い切ってしまうと、そのたびに苦しくなります。
頭金より先に見たい「年収に対する返済」
頭金をいくら入れるかは、借りる額を決めることでもあります。借りる額の目安は、年収に対する年間の返済の割合(返済負担率)で考えるのがわかりやすいです。無理のない目安は、額面の年収の20〜25%ほどと言われます。
たとえば、頭金を入れた結果、返済が年収の20%ほどにおさまるなら余裕があり、30%をこえるなら少し苦しくなりやすい、という見方ができます。くわしくは年収いくらでいくらのマンションが買える?で紹介しています。住宅ローンのくわしい条件は、銀行に確かめてください。
手早く知りたいときは
頭金をいくらにすると月々いくらになるのか、物件ごとに計算するのは手間がかかります。
中古マンション相場チェックでは、物件ページのスクショを貼ると、相場とくらべた判定といっしょに、ローン・管理費・修繕積立金・固定資産税をあわせた毎月の支払いの目安と、最初にかかるお金の目安をシミュレーションできます。年収に対する返済の割合や、いまの家賃とのちがいも見られます。
気になる物件、スクショ1枚で相場とくらべられます。同じ駅で実際に売れた価格から「割高・割安」を判定。無料・登録不要。
相場をチェックしてみる →よくある質問
Q. 中古マンションは頭金なしでも買えますか?
銀行の審査に通れば、頭金なしで物件の値段の全額を借りることもできます。ただし、借りる額が大きいぶん月々の返済と利息の合計は増えます。諸費用は別に現金でかかることが多いので、頭金0円でも手元のお金はある程度必要です。
Q. 頭金は物件価格の何割がいいですか?
決まった正解はありません。1〜2割を目安にする考え方もありますが、それよりも、諸費用と、急な出費に備えるお金を手元に残したうえで出せる額を頭金にするほうが安全です。
Q. 頭金を多く入れると、どれくらい得ですか?
借りる額が減るので、月々の返済と利息の合計は減ります。金利1%・35年なら、350万円多く入れると月々の返済は約1万円、利息の合計は約65万円減る計算です。ただし、手元のお金が減ることとのバランスで考えてください。
まとめ
- 頭金は「ローンで借りない部分」。諸費用(物件価格の7〜9%ほど)は別にかかる
- 3,500万円・金利1%・35年なら、頭金350万円ごとに月々約1万円、利息の合計で約65万円の差
- 頭金は金利が上がったときのクッションにもなる
- 決める順番は、手元に残すお金→使う予定のお金→諸費用→残りを頭金
その物件、相場とくらべて割高?割安?
中古マンション相場チェックは、物件ページのスクショを貼るだけで、同じ駅で実際に売れた中古マンションの価格とくらべて「割安め・相場なみ・やや割高・割高」を出す、無料・登録不要のサービスです。管理費・修繕積立金・耐震・ハザード、毎月の支払いの目安もあわせて見られます。
くらべる相手は、国土交通省の不動産情報ライブラリにある実際の取引です。スクショは読み取りにだけ使い、保存しません。
相場をチェックしてみる