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UA値・C値とは? 数字の意味と見方、ハウスメーカーに聞くときのコツ

2026年10月11日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

性能を大事にしている会社の話を聞くと、かならずと言っていいほど出てくるのが「UA値」と「C値」です。「うちはUA値〇〇です」「C値は〇〇以下です」。数字で言われると、すごそうな気がします。

でも、その数字が何をあらわしていて、どう比べればいいのか。ここがあいまいなままだと、数字の大きさだけで判断してしまいがちです。

この記事では、UA値とC値の意味と、数字を見るときに気をつけたいこと、そして会社に聞くときの質問をまとめます。どこかの会社をすすめる記事ではなく、数字に振りまわされずに比べるための記事です。

UA値は「家から熱がどれだけ逃げやすいか」

UA値(外皮平均熱貫流率)は、家の外まわり(屋根・壁・床・窓など)から、熱がどのくらい逃げやすいかをあらわす数字です。

冬なら暖房の熱が外に逃げにくく、夏なら外の熱が入りにくい。UA値が小さい家ほど、少ない冷暖房で室温を保ちやすくなります。

ただし、UA値は同じ仕様でも家の形や窓で変わる数字です。窓を大きくしたり増やしたりすると、UA値は大きく(性能は低く)なりやすく、凹凸の多い形の家も熱が逃げる面が増えます。会社が言う数字が、どんな家で計算したものかを確かめるのが大事なのは、このためです。

UA値の目安は、地域によって違う

日本は気候に合わせて、1〜8の地域に分けられています。断熱等級ごとのUA値の基準も地域で違い、寒い地域ほど小さい(きびしい)数字になっています。

国の基準の目安は、次のとおりです(断熱等級6・7)。

地域(例)断熱等級6断熱等級7
1〜3地域(札幌・盛岡など)0.28以下0.20以下
4地域(会津若松など)0.34以下0.23以下
5〜7地域(水戸・東京・熊本など)0.46以下0.26以下

6地域(東京など)では、いまの省エネ基準にあたる断熱等級4が0.87以下、ZEH水準と同じ断熱等級5が0.60以下です。8地域(沖縄など)は、UA値の基準の扱いがほかの地域と違います。

つまり、「UA値0.46」という同じ数字でも、6地域なら等級6の基準にあたり、4地域なら等級6には届きません。UA値を聞いたら、かならず「何地域での数字か」をセットで確かめましょう。自分の建てる場所が何地域かは、会社に聞けば教えてもらえます。

等級をどこまで目指すかの考え方は、断熱等級6と7、どこまで必要?にまとめています。

C値は「家にどれだけすき間があるか」

C値(相当隙間面積)は、家全体のすき間の面積を、延べ床面積で割った数字です。単位は「cm²/m²」で、床面積1m²あたり何cm²のすき間があるかをあらわします。

すき間が少ないと、すき間風が入りにくく、計画した換気が働きやすくなると言われます。断熱がしっかりしていても、すき間が多いと、そこから熱が出入りしてしまいます。

C値には、いまの国の基準値がない

ここが、UA値といちばん違うところです。C値は、いまの国の省エネ基準には決まった数値がありません。以前の基準には地域ごとの数値がありましたが、その後の見直しでなくなっています。

そのため、C値の「目安」としてよく言われる数字は、国のルールではありません。

C値は「いくつなら合格」と国が決めている数字ではありません。だからこそ、数字の大きさだけでなく「測っているか」「その結果をもらえるか」に、会社の考え方が出ます。

「計算の数字」と「測った数字」の違い

UA値とC値は、出し方が違います。比べるときは、この違いを知っておくと混乱しにくくなります。

UA値C値
あらわすもの熱の逃げやすさ(断熱)すき間の少なさ(気密)
出し方設計図をもとに計算完成前後に現場で測定
変わる理由家の形・窓・断熱材・地域設計に加えて、工事のていねいさ
国の基準断熱等級ごと・地域ごとにあるいまはない

UA値は計算なので、契約前でも「わが家の間取りで計算するとどうか」を聞けます。一方、C値は建ててみないと分かりません。契約前に聞けるのは「これまでの家の測定の結果」や「目標にしている数字」、そして「わが家でも測るか」です。

会社に聞くときの質問

数字を聞くときは、数字そのものより前提をいっしょに聞くのがコツです。

UA値について

C値について

測るタイミングには、それぞれ意味があります。工事の途中で測れば、すき間が見つかったときに直しやすく、完成してから測れば、住む状態に近い数字が分かります。どちらがいいというより、なぜそのタイミングなのかを聞くと、会社の考え方が見えてきます。

性能をどのくらい大事にしたいかは、ほかの希望と比べてみるとはっきりします。迷っているときは、ハウスメーカー相性診断で6つの軸に分けて、自分のゆずれないことを確かめてみてください。

数字を見るときに、気をつけたいこと

数字が小さいほど「わが家に合う」とは限らない

UA値やC値が小さいことは、性能の面ではうれしいことです。ただ、性能を上げるほど費用がかかったり、窓の大きさや形に条件がついたりすることもあります。住む地域、暮らし方、予算とのバランスで考えましょう。

住み心地は、数字だけでは決まらない

夏の日差しの入り方、換気の仕組み、冷暖房の置き方などでも、住み心地は変わります。数字に出にくいところの比べ方は、高気密高断熱の会社の選び方でまとめています。

「最高値」と「平均」をまぜない

「C値〇〇を達成」という数字が、これまでの家のいちばんいい結果なのか、平均なのか、保証している数字なのかで、意味はまったく違います。聞くときに「それはどの数字ですか?」とひとこと添えると、比べやすくなります。

UA値・C値を聞くときのチェックリスト

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よくある質問

Q. UA値とC値は、どちらが大事ですか?

どちらか一方だけで住み心地が決まるわけではありません。UA値は家の外まわりから熱がどれだけ逃げやすいか、C値は家にどれだけすき間があるかをあらわすので、見ているものが違います。両方を聞いたうえで、窓や換気、冷暖房の考え方も合わせて比べるのがおすすめです。

Q. C値はいくつ以下なら安心ですか?

いまの国の省エネ基準には、C値の決まった数値はありません。「1.0以下」などの数字がよく目安として挙げられ、自治体が独自の基準で使っている例もありますが、国のルールではありません。数字だけでなく、全部の家で測っているか、結果をもらえるかもあわせて確かめましょう。

Q. カタログのUA値と、わが家のUA値は同じですか?

同じとは限りません。UA値は家の形や大きさ、窓の数や大きさで変わるので、カタログの数字はモデルの家などで計算したものであることが多いです。「わが家の間取りで計算するとどうなりますか」と聞いて、自分たちの家の数字を確かめるのがおすすめです。

まとめ

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検討中の会社を入れると、その会社とのズレも分かります。夫婦で比べることもできます。

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