借りる前に
住宅ローンの審査で見られることは? 借りる前に知っておきたい、一般的なポイント
2026年11月1日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
住宅ローンの審査と聞くと、「うちは通るのかな」と身構えてしまいます。何を見られるのか分からないと、なおさら不安になりますよね。
この記事では、住宅ローンの審査で一般に見られることが多いポイントをまとめます。先にお伝えしておくと、審査の基準は金融機関ごとにちがい、どうすれば通るとは言えません。ただ、見られるポイントを知っておくと、借りる前に自分で確かめておけることが見えてきます。
審査は「事前審査」と「本審査」の2回が多い
住宅ローンの審査は、多くの場合、次の2回に分かれています。
- 事前審査(仮審査):申し込みの内容をもとに、借りられそうな額の目安を見る
- 本審査:書類や物件の内容、団信の手続きなどをあらためて確かめる
注文住宅では、住宅会社をくらべている時期や、土地を探している時期に、事前審査を受けることがあります。「この予算で進めて大丈夫か」を早めに知るためです。
事前審査に通っても、本審査で結果が変わることはあります。事前審査は「仮の目安」と考えておきましょう。審査の流れや必要な書類は、金融機関ごとにちがうので、借りる予定のところで確かめてください。
一般に見られることが多いポイント
審査で何をどう見るかは金融機関ごとにちがいますが、一般に、次のようなことが見られることが多いです。
| ポイント | 主に見られること |
|---|---|
| 収入 | 年収、勤め先や働き方、働いている年数など |
| 返済の割合 | 年収に対して、1年の返済がどれくらいの割合か |
| ほかのローン | 車のローン・奨学金・カードの分割払いなどの返済 |
| 年齢 | 借りるときの年齢と、完済するときの年齢 |
| 団信 | 団体信用生命保険に入れるか(加入が条件の金融機関が多い) |
| 物件 | 建てる家や土地が、担保としてどう見られるか |
このほか、これまでのローンやカードの支払いを、期日どおりに払ってきたかどうかを確かめる金融機関もあります。どの項目をどれくらい重く見るかは、金融機関によってちがいます。
返済の割合と「審査用の金利」
審査でよく使われるのが、返済負担率(年収に対する、1年の返済の割合)です。金融機関の審査の上限は、30〜35%くらいが多いです。
ここで知っておきたいのは、審査では、実際に借りるときの金利より高い「審査用の金利」で返済額を計算する金融機関も多いことです。審査用の金利が高いほど、同じ割合でも借りられる額は小さくなります。
計算の例で見てみましょう。年収500万円で、返済の割合を35%、35年、ボーナス払いなしとした場合です。
| 計算に使う金利(例) | 借りられる額の目安 |
|---|---|
| 0.9%で計算した場合 | 約5,250万円 |
| 3%で計算した場合 | 約3,780万円 |
同じ年収・同じ割合でも、計算に使う金利によって、借りられる額の目安は約1,470万円ちがいます。審査用の金利を何%にしているかは、金融機関によってちがいます。
なお、同じ年収500万円で、無理なく返せる目安としてよく使われる25%・金利0.9%で計算すると、約3,750万円です。審査の上限は「貸せる額」で、無理なく返せる額とは別、ということも覚えておきましょう。返済負担率のくわしい考え方は、返済負担率の記事にまとめています。
ほかのローンも計算に入る
返済負担率の計算には、住宅ローンだけでなく、ほかのローンの返済も入れることが多いです。車のローン、奨学金、カードの分割払いやリボ払いなどです。
ほかの返済があると、そのぶん住宅ローンにあてられる返済が少なくなり、借りられる額も小さくなります。毎月の返済が数万円でも、借りられる額では大きな差になることがあります。どれくらい変わるかは、車のローン・奨学金があるときの記事で計算しています。
また、事前審査のあとに新しくローンを組むと、本審査で返済の割合が変わることがあります。家づくりの途中で車を買い替える予定があるときは、時期を金融機関に相談しておくと安心です。
借りる前に、自分で確かめておけること
審査の結果は金融機関が決めるものですが、借りる前に自分で確かめておけることもあります。
- ほかのローンの残りと毎月の返済:車のローンや奨学金が、あといくら・いつまで残っているか
- カードの分割払いやリボ払い:自分でも忘れている支払いがないか
- 支払いの遅れ:スマホの端末代の分割払いなども含めて、期日どおりに払えているか
- 年収を確かめる書類:源泉徴収票や確定申告の書類がすぐ出せるか
- 健康のこと:団信に入るときに、健康状態を伝える必要があることが多い
- 完済の年齢:借りたい年数で、完済が何歳になるか
審査に通るかどうかを気にするより、「審査に通った額を、自分たちは無理なく返せるか」を先に考えておくと、借りる額で迷いにくくなります。
借りる前に確かめたいこと
- 事前審査と本審査の流れ、必要な書類を金融機関に聞いた?
- ほかのローンの残りと毎月の返済を書き出した?
- カードの分割払いやリボ払いが残っていないか確かめた?
- 審査用の金利を何%で計算するか、金融機関に聞いた?
- 団信の加入の条件と、健康状態の伝え方を確かめた?
- 審査に通った額と、無理なく返せる額を分けて考えた?
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Q. 年収がいくらあれば、住宅ローンの審査に通りますか?
審査は年収だけで決まるものではなく、基準も金融機関ごとにちがうので、いくらなら通るとは言えません。借りたい額の返済が年収に対してどれくらいの割合か、ほかのローンがないかなどを、自分で一度計算しておくと、金融機関に相談するときに話がしやすくなります。
Q. 事前審査に通れば、本審査にも通りますか?
事前審査は、申し込みの内容をもとにした仮の審査です。本審査では、書類や物件の内容などをあらためて確かめるので、結果が変わることもあります。事前審査のあとに新しいローンを組んだり、申し込みの内容が変わったりしたときは、金融機関に伝えておくと安心です。
Q. 審査に通った額は、全部借りたほうがいいですか?
審査に通った額は「貸せる額」の目安で、「無理なく返せる額」とは別のものです。全部借りる必要はありません。毎月の手取りと家計から返せる額を考えて、借りる額を自分たちで決めることが大切です。
まとめ
- 審査の基準は金融機関ごとにちがい、どうすれば通るとは言えない
- 収入・返済の割合・ほかのローン・年齢・団信・物件などが見られることが多い
- 審査用の金利が高いほど、同じ割合でも借りられる額は小さくなる
- ほかのローンや支払いの遅れなど、自分で確かめておけることがある
- 審査に通った額と、無理なく返せる額は分けて考える
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