中古マンション相場チェック相場をチェック

中古マンション相場チェック › 読みもの

立地と災害

中古マンションのハザードマップ、高い階なら気にしなくていい?

2026年10月30日 ・ 中古マンション相場チェック(マドリセカンド運営事務局)

中古マンションを選ぶとき、「うちは10階だから水害は関係ない」と考える人は少なくありません。たしかに、部屋そのものに水が入ってくる心配は、高い階ほど小さくなります。

でも、マンションは建物全体でひとつの暮らしを支えているので、部屋が無事でも困ることがあります。この記事では、ハザードマップの見方と、マンションならではの気をつけたい点をまとめます。

ハザードマップで分かること

ハザードマップは、災害が起きたときに、どこにどのくらいの被害が出そうかを示した地図です。マンション選びで見ておきたいのは、主に次のような種類です。

種類分かること
洪水大きな川があふれたときに、どこがどのくらいの深さまで水につかりそうか
内水(ないすい)大雨で下水や水路があふれ、川から離れた場所でも水がたまりそうなところ
高潮・津波海の水が押し寄せたときに、水につかりそうな範囲と深さ
土砂災害がけ崩れや土石流などのおそれがある区域

ハザードマップは市区町村が作っていて、ホームページや窓口で見られます。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、いくつかの災害の想定を1枚の地図に重ねて見ることもできます。

洪水のマップでは、水の深さだけでなく、水が引くまでにどのくらいかかりそうか(浸水が続く時間)を示しているものもあります。マンションの暮らしには、この「どのくらい続くか」も大きく関わってきます。

高い階でも困ること

マンションでは、暮らしに欠かせない設備が、建物の地下や1階にまとまっていることがよくあります。ここが水につかると、部屋が何階にあっても影響を受けます。

浸水そのものは数日で引いても、設備の修理や交換には時間がかかることがあります。そのあいだ、水と電気とエレベーターが使えない高い階で暮らすのは、かなり大変です。

ハザードマップで浸水の想定がある場所なら、部屋の階数より先に、電気設備や給水ポンプがどこにあるかを確かめる。

マンションごとに確かめたいこと

同じ地域でも、マンションによって水への備えはちがいます。気になる物件が浸水の想定区域にあるときは、次の点を不動産会社や管理会社に聞いてみてください。

  1. 電気設備・給水ポンプはどこにあるか(地下か、1階か、上の階や屋上か)
  2. 出入り口や地下への水の入り口に、止水板などの備えがあるか
  3. 機械式駐車場は地下にあるか(水につかると、車と設備の両方が被害を受けることがあります)
  4. 過去に浸水したことがあるか
  5. 管理組合で、水害への備えや防災の話し合いをしているか

過去の浸水や、設備の修理の記録は、総会の議事録や重要事項調査報告書から分かることもあります。取り寄せ方は管理状況の確かめ方にまとめています。

また、マンションが被害を受けたときの修理は、共用部分なら管理組合のお金で直すことになります。修繕積立金で足りなければ、一時金などになることもあるので、管理組合がどんな保険に入っているかも聞いておくと安心です。

低い階・1階は、部屋そのものも気にかける

1階や低い階の部屋は、浸水の想定の深さによっては、部屋の中に水が入るおそれがあります。たとえば想定の深さが「0.5〜3m」なら、1階の床より上まで水が来るかもしれません。

専用の庭がある1階の部屋は人気ですが、浸水の想定がある場所では、庭から水が入ってこないか、床の高さはどうかも内見のときに見ておきます。内見で見ておきたいことは内見チェックリストにもまとめています。部屋の中の家財の被害は、自分で入る火災保険(水災の補償)で備えることになるので、補償の範囲は保険会社に確かめてください。

重要事項説明では、どこまで説明される?

2020年8月から、不動産を売買するときの重要事項説明(契約の前に、物件の大事なことを説明する手続き)で、水害ハザードマップでの物件の位置を説明することが義務になりました。洪水・内水・高潮のマップで、物件がどこにあるかを示してもらえます。

ただ、重要事項説明は契約の直前に行われることが多く、そこで初めて知ると、考える時間がほとんどありません。物件を絞りこむ段階で、自分でもハザードマップを見ておくのがおすすめです。

ハザードマップで想定がある場所でも、すぐに「買ってはいけない」わけではありません。想定の深さ、建物の備え、避難のしやすさをあわせて、自分の家族にとって受け入れられるかを考える材料にしてください。

手早く知りたいときは

物件を探している途中で、気になるたびにハザードマップを開いて住所を探すのは、なかなか手間がかかります。

中古マンション相場チェックでは、物件ページのスクショを貼ると、同じ駅で実際に売れた取引とくらべた価格の判定といっしょに、洪水や土砂災害などのハザードの確認もできます。気になる物件の第一段階のふるい分けに使い、くわしいことは市区町村のハザードマップや、管理会社への質問で確かめてください。

気になる物件、スクショ1枚で相場とくらべられます。同じ駅で実際に売れた価格から「割高・割安」を判定。無料・登録不要。

相場をチェックしてみる →

よくある質問

Q. 中古マンションの高い階なら、ハザードマップは気にしなくていいですか?

部屋が水につかる心配は小さくなりますが、気にしなくていいわけではありません。地下や1階にある電気設備や給水ポンプが水につかると、停電や断水、エレベーターの停止で、高い階ほど暮らしにくくなることがあります。

Q. ハザードマップは、どこで見られますか?

住んでいる市区町村が作ったハザードマップのほか、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、洪水・土砂災害・津波などの想定を地図に重ねて見られます。

Q. 不動産会社はハザードマップの説明をしてくれますか?

2020年8月から、不動産を売買するときの重要事項説明で、水害ハザードマップでの物件の位置を説明することが義務になっています。ただ説明は契約の直前になることが多いので、物件を絞る段階で自分でも確かめておくと安心です。

まとめ

その物件、相場とくらべて割高?割安?

中古マンション相場チェックは、物件ページのスクショを貼るだけで、同じ駅で実際に売れた中古マンションの価格とくらべて「割安め・相場なみ・やや割高・割高」を出す、無料・登録不要のサービスです。管理費・修繕積立金・耐震・ハザード、毎月の支払いの目安もあわせて見られます。

くらべる相手は、国土交通省の不動産情報ライブラリにある実際の取引です。スクショは読み取りにだけ使い、保存しません。

相場をチェックしてみる