契約前後の進め方
注文住宅の支払いはいつ、何回? 契約金・着工金から引き渡しまでの流れと準備
2026年10月22日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)
注文住宅の打ち合わせで「契約金」「着工金」という言葉が出てきた。家の代金は引き渡しのときにまとめて払うものだと思っていたので、いつ、いくら必要なのか分からなくなった。そんな人は少なくありません。
この記事では、注文住宅で工事代金を払うタイミングと、準備しておきたいことをまとめます。結論を先に言うと、工事代金は何回かに分けて払うことが多く、回数や割合は会社や契約でちがいます。契約の前に「いつ、何に、いくら払うか」を一覧にしておくと安心です。
工事代金を払う流れ
注文住宅では、工事代金を一度に払うのではなく、工事の進み具合に合わせて分けて払うことが多いです。よくあるタイミングは、次の4つです。
| タイミング | 呼び方の例 | このころの家づくり |
|---|---|---|
| 工事の請負契約を結ぶとき | 契約金 | 間取りや金額の大枠が決まり、契約書をかわす |
| 工事が始まるとき | 着工金 | 詳しい打ち合わせが終わり、基礎の工事などが始まる |
| 柱や梁が組み上がったとき | 上棟金・中間金 | 建物の骨組みができる |
| 完成して引き渡しを受けるとき | 最終金・残金 | 完成した家を確かめて、鍵を受け取る |
これは一例です。3回に分ける会社もあれば、もっと細かく分ける会社もあります。それぞれの回でいくら払うかの割合も、会社や契約によってちがいます。
大事なのは、自分の契約では、いつ、いくら払うのかを具体的に知っておくことです。契約書や見積書の「支払い条件」の欄に書かれていることが多いので、契約の前に確かめておきましょう。
工事代金のほかに払うお金と、その時期
家づくりで払うのは、工事代金だけではありません。工事以外のお金(諸費用)も、それぞれ別のタイミングで払います。主なものを時期ごとに並べると、次のようになります。
- 契約のころ:工事の請負契約書に貼る収入印紙
- 着工の前:地盤調査や、必要になった場合の地盤改良の費用(会社によって工事代金に入れることもある)
- 住宅ローンを借りるころ:ローンの契約書の収入印紙、金融機関の手数料や保証料
- 引き渡しのころ:建物の表示登記・保存登記・抵当権の設定登記の費用、火災保険や地震保険の保険料
- 引き渡しのあと:新築の家にかかる不動産取得税など(軽くなる決まりがある。くわしくは都道府県で確かめる)
土地を買って家を建てる場合は、土地の代金や、土地の登記の費用も先に必要になります。どのお金をいつ払うかは、住宅会社・金融機関・司法書士などで決まり方がちがうので、それぞれに確かめておくと安心です。
特に、引き渡しのころは、最終金・登記の費用・保険料・引っ越しなどが重なり、お金が一度に出ていきます。住宅ローンの実行の日と、それぞれを払う日の順番も、あわせて確かめておきましょう。
追加や変更の代金は、いつ払う?
契約のあとの打ち合わせで、仕様を変えたりオプションを足したりすると、金額も変わります。その追加や変更の代金を、いつ、どう払うかも確かめておきたいところです。
最終金と一緒に精算することが多いですが、会社によっては、変更を決めたときに払う決まりのこともあります。引き渡しの直前になって、思ったより大きな精算の金額が出てくると、あわててしまいます。
打ち合わせのたびに、変更した内容と金額を書面でもらっておくと、最後の精算の金額を前もってつかめます。契約後に金額が増えやすい理由と備え方は、契約後の増額の記事にまとめています。
追加や変更の代金を住宅ローンの借入額に入れられるかどうかは、金融機関や時期によってちがいます。現金で払う必要があるかどうかを、金融機関にも確かめておきましょう。
住宅ローンとのタイミングのずれ
住宅ローンは、建物が完成してから実行される(お金が振り込まれる)ことが多いです。そうすると、契約金・着工金・上棟金を払う時期には、まだ住宅ローンのお金が入っていないことになります。
このずれは、自己資金(手持ちのお金)で払うか、つなぎ融資(一時的な借り入れ)を使ってまかなうことが多いです。つなぎ融資には利息や手数料がかかります。金融機関によっては、ほかの方法を用意していることもあるので、借りる予定の金融機関に確かめましょう。くわしくはつなぎ融資の記事をどうぞ。
完成前の支払いに自己資金を使うときは、手元のお金がどれくらい残るかも見ておきます。引っ越しや家具・家電など、引き渡しのころにまとめて出ていくお金も多いからです。
契約書で確かめたい支払いの条件
支払いの条件は、工事の請負契約書や、その添付書類に書かれています。契約の前に、次のところを読んでおきましょう。
- 支払いの回数と時期:何回に分けて、どの時点で払うか
- それぞれの金額や割合:契約金額に対して、いくらずつか
- 払い方:振り込みか、振込先はどこか
- 追加や変更の代金の精算のしかた:いつ、どうやって払うか
- 完成や引き渡しの予定:遅れたときの扱いはどうなるか
分からないところや、書かれていないところは、担当者に聞いて書面で答えてもらいましょう。契約の前に確かめたいことの全体は、契約前のチェックリストの記事にまとめています。
確かめた内容は、「時期・何のお金・いくら・誰に・何で払うか」を1枚の表にまとめておくと便利です。住宅会社と金融機関の予定を並べて書くと、お金が足りなくなる時期がないかが一目で分かります。
契約の前に確かめたいこと
- 工事代金を何回に分けて、いつ払うか確かめた?
- それぞれの回でいくら払うか、書面で確かめた?
- 収入印紙・登記・ローンの手数料・保険など、諸費用を払う時期を聞いた?
- 追加や変更の代金を、いつ、どう精算するか聞いた?
- 住宅ローンがいつ実行されるか、金融機関に確かめた?
- 完成前の支払いを、自己資金とつなぎ融資のどちらでまかなうか決めた?
- 工事が遅れたときの扱いを、契約書で確かめた?
- 支払いの予定を1枚の表にまとめた?
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Q. 契約金・着工金・上棟金の割合は、決まっていますか?
決まった割合はなく、会社や契約によってちがいます。契約書や見積書の「支払い条件」の欄に書かれていることが多いので、契約の前に確かめてください。書かれていなければ、担当者に書面で出してもらうと安心です。
Q. 打ち合わせで追加した工事の代金は、いつ払いますか?
最終金と一緒に精算することが多いですが、会社によっては変更のたびに払う決まりのこともあります。追加や変更の代金をいつ、どう払うかは、契約の前に聞いておくと、引き渡しの前にあわてずに済みます。
Q. 支払いの予定は、誰に相談すればいいですか?
工事代金の支払いの時期と金額は住宅会社の担当者、住宅ローンの実行の時期やつなぎ融資は金融機関に確かめます。両方の予定を1枚の表にまとめて、ずれがないかを見ておくと安心です。
まとめ
- 工事代金は、契約・着工・上棟・引き渡しなど、分けて払うことが多い
- 回数や割合は会社や契約でちがうので、契約書の支払い条件で確かめる
- 印紙・登記・ローンの手数料・保険など、諸費用は別のタイミングで払う
- 住宅ローンの実行前の支払いは、自己資金かつなぎ融資でまかなうことが多い
- 追加や変更の代金の精算のしかたも、契約の前に聞いておく
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