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借りる前に

車のローンや奨学金があると、住宅ローンはどうなる? 毎月3万円の返済で、借りられる額がどれだけ変わるか計算

2026年10月19日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

車のローンや奨学金の返済が残っていると、「住宅ローンを借りるときに不利になるのかな」と気になります。毎月の返済は数万円でも、住宅ローンへの影響は思ったより大きいことがあります。

この記事では、ほかのローンの返済があると、住宅ローンで借りられる額がどう変わるかを計算の例でまとめます。結論を先に言うと、多くの金融機関は、年収に対する返済の割合の中から、ほかの返済を先に引いて考えます。毎月3万円の返済があると、借りられる額の目安は1,000万円以上小さくなることがあります。

ほかの返済は、返済の割合の中から先に引かれる

住宅ローンで借りられる額の目安は、返済負担率(年収に対する、1年の返済の割合)から考えることが多いです。この計算には、住宅ローンだけでなく、ほかのローンの返済も入れるのが一般的です。

考え方を式にすると、次のようになります。

住宅ローンにあてられる毎月の返済 = 年収 × 返済の割合 ÷ 12 - ほかのローンの毎月の返済

つまり、ほかの返済がある人は、住宅ローンにあてられる「枠」がそのぶん小さくなります。「住宅ローン、いくらまで?」でも、ほかの返済を入れると、この考え方で先に引いて計算しています。どのローンをどう数えるかは金融機関ごとにちがうので、くわしくは借りる予定のところで確かめてください。

毎月3万円の車のローンで、どれだけ変わる?

計算の例で見てみましょう。年収500万円の人が、元利均等返済(毎月の返済額が同じ返し方)でボーナス払いなし、例えば金利0.9%・35年で借りる場合です。

年収の25%(無理なく返せる目安としてよく使われる割合)で考えると、返済にあてられるのは毎月約10.4万円です。ここから車のローン3万円を引くと、住宅ローンにあてられるのは毎月約7.4万円になります。

ほかの返済(毎月)無理なく返せる額(25%)がんばれば(30%)銀行の上限の目安(35%)
なし約3,750万円約4,500万円約5,250万円
1.5万円(奨学金の例)約3,210万円約3,960万円約4,710万円
3万円(車のローンの例)約2,670万円約3,420万円約4,170万円
4.5万円(車のローン+奨学金)約2,130万円約2,880万円約3,630万円

毎月3万円の車のローンがあると、無理なく返せる額の目安は約3,750万円から約2,670万円へ、約1,080万円小さくなる計算です。奨学金の1.5万円でも、約540万円小さくなります。

差が大きくなるのは、毎月の3万円を、35年間の住宅ローンの返済に置きかえて考えるからです。金利0.9%・35年なら、毎月3万円の返済で約1,080万円を借りられる計算になります。そのぶんが、住宅ローンの枠から減るということです。

残りの年数によっても、考え方は変わる

車のローンや奨学金は、住宅ローンより早く終わることが多いです。例えば、車のローンがあと2年で終わるなら、2年後からは毎月3万円の余裕が生まれます。

ただ、返済の割合の計算では、借りる時点の毎月の返済で見ることが多いです。あと少しで終わるローンでも、いまの返済として数えられることがあります。あと何か月で終わるのか、残りはいくらかを書き出して、金融機関に伝えられるようにしておきましょう。

一方で、家計で考えるときは、ローンが終わったあとも同じお金が必要になるかを見ておくことが大切です。例えば、車は何年かごとに買い替えることが多いので、いまのローンが終わっても、次の車のためのお金がいずれ必要になります。

こうしたことを並べておくと、住宅ローンの返済とほかのお金が重なる時期が見えてきます。

先に完済するか、そのまま借りるか

ほかのローンを先に完済すると、住宅ローンで借りられる額は増えます。ただ、完済のために手元のお金を使うと、頭金や諸費用、もしものときのお金が減ります。どちらにするかは、家計によってちがいます。

考えるときは、次のように両方の場合をくらべてみると整理しやすくなります。

  1. 完済しない場合:借りられる額の目安と、手元に残るお金
  2. 完済した場合:借りられる額の目安と、完済に使ったあとに手元に残るお金
  3. 建てたい家の予算に、どちらが合うか:足りない分を、どう考えるか

生活防衛資金(急な出費に備えるお金)として、生活費の半年分くらいは手元に残しておくのがよいと言われます。完済を考えるときも、このお金は残せるかを確かめておきましょう。

また、家づくりの途中で車のローンを新しく組むと、審査のときと返済の割合が変わることがあります。車の買い替えの予定があるときは、時期を金融機関に相談しておくと安心です。審査で見られることについては、住宅ローンの審査で見られることの記事にまとめています。

審査より、家計で考えておきたいこと

ほかの返済を引いたあとの「借りられる額」は、あくまで目安です。実際に無理なく返せるかは、家計で考えることが大切です。

家計で考えるときは、ほかのローンの返済だけでなく、次のようなお金も含めて、毎月いくら出ていくかを見ておきましょう。

返済負担率の計算のしかたや、審査の上限と無理のない目安のちがいは、返済負担率の記事でくわしく書いています。

借りる前に確かめたいこと

うちは、いくらまでなら無理なく返せる?年収と貯金を入れるだけで、無理なく返せる借入額と、家にかけられる総額の目安が分かります。無料・登録不要。

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よくある質問

Q. 車のローンがあると、住宅ローンは借りられませんか?

車のローンがあっても、住宅ローンを借りられることは多いです。ただ、返済負担率の計算にほかの返済も入れる金融機関が多いので、そのぶん住宅ローンで借りられる額は小さくなります。どう計算するかは金融機関ごとにちがうので、借りる予定のところで確かめてください。

Q. 家を建てる前に、車のローンを完済したほうがいいですか?

完済すると借りられる額は増えますが、そのために手元のお金を使うと、頭金や諸費用、もしものときのお金が減ります。どちらがよいかは家計によってちがうので、完済した場合としない場合の両方で、借りられる額と手元のお金を見くらべて考えるのがおすすめです。

Q. 奨学金の返済も、住宅ローンの審査で見られますか?

奨学金も返済の1つとして、返済負担率の計算に入れる金融機関が多いです。毎月の返済額と、あと何年残っているかを書き出しておくと、金融機関に相談するときに話がしやすくなります。

まとめ

借りられる額じゃなく、無理なく返せる額を出してみる

「住宅ローン、いくらまで?」は、マドリセカンドの中の人が作った無料・登録不要の計算です。年収・年齢・貯金・返済年数・金利を入れると、無理なく返せる借入額、がんばれば・銀行の上限の目安、家にかけられる総額の目安、いまの家賃との差を出します。

入れた数字は保存しません。計算は目安です。実際に借りられる額や金利は、金融機関の審査で決まります。

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