ハウスメーカー相性診断診断する

ハウスメーカー相性診断 › 読みもの

性能

高気密高断熱の会社の選び方。「うちは高性能です」を、中身と確かめ方で比べよう

2026年10月11日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

展示場をまわると、どの会社も「うちは高気密高断熱です」と言います。冬あったかくて、夏すずしい家。それはうれしい。でも、全部の会社がそう言うと、何がどう違うのかが分からなくなります。

「高気密高断熱」は、じつは決まった基準がある言葉ではありません。同じ言葉でも、会社によって中身はさまざまです。だからこそ、言葉ではなく中身と確かめ方で比べるのが近道です。

この記事では、性能を大事にしたい人が会社を比べるときに、何を聞いて、どこを見ればいいかをまとめます。どこかの会社や工法をすすめる記事ではなく、自分たちで判断するための比べ方の記事です。

「高気密高断熱」は、会社ごとに中身が違う言葉

家の性能をあらわす言葉には、国の制度で決まっているものと、そうでないものがあります。

なお、2025年4月からは、原則としてすべての新築住宅に省エネ基準への適合が求められるようになりました。断熱でいうと等級4以上です。つまり、いま新しく建てる家は、どの会社でも一定の断熱性能はそろっていることになります。

そのうえで「高気密高断熱」と言うときに、どこまでを目指しているのか。それを確かめるのが、比べるときの第一歩です。

「高気密高断熱ですか?」と聞くと、たいてい「はい」と返ってきます。聞くなら「断熱等級はいくつですか」「その数字は標準ですか」のように、答えが具体的になる聞き方にしましょう。

まず確かめたいのは「標準の仕様」と「その数字」

性能を比べるときにいちばん大事なのは、何もオプションを足さない状態で、どのくらいの性能なのかです。カタログや展示場で見る数字が、上のグレードやオプションを付けた場合の数字であることもあるからです。

聞いておきたいのは、たとえば次のようなことです。

UA値は、同じ仕様でも家の形や窓の大きさ、建てる地域で変わる数字です。断熱等級の基準も地域ごとに違います。たとえば6地域(東京など)では、断熱等級5はUA値0.60以下、等級6は0.46以下、等級7は0.26以下が目安です。数字の読み方と聞き方は、UA値・C値の記事にくわしくまとめています。等級をどこまで求めるかは、断熱等級6と7の記事で考え方を整理しています。

気密は「測っているか」を聞く

断熱の性能は、設計図をもとに計算で出します。一方で、家のすき間の少なさ(気密)は、建てたあとに現場で測らないと分からないものです。この「測る」ことを気密測定といい、結果はC値という数字であらわします。

C値には、いまの国の省エネ基準に決まった数値はありません。だからこそ、会社ごとの考え方が出やすいところです。

測定をしているかどうか、結果をどう扱っているかには、その会社が気密をどのくらい大事にしているかが表れます。測っていないからダメ、ということではありませんが、理由を聞いてみると考え方がよく分かります。

数字に出にくいところも見る

UA値やC値は比べやすい数字ですが、住み心地はそれだけでは決まりません。数字に出にくいけれど、暮らしてみると差を感じやすいところもあります。

ところ聞いてみたいこと
窓標準の窓はどんな種類(サッシの素材・ガラスの枚数)ですか? 大きな窓を付けると性能はどう変わりますか?
日差し夏の日差しをさえぎる工夫、冬の日差しを取り入れる工夫は、どう考えていますか?
換気換気はどんな方式ですか? フィルターの掃除や交換はどのくらいの頻度ですか?
冷暖房家全体をどんな冷暖房で快適にする考えですか? エアコンは何台くらいを想定していますか?
結露壁の中の結露を防ぐために、どんなことをしていますか?

とくに窓は、家の中でいちばん熱が出入りしやすいところと言われます。明るさや景色のために大きな窓を付けたい人は、性能とのバランスをどう取るのか、早めに相談しておくと安心です。冷暖房を家全体でまとめて考える方式が気になる人は、全館空調の記事もあわせて読んでみてください。

現場の工事で差が出ることもある

断熱材や窓が同じでも、すき間なく、ていねいに施工されているかどうかで、実際の性能は変わります。気密が現場で測らないと分からないのも、そのためです。

工事の質は、契約前に完全に確かめるのはむずかしいところです。それでも、次のようなことは聞けます。

国の住宅性能表示制度を使うと、第三者の機関が設計の段階と、工事・完成の段階で性能を評価して、評価書を出してくれます。使うかどうか、費用がどのくらいかかるかは会社や家で変わるので、気になる人は聞いてみてください。

性能を「どこまで」求めるかを先に決めておく

性能の話は、聞けば聞くほど「もっと上がいい気がする」となりやすいものです。でも、性能を上げると、そのぶん費用がかかったり、窓の大きさや形に条件がついたりすることもあります。どこまで求めるかは、家族ごとに答えが違っていいところです。

決めるときは、次のようなことを家族で話してみてください。

性能をどのくらい大事にしているかは、ほかのことと比べてみると見えやすくなります。ハウスメーカー相性診断では、自由度・性能・デザイン・価格・提案・安心の6つの軸で、自分が何をゆずれないのかを確かめられます。

性能を大事にする会社でも、得意な方向はさまざまです。「性能を最優先にする会社」と「性能もデザインもバランスよく考える会社」では、提案の中身が変わります。自分たちが求める性能の高さと、会社の考え方が合っているかを見ましょう。

何社かを同じ質問で比べるコツ

性能の話は専門的になりやすいので、会社ごとに聞き方を変えると、あとで比べられなくなります。どの会社にも同じ質問をして、同じ表にメモしておくのがおすすめです。

  1. 聞きたいことを、紙やスマホのメモに先に書いておく
  2. どの会社にも同じ順番で聞いて、答えをその場でメモする
  3. 数字を聞いたときは「標準かオプションか」「何地域の計算か」も一緒に書く
  4. 分からない言葉は、その場で「それはどういうことですか?」と聞く

答えの中身と同じくらい大事なのが、説明の分かりやすさです。専門的な言葉を、自分たちの暮らしの言葉に言いかえて説明してくれるか。数字の前提を正直に教えてくれるか。そこに、建てるまでの打ち合わせがどう進みそうかが表れます。打ち合わせ全体で聞くことは、打ち合わせの質問リストにもまとめています。

高気密高断熱の会社を比べるときのチェックリスト

自分の「ゆずれないこと」、診断で整理できます。二択に答えるだけで、6つの軸とハウスメーカーとの相性が分かります。無料・登録不要。

ハウスメーカー相性診断をやってみる →

よくある質問

Q. 「高気密高断熱」に、決まった基準はありますか?

「高気密高断熱」という言葉そのものに、国が決めた基準はありません。会社によって指している中身が違うので、「断熱等級はいくつか」「UA値はいくつで、何地域の計算か」「気密の測定はするか」のように、具体的に聞いて比べるのがおすすめです。

Q. 性能は高ければ高いほどいいですか?

暖かさや涼しさの面ではうれしいことが多いですが、そのぶん費用がかかったり、窓の大きさや間取りに条件がついたりすることもあります。住む地域や暮らし方、予算と合わせて、どこまで求めるかを家族で決めておくと、会社の話を落ち着いて聞けます。

Q. 性能の高い会社を選べば、それで安心ですか?

会社の考え方や標準の仕様は大事ですが、最後は自分たちの家の設計と、現場の工事しだいのところもあります。自分たちの家の図面で計算した数字や、気密の測定をするかどうか、その結果をもらえるかを確かめておくと安心です。

まとめ

あなたに合うハウスメーカー、3分で分かります

ハウスメーカー相性診断は、元施主の中の人が作った無料・登録不要の診断です。「新しい家で、イヤなのはどっち?」の二択と暮らしのことに答えると、自由度・性能・デザイン・価格・提案・安心の6つの軸であなたの「ゆずれないこと」を整理して、ハウスメーカーとの相性を%で出します。AIが、あなたに合いそうな間取りの方向性も書きます。

検討中の会社を入れると、その会社とのズレも分かります。夫婦で比べることもできます。

ハウスメーカー相性診断をやってみる