家族と進め方
住宅展示場の回り方。疲れずに比べるコツと、そのまま使える「聞くことリスト」
2026年10月22日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
家づくりを考えはじめて、まず足を運ぶことが多いのが住宅展示場です。いろいろな会社のモデルハウスがまとめて見られて、気分も上がります。でも、なんとなく回ると、どこも素敵に見えて、帰るころにはぐったり…ということも少なくありません。
この記事では、展示場を疲れずに回るコツと、モデルハウスの見方、そのまま使える「聞くことリスト」をまとめます。どこかの会社をすすめる記事ではなく、展示場を「比べるための場所」にするための記事です。
展示場は「決める場所」ではなく「比べる材料を集める場所」
展示場のモデルハウスは、その会社がいちばん見せたい姿です。広さも設備も、ふつうの家より豪華なことが多く、どこを見ても「いいな」と感じやすくできています。
だからこそ、展示場で会社を決めようとすると、その日の印象に引っぱられやすくなります。おすすめは、展示場を「比べる材料を集める場所」と考えることです。
- 会社ごとの考え方や、得意なことを知る
- 担当の人の話し方、聞き方を知る
- 自分たちの「好き」「苦手」に気づく
この3つが持ち帰れたら、展示場に行った意味は十分あります。
行く前に、家族で3つだけ準備する
- ゆずれないことを3つ書く:「冬に寒くない」「家事が楽」「予算を守る」など。全部でなくていいので、家族で話しておきます
- だいたいの予定を話す:いつごろ住みたいか、土地はあるか、予算はどのくらいを考えているか。決まっていなければ「まだ決まっていない」で大丈夫です
- 見たい会社を3社くらいにしぼる:ネットや資料で気になった会社を中心に。全部回ろうとしないことがいちばんのコツです
ゆずれないことがはっきりしていないときは、ハウスメーカー相性診断で、6つの軸(自由度・性能・デザイン・価格・提案・安心)のどこを大事にしているかを整理してから行くと、見るところがしぼりやすくなります。
1日の回り方のコツ
1日に回るのは2〜3棟まで
1棟をきちんと見て話を聞くと、思っている以上に時間がかかります。たくさん回るほど印象が混ざり、どの会社で何を聞いたか分からなくなりがちです。1日に回るのは、2〜3棟くらいを目安にすると、ゆとりを持って見られます。
見る順番を決めておく
いちばん気になる会社は、疲れていない最初のほうに回るのがおすすめです。逆に、あまり知らない会社をひとつ入れておくと、比べる目が育ちます。
1棟ごとに、その場でメモをとる
次の棟に行く前に、ベンチなどで5分だけ時間をとって、「よかったこと」「気になったこと」「聞いたこと」を書いておきます。写真を撮ってよいかは、その場で聞いてから撮りましょう。
疲れてきたら、その日は終わりにして大丈夫です。たくさん見るより、少なくても覚えているほうが、あとで比べるときに役立ちます。
モデルハウスで見るところ
豪華なモデルハウスの中で、自分たちの家づくりに役立つところを見るコツです。
| 見るところ | ポイント |
|---|---|
| 標準とオプション | 床や壁、設備、窓などで、どれが標準でどれが追加か。案内の人に聞いて分けて見る |
| 広さの感覚 | モデルハウスの延べ床面積を聞き、自分たちの予定の広さと比べる |
| 暑さ・寒さ・音 | 部屋ごと・階ごとの温度の感じ、外の音や上の階の音の聞こえ方 |
| 家事の動き | キッチン・洗面・物干しのつながり。実際に歩いてみる |
| 素材や細かいところ | 床や建具の手ざわり、窓まわり、収納の中。写真では分からないところ |
モデルハウスは、そのままの大きさで建てる家ではありません。「この中で、自分たちの家にも取り入れられそうなこと」を探す気持ちで見ると、ぐっと役に立ちます。デザインの面から見るコツは、デザインを重視するときの会社の選び方の記事にもまとめています。
そのまま使える「聞くことリスト」
どの会社にも同じことを聞くと、あとで答えを並べて比べやすくなります。全部でなくていいので、気になるものを選んで使ってみてください。
会社の考え方
- 「この会社が、家づくりでいちばん大事にしていることは何ですか?」
- 「ほかの会社と比べて、得意なこと・苦手なことは何ですか?」
住み心地・性能
- 「冬の寒さや夏の暑さについて、どんな考え方で家をつくっていますか?」
- 「このモデルハウスの断熱や耐震の仕様は、標準と同じですか?」
間取りと進め方
- 「間取りは、どこまで自由に決められますか?」
- 「打ち合わせは、どんな流れで、どのくらいの回数になることが多いですか?」
- 「設計を担当する人とは、いつごろから話せますか?」
費用
- 「建物の本体以外に、どんな費用がかかりますか?」
- 「このモデルハウスで、標準の仕様ではないものはどれですか?」
建てたあと
- 「点検や修理の相談は、どこに、どうやって連絡しますか?」
- 「保証の内容と、延長するための条件を教えてください」
答えの中身だけでなく、分かりやすく説明してくれるか、分からないことを「確認してお返事します」と言ってくれるかも、比べるポイントです。
アンケートと、その後の連絡
展示場では、最初にアンケートを書くことが多いです。書いた内容をもとに、その後の案内や連絡が来ることがあります。
- 書く前に、「このあと、どんな連絡が来ますか?」と聞いてよい
- 連絡の方法(メールがいい、電話は平日の夜がいい、など)の希望を伝えてよい
- まだ情報収集の段階なら、そう書いておくと話が進みすぎにくい
- 今後は話を聞かないと決めた会社には、早めにていねいに伝えると、お互いに気持ちよく終われる
断るときの伝え方は、ハウスメーカーの断り方の記事にまとめています。
帰ってからやること
- その日のうちに、家族でメモを見せ合う:記憶が新しいうちに。「どこがよかった?」より「何が気になった?」から話すと、本音が出やすくなります
- 聞くことリストの答えを並べる:会社ごとに同じ質問の答えを並べて、ゆずれないことに合っているかを見ます
- 次に進む会社をしぼる:もっと話を聞きたい会社には、家族の要望をまとめて、間取りの提案をお願いしてみます
提案をお願いするときの要望のまとめ方は、要望の伝え方の記事、何社くらいに話を聞くかは何社くらい比べるかの記事を参考にしてください。
展示場に行く前・行ったあとのチェックリスト
- 家族で「ゆずれないこと」を3つ書いた?
- 見たい会社を3社くらいにしぼった?
- 1日に回るのは2〜3棟までにした?
- 1棟ごとに、その場でメモをとった?
- モデルハウスの標準とオプションを分けて聞いた?
- どの会社にも同じ質問をした?
- アンケートのあとの連絡の方法を伝えた?
- 帰ってから、家族でメモを見せ合った?
自分の「ゆずれないこと」、診断で整理できます。二択に答えるだけで、6つの軸とハウスメーカーとの相性が分かります。無料・登録不要。
ハウスメーカー相性診断をやってみる →よくある質問
Q. 予約なしで行っても大丈夫ですか?
多くの展示場は予約なしでも見学できます。ただ、予約しておくと、担当の人が時間をとって準備してくれたり、待たずに案内してもらえたりすることがあります。じっくり話を聞きたい会社だけ予約する、という使い分けもおすすめです。
Q. アンケートに住所や電話番号を書くと、連絡がたくさん来ますか?
会社によって違います。書くかどうかは自分で決めて大丈夫です。気になる場合は「連絡はメールでお願いします」「まだ情報収集の段階です」と伝えたり、書く前にどんな連絡が来るのかを聞いたりしておくと安心です。
Q. 子ども連れで行っても大丈夫ですか?
子ども連れの家族は多く、キッズスペースがある展示場もあります。ただ、話を聞く時間が長くなると子どもも疲れやすいので、1日に回る棟数を少なめにする、交代で話を聞く、などの工夫をするとゆっくり見られます。
まとめ
- 展示場は「決める場所」ではなく「比べる材料を集める場所」
- 行く前に、ゆずれないこと・だいたいの予定・見たい会社を家族で話しておく
- 1日に回るのは2〜3棟まで。1棟ごとにメモをとる
- モデルハウスは標準とオプションを分けて見る。暑さ・寒さ・音・家事の動きも体で確かめる
- どの会社にも同じ質問をして、答えと答え方を家に帰ってから並べて比べる
あなたに合うハウスメーカー、3分で分かります
ハウスメーカー相性診断は、元施主の中の人が作った無料・登録不要の診断です。「新しい家で、イヤなのはどっち?」の二択と暮らしのことに答えると、自由度・性能・デザイン・価格・提案・安心の6つの軸であなたの「ゆずれないこと」を整理して、ハウスメーカーとの相性を%で出します。AIが、あなたに合いそうな間取りの方向性も書きます。
検討中の会社を入れると、その会社とのズレも分かります。夫婦で比べることもできます。
ハウスメーカー相性診断をやってみる