間取りの型
4LDKの間取りで後悔しないために。「4つの個室、何に使う?」から考える
2026年10月12日(2026年10月31日 更新) ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
夫婦と子ども2人の家族なら、寝室・子ども部屋2つ・もう1部屋で「4LDK」。注文住宅の間取りでは、よく選ばれる形のひとつです。
ただ、部屋数を入れると、そのぶんどこかが小さくなります。住んでから「LDKがもう少し広ければ」「4つ目の部屋が物置になっている」という声を聞くのは、4LDKならではです。この記事では、4LDKの間取りで後悔しやすいポイントと、図面で確かめたいことをまとめます。
まず、4つの個室の使い道を書き出す
4LDKの図面を見るときは、最初に4つの個室それぞれに、誰が、何年くらい、何をするかを書きこんでみてください。
| 部屋 | よくある使い道 | 考えておきたいこと |
|---|---|---|
| 寝室 | 夫婦の寝室 | 生活時間がずれるなら、ベッドの置き方やドアの位置 |
| 子ども部屋1・2 | それぞれの個室 | 個室として使うのは10年ほどのことも。巣立ったあとの使い道 |
| 4つ目の部屋 | 仕事部屋・客間・趣味・将来の寝室 | 使い道がぼんやりしていると、物置になりやすい |
とくに迷いやすいのが4つ目の部屋です。「なんとなく1部屋多いほうが安心」で決めると、家の中でいちばん使われない部屋になることがあります。
4つ目の部屋に、週に何回入るかを想像してみてください。月に数回なら、その広さをLDKや収納に回したほうが、毎日の暮らしにはききます。
部屋数を入れると、削られるのはLDKと収納
同じ広さの家で部屋を1つ増やすと、広さはほかの場所から持ってくることになります。削られやすいのは、次のような場所です。
- LDK:家族が集まる場所なのに、思ったより狭くなる
- 収納:各部屋のクローゼットが小さくなり、家全体でしまう場所が足りない
- 水回り:洗面所が狭くて、朝の支度で家族がぶつかる
さらに、個室が増えると、各部屋に入るための廊下も長くなりがちです。図面で廊下と階段まわりだけの場所に色をつけてみると、部屋数のために使っている広さが見えてきます。広さの配分の見方は、30坪の間取りの記事にもまとめています。
子ども部屋2つは「並べ方」で変わる
子ども部屋を2つ並べるときは、次の3つを見ておくと、あとの暮らしやすさが変わります。
- 音:壁1枚で隣り合うと、話し声や音楽が伝わりやすい。間にクローゼットをはさむと、音がやわらぎやすい
- 広さと形:2部屋の広さや窓の数に差があると、きょうだいで取り合いになることも
- 将来の形:最初は1部屋で広く使い、成長したら仕切る形にするなら、ドア・窓・照明・コンセントを2部屋分用意しておく
子ども部屋の考え方は、子ども部屋は将来から考える記事でくわしく書いています。
4つ目の部屋は、1階か2階か
4つ目の部屋をどこに置くかは、使い道で決めるのがおすすめです。
- 仕事部屋:LDKや子ども部屋の声が届きにくい場所に。オンライン会議の背景に生活感が出ないかも見ておきたい
- 客間・親の泊まり:1階の玄関に近い場所だと、家族の生活と分けやすい
- 将来の寝室:1階に置いておくと、年を重ねて階段がつらくなったときに、1階だけで暮らせる
在宅ワークの部屋の置き方は在宅ワークの間取りの記事、将来の暮らし方は老後も暮らしやすい間取りの記事も参考にしてみてください。
収納は「部屋ごと」より「家族でまとめる」も選択肢
4LDKでは、4つの個室それぞれにクローゼットをつけると、1つずつは小さくなりがちです。そこで、2階の廊下の近くに家族みんなの服をしまう場所をまとめる形もよく使われます。
まとめると、各部屋を少し広く使えたり、洗濯物をしまう場所が1か所で済んだりします。いっぽうで、子どもが大きくなると「自分の部屋に服を置きたい」となることもあるので、どちらが家族に合うか話してみてください。
図面で確かめたいチェックリスト
- 4つの個室それぞれに、誰が・何年くらい・何に使うか書きこめる?
- 4つ目の部屋に、週に何回入りそう?
- LDKに家具を置いたあと、通路は残る?
- 廊下と階段まわりだけの場所は、どのくらいある?
- 子ども部屋2つの間に、音をやわらげるものはある?
- あとで仕切る部屋なら、ドア・窓・照明・コンセントは2部屋分ある?
- 家全体で、しまう場所は足りている?
- 朝の洗面所に、家族が何人同時に立つ?
担当の人への伝え方
「4LDKにしたいです」だけだと、部屋数を入れることが優先されて、ほかが小さくなることがあります。部屋数よりも、それぞれの部屋で何をしたいかを伝えてみてください。
- 「4つ目の部屋は在宅ワーク用なので、3畳くらいでいいです。そのぶんLDKを広くしたいです」
- 「子ども部屋は、最初は1部屋で使って、あとで2つに分けられる形にしたいです」
- 「子ども部屋どうしの音が気になるので、間に収納をはさめますか?」
着工前の、まだ変えられるうちに
くわしい打ち合わせが進むと、部屋数や広さの配分を見直す機会は少なくなりがちです。着工の前に、4つの個室の使い道をもう一度書きこんで、「この部屋は本当に必要?」を家族で確かめてみてください。間取りをいつまで変えられるかは、会社や契約によって違うので、早めに確認しておくと安心です。
実際の形を見たいときは、坪数ごとの間取り図の例も見てください。図を開いて、そのまま部屋を動かせます。
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よくある質問
Q. 4LDKは何坪くらいあれば建てられますか?
30坪前後から建てる人もいますが、部屋数が多いぶん、1部屋ずつやLDKが小さくなりやすい広さです。坪数だけで決めずに、LDK・個室・収納がそれぞれ何畳になるかを図面で確かめるのがおすすめです。
Q. 3LDKと4LDK、どちらにするか迷っています。
4つ目の部屋を、何年くらい、何に使うかで考えると決めやすくなります。在宅ワークや親の泊まりなど、はっきりした使い道があるなら4LDK。使い道がぼんやりしているなら、3LDKにしてLDKや収納を広くとる、あとで仕切れる部屋をつくる、という考え方もあります。
Q. 子ども部屋2つは、隣どうしにしたほうがいいですか?
隣どうしにすると廊下が短くなり、あとで1部屋につなげる形もつくりやすくなります。いっぽうで、壁1枚で音が伝わりやすいので、間に収納をはさむ、ドアの位置をずらすなどの工夫を担当の人に相談してみてください。
まとめ
- 4つの個室に、誰が・何年・何に使うかを書きこんでみる
- 部屋数を入れると、LDK・収納・水回りが小さくなりやすい
- 子ども部屋2つは、音・広さの差・将来の形を見ておく
- 4つ目の部屋は、使い道で置く階を決める
- 伝えるときは、部屋数より「何をしたいか」
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図面は診断のためだけに使い、保存しません。結果を見て、もっと聞いてみたくなったら、くわしい人に見てもらうこともできます。
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