土地の選び方
土地を買う前のチェックリスト 資料・現地・窓口・契約前の4つの場面で確かめること
2026年10月11日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
気になる土地が見つかった。でも、何を確かめてから申し込めばいいのか分からない。そんなときに使えるチェックリストです。
この記事では、土地を買う前に確かめたいことを「資料」「現地」「窓口」「契約の前」の4つの場面に分けて並べます。そのまま印刷したり、スマホで見ながら使ったりしてください。土地選びの考え方そのものは、土地の選び方の記事にまとめています。
場面1:資料と地図で確かめること
まずは、不動産会社から土地の資料(販売図面)をもらいます。足りない資料は、遠慮なくお願いしてかまいません。
もらっておきたい資料
- 販売図面(広さ・形・道路の位置・値段が書かれたもの)
- 測量図(土地の境界や、辺の長さが分かる図面)
- 土地の登記の内容が分かるもの
- 前の道路が公道か私道か、道路の幅が分かるもの
資料で見ること
| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 道路の幅と接道 | 幅4m以上の道路に2m以上接しているか。4m未満ならセットバックが必要か |
| 用途地域・建ぺい率・容積率 | 販売図面、または自治体の都市計画の地図 |
| 建築条件の有無 | 「建築条件付き」と書かれていないか |
| 水道・ガスの引き込み | 敷地に引き込まれているか、前の道路まで来ているか |
| 古い家の有無 | 「古家付き」なら、解体が必要になる |
| 災害の想定 | 国と市区町村のハザードマップ |
| まわりの相場 | 国土交通省の「不動産情報ライブラリ」 |
ハザードマップは、国の「ハザードマップポータルサイト」と、市区町村のものの両方を見ます。市区町村のものにしか載っていない情報もあるからです。
場面2:現地で確かめること
資料だけでは分からないことを、自分の目で見に行きます。できれば時間や曜日を変えて、2回以上行くのがおすすめです。
- 日当たり:南側に高い建物がないか。朝と夕方で日の入り方はどうか
- 道路:車の出し入れはしやすいか。交通量や、通学路かどうか
- 高低差:道路や隣の土地との段差はあるか。擁壁(土を支える壁)にひびやふくらみはないか
- 境界:境界のしるし(境界標)はあるか。塀や木が越境していないか
- 水の流れ:まわりより低い土地ではないか。側溝や水路の様子
- 音・におい:線路・大きな道路・工場・お店などの影響
- 暮らし:駅・スーパー・学校までの道のりを、実際に歩いてみる
現地の見方は、現地見学のチェックの記事でくわしく紹介しています。
場面3:自治体の窓口や専門家に聞くこと
地図や資料だけでは判断しにくいことは、窓口や専門家に聞くのがいちばん確実です。
| 聞くこと | 聞く先 |
|---|---|
| 道路の種類(建築基準法の道路か)、セットバックが必要か | 自治体の建築の窓口 |
| 用途地域や、そのほかの建て方の決まり | 自治体の都市計画の窓口 |
| 浸水・土砂災害・盛土などの情報 | 自治体の防災や建築の窓口 |
| がけの近くに建てるときの決まり(がけ条例) | 自治体の建築の窓口(自治体によって違う) |
| 希望の家が建てられるか、工事で増えそうなお金 | 住宅会社・建築士 |
住宅会社には、土地の資料を渡して、建てたい家が入るかを見てもらうと安心です。地盤改良や、高低差・擁壁の工事、水道の引き込み、解体などで増えるお金の目安も、あわせて聞いておきましょう。金額は土地や地域で大きく変わります。
場面4:申し込み・契約の前に確かめること
買付証明書(購入申込書)は「買いたい」という意思を伝える書類で、出しただけで売買契約が成立するわけではありません。とはいえ、出す前に次のことは整理しておきましょう。
- お金の見通し:土地と家、それぞれにかけられるお金。住宅ローンの事前の相談
- 建築条件:建築条件付き土地なら、決められた期間と建築会社。期間内に契約しないと白紙になることが多い
- 引き渡しの条件:境界をはっきりさせてから引き渡すか、古い家の解体はどちらが行うか
- 契約をやめるときの決まり:ローンが通らなかったときなど、どんな場合に白紙にできるか
契約の前には、重要事項説明があります。水害ハザードマップでの土地の位置も、このときに説明されることになっています(2020年8月から)。分からない言葉は、その場で聞いてかまいません。重要事項説明で見るところは、重要事項説明のチェックポイントの記事にまとめています。
気になる点が出てきたら
チェックを進めると、たいていの土地で何かしら気になる点が出てきます。そのときは、次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 工事や建て方で解決できること:高低差、地盤、引き込み、形など。住宅会社に方法とお金の目安を聞く
- 暮らし方で付き合えること:交通量、音、日当たりの時間帯など。家族がどう感じるかで決める
- 変えられないこと:災害の想定、まわりの地形、用途地域など。家族で受け止められるかを話す
「変えられないこと」が見つかっても、それだけで決める必要はありません。ほかの候補と比べたり、建て方の備えを聞いたりしたうえで、家族で判断してください。気になる点をメモしておき、不動産会社や住宅会社に同じ質問をすると、答えを比べやすくなります。
全部の項目に「問題なし」がつかなくても大丈夫です。大事なのは、気になる点を知ったうえで、納得して決めることです。
買う前のチェックリスト
最後に、申し込む直前に見返したい項目をまとめます。
- 販売図面と測量図をもらって、広さと形を確かめた?
- 道路の幅と接道、セットバックが必要かを確かめた?
- 用途地域と、建てたい家が入るかを住宅会社に見てもらった?
- 国と市区町村、両方のハザードマップを見た?
- 時間を変えて、現地を2回以上見た?
- 水道・ガス・解体・地盤など、値段以外のお金を聞いた?
- まわりの取引価格を調べた?
- 建築条件や、契約をやめるときの決まりを確かめた?
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Q. チェックリストを全部確かめるのに、どれくらい時間がかかりますか?
土地や、窓口に行けるかどうかで変わります。資料と地図で分かることは、その日のうちに確かめられることも多いです。人気の土地で急ぐときは、不動産会社に「どこまで確かめてから申し込めるか」を正直に相談してみてください。
Q. 申し込み(買付証明書)を出したあとでも、確かめられますか?
確かめられます。買付証明書は「買いたい」という意思を伝える書類で、出しただけで売買契約が成立するわけではありません。ただ、取り下げると関係する人に迷惑がかかることもあるので、できるだけ申し込む前に確かめておくと安心です。
Q. チェックで気になる点が出たら、あきらめたほうがいいですか?
気になる点があっても、建て方や工事で解決できることはあります。費用や暮らしへの影響を住宅会社に聞き、納得できるかどうかで決めてください。決めるのはご家族です。
まとめ
- 確かめることは「資料」「現地」「窓口」「契約の前」の4つの場面に分けると整理しやすい
- 販売図面と測量図をもらい、道路・用途地域・引き込み・建築条件を見る
- 現地は時間を変えて2回以上。日当たり・高低差・境界・水の流れを見る
- 判断しにくいことは、自治体の窓口と住宅会社に聞く
- 気になる点を知ったうえで、納得して決める
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