お金と相場
古家付き土地は「解体してから建てる」土地。買う前に確かめたい、解体と費用のこと
2026年10月30日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
気になる土地を見つけたら、「古家付き」と書いてあった。古い家が建ったままだと、どこまでが土地の値段で、あとから何にお金がかかるのか、分かりにくいですよね。
古家付き土地は、建物を解体してから、新しい家を建てる土地です。解体の費用は、建物の大きさや構造、前の道路の幅などで変わります。この記事では、買う前に確かめておきたいことを、順番にまとめます。
古家付き土地とは
古家付き土地は、古い家が建ったままの状態で、「土地」として売られている物件です。建物にはほとんど値段をつけず、土地の値段として売り出されていることが多いです。
同じ地域の、建物がない土地(更地)とくらべると、値段が手ごろに見えることがあります。ただ、そのぶん解体の費用や手間を、だれが持つのかで、実際にかかるお金は変わります。
引き渡しのかたちは2つある
| 引き渡しのかたち | どういうことか | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 解体してから引き渡し(更地渡し) | 売主が建物を解体し、更地にしてから引き渡す | どこまで片づけるか。基礎や庭木、塀も取るのか |
| 今のまま引き渡し(現況渡し) | 建物がある状態で引き渡し、買主が解体する | 解体の費用と期間。家を建てる予定に間に合うか |
どちらになるかは物件ごとに違います。広告に書いていないときは、不動産会社に聞いてみてください。値段の交渉のときに、解体をどちらが持つかを話し合うこともあります。
解体の費用は、何で変わる?
解体の費用は、土地や建物によって大きく変わります。金額の目安だけで判断せず、何で変わるのかを知っておくと、見積もりを見るときに役立ちます。
- 建物の大きさ:広い家ほど、壊す量も運び出す量も増えます
- 建物の構造:木造か、鉄骨か、コンクリートかで、壊し方や手間が違います
- 前の道路の幅:道が狭いと大きな重機やトラックが入れず、手作業や小さな車での運び出しが増えます
- となりの家との近さ:すき間が狭いと、まわりを守りながらの作業になります
- 建物以外のもの:ブロック塀、物置、庭木、庭石、カーポートなども撤去するか
- 家の中に残っている物:家具や荷物が残っていると、その片づけも必要になります
同じ広さの家でも、道路や敷地の条件で費用が変わるのはこのためです。見積もりは、現地を見てもらってから出してもらうのが基本です。家を頼む予定の住宅会社に相談すると、解体を頼める会社を紹介してもらえることもあります。
古家付き土地を比べるときは、「土地の値段」と「解体にかかるお金」を合わせて考えるのがおすすめです。まわりの土地の値段の調べ方は、土地の相場の調べ方の記事にまとめています。
壊してから分かることもある
古家付き土地では、建物がある間は見えない部分があります。解体してはじめて分かることもあるので、前もって知っておくと落ち着いて対応できます。
地面の中に残っているもの
古い基礎や、使わなくなった浄化槽、井戸、昔の建物のがれきなどが、地面の中から出てくることがあります。出てきたものを取りのぞく費用をだれが持つのかは、契約の内容によって違います。見つかったときの取り決めが契約書にあるか、不動産会社に確かめておくと安心です。
地盤の状態
建物があると、地盤調査は解体のあとになることが多いです。家を建てる前には地盤調査をするのが一般的で、結果によっては地盤改良の工事が必要になります。古い家が建っていたから地盤は大丈夫、とは言い切れません。調査の時期と、改良が必要になったときの扱いを、住宅会社に聞いておきましょう。
境界と塀
となりとの境目にある塀が、どちらの持ち物か分からないこともあります。塀を壊すかどうかは、となりの家との話し合いが必要になることもあるので、境界の目印(境界標)の場所と合わせて確かめておきましょう。
そもそも、新しい家を建てられる土地か
古い家が建っているから、同じように新しい家が建てられる、とは限りません。昔は建てられた土地でも、今の決まりでは条件が変わっていることがあります。
- 道路に接しているか:家を建てる土地は、原則として幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります
- 前の道路が狭くないか:幅4m未満の道路に面する土地は、道路の中心から2mまで下がって建てます(セットバック)。下がった部分には家や塀を建てられません
- 建てられる大きさ:建ぺい率や容積率によって、今の家より小さくなることもあります
- 擁壁やがけ:古い擁壁(土を支える壁)は、作り直しが必要になることがあります
これらは、不動産会社の説明や、住宅会社にざっくり間取りを描いてもらうことで確かめられます。道路が狭い土地についてはセットバックの記事もどうぞ。
解体から家づくりまでの流れ
今のまま引き渡しの場合、買主が解体を手配します。だいたいの流れは次のとおりです。
- 解体の見積もりをとる:できれば買う前に。2社以上にとると比べやすくなります
- 家の計画と日程を合わせる:解体・地盤調査・家の工事の順番を、住宅会社と相談します
- となりの家へのあいさつ:音やほこりが出るので、工事の前に伝えておくのが一般的です
- 水道・ガス・電気の止め方を確かめる:解体の前に、使っていた設備を止める手続きがあります
- 解体のあとの手続き:建物がなくなったことの手続きなど、必要なことを解体を頼む会社や不動産会社に確かめます
古い家に引き込まれている水道やガスの管が、新しい家でもそのまま使えるかは、管の状態や太さによります。くわしくは上下水道・ガスの引き込みの記事にまとめています。
買う前のチェックリスト
- 解体してから引き渡しか、今のまま引き渡しか、確かめた?
- 解体の費用を、だれが持つのか確かめた?
- 塀・物置・庭木・残っている荷物も、片づけの対象か確かめた?
- 解体の見積もりを、現地を見てもらってとった?
- 地面から何か出てきたときの取り決めが、契約書にあるか確かめた?
- 今の決まりで、新しい家を建てられる土地か確かめた?
- 解体・地盤調査・家の工事の日程を、住宅会社と相談した?
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Q. 古家付き土地の解体費用は、売主と買主のどちらが払いますか?
物件ごとに違います。売主が解体してから引き渡す約束のこともあれば、建物がある今のまま引き渡し、買主が解体することもあります。どちらになるかは、申し込みの前に不動産会社に確かめ、契約書にも書いてもらうと安心です。
Q. 解体費用の見積もりは、いつ、誰に頼めばいいですか?
買うかどうかを決める前に、目安だけでも知っておくのがおすすめです。家を頼む予定の住宅会社に相談すると、解体を頼める会社を紹介してもらえることもあります。建物の大きさや構造、前の道路の幅などで変わるので、現地を見てもらってから出してもらいましょう。
Q. 古い家をリフォームして住むこともできますか?
建物の状態や、今の決まりで建て直しができる土地かどうかによります。この記事は解体して建てる場合の話ですが、住むことも考えるなら、建物の状態を住宅会社や建築士に見てもらってから考えると安心です。
まとめ
- 古家付き土地は、建物を解体してから家を建てる土地
- 解体してから引き渡しか、今のまま引き渡しかで、買主の負担が変わる
- 解体の費用は、建物の大きさ・構造・前の道路の幅などで変わる。現地を見てもらって見積もりを
- 地面の中のものや地盤は、壊してから分かることもある。取り決めを契約書で確かめる
- 今の決まりで新しい家が建てられるかは、不動産会社や住宅会社に確かめる
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