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耐震等級3と制振、どこまで必要? 「強さ」と「揺れのおさえ方」の違いと確かめ方

2026年10月26日 ・ マドリセカンドの中の人(元施主)

家づくりの話を聞いていると、「耐震等級3が標準です」「制振ダンパーで揺れをおさえます」といった説明が出てきます。地震の多い日本で家を建てるなら、どちらも気になるところです。

でも、耐震等級3と制振は、じつは違うことを言っています。耐震等級は「建物そのものがどれだけ壊れにくいか」、制振は「揺れをどうおさえるか」。この違いが分かると、何をどこまで求めるかが考えやすくなります。

この記事では、耐震等級の意味と、制振・免震の考え方、確かめ方、間取りとの関係をまとめます。どこかの会社や工法をすすめる記事ではなく、自分たちで決めるための考え方の記事です。

耐震等級は、国が決めた「地震への強さのものさし」

耐震等級は、住宅性能表示制度という国の仕組みで決められた、建物の地震への強さをあらわす等級です。1から3まであります。

等級強さの目安
耐震等級1建築基準法と同じ水準。数百年に一度ほどの大きな地震の力で、倒壊・崩壊しない程度
耐震等級2等級1の1.25倍の力に耐えられる程度
耐震等級3等級1の1.5倍の力に耐えられる程度

等級1は、すべての建物に求められる最低限の基準です。等級2・3は、それよりも大きな力を想定して設計された家、ということになります。

大事なのは、等級は設計の段階で「どれだけの力に耐えるように考えられているか」をあらわすもので、実際の地震で被害が出ないことを約束するものではない、という点です。地震の大きさや揺れ方、地盤、建ってからの年数などでも、建物の受ける影響は変わります。

「等級3」と「等級3相当」の違い

会社の説明で「耐震等級3」と「耐震等級3相当」という2つの言い方を見ることがあります。

「相当」がダメということではありません。ただ、何で確かめているのかは聞いておきたいところです。住宅性能表示制度では、設計の段階の評価と、工事・完成の段階の評価があり、工事・完成の段階の評価まで受けると、図面どおりに建てられているかも第三者が確かめてくれます。使うかどうか、費用がどのくらいかかるかは、会社や家によって違うので、担当の人に聞いてみてください。

計算の方法も聞いてみる

建物の強さの確かめ方には、くわしく計算する方法(構造計算)と、より簡単に確かめる方法があります。どちらで確かめているかは会社や建物によって違うので、「わが家はどんな方法で強さを確かめますか?」と聞いてみると、会社の考え方が分かります。

なお、2025年4月からは建築基準法が変わり、木造の2階建ての家なども、建築確認のときに構造の書類の審査を受けるようになりました。家が重くなる傾向(断熱材や太陽光パネルなど)に合わせて、壁の量などの基準も見直されています。

制振・免震は「揺れのおさえ方」

地震への備えには、大きく3つの考え方があります。

考え方しくみ考えておきたいこと
耐震柱・はり・壁などを強くして、揺れに耐えるすべての家の基本。等級で強さを比べられる
制振壁の中などに揺れを吸収する装置を入れて、揺れをおさえる装置の種類や数、どこに入れるかは会社でさまざま。国の等級のような共通のものさしはない
免震建物と基礎の間に装置を入れて、地面の揺れを伝わりにくくする戸建てで選べるかは会社によって違う。費用や敷地の条件、点検も確かめたい

制振は、耐震の代わりではなく、耐震にプラスするものとして説明されることが多いです。大きな地震のあとに続く余震や、くり返しの揺れへの備えとして考える人もいます。

一方で、制振には耐震等級のような国の共通のものさしがありません。「どのくらい揺れをおさえるか」の説明は、会社ごとの実験や計算にもとづくものです。数字を見せてもらったときは、どんな条件での結果かを聞いてみてください。

耐震と間取りは、つながっている

家の強さは、柱や壁の量と、その置き方のバランスで決まるところが大きいです。そのため、間取りの希望と耐震がぶつかることがあります。

どこまでできるかは、工法や会社の得意なことで変わります。「等級3にしたまま、この間取りはできますか?」と聞くと、できる・できないだけでなく、どんな工夫で実現するのかが分かります。工法ごとの間取りの制約は、工法によって間取りに制約が出るところでまとめています。

耐震等級3を条件にすると、間取りの自由度との兼ね合いが出ることもあります。「等級3はゆずれない」のか「間取りによっては相談したい」のか、家族で先に決めておくと、提案を比べやすくなります。

どこまで求めるかの決め方

耐震等級と制振をどこまで求めるかは、家族の考え方で決めてよいところです。次のようなことを話してみてください。

  1. 大きな地震のあと、どうしたいか:倒れなければいいのか、そのまま住み続けたいのか
  2. 建てる土地のこと:地盤の状態や、まわりの地形。地盤の調査の結果や、国や自治体のハザードマップも見ておく
  3. 間取りの希望とのバランス:大きな窓、吹き抜け、広い空間をどのくらい大事にしたいか
  4. 予算:評価書をとる費用、制振の装置の費用などを含めて考える

安心をどのくらい大事にしたいかは、ほかの希望と並べると見えやすくなります。ハウスメーカー相性診断では、「安心」や「自由度」など6つの軸で、自分のゆずれないことを確かめられます。

会社に聞いておきたいこと

答えの中身だけでなく、むずかしいところも正直に説明してくれるかも見ておきたいところです。構造の種類(木造・鉄骨など)による違いは、鉄骨と木造、どっちがいい?にまとめています。

耐震・制振を考えるときのチェックリスト

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よくある質問

Q. 耐震等級1の家は、地震に弱いのですか?

等級1は、建築基準法と同じ水準で、すべての建物に求められる最低限の強さです。数百年に一度ほどの大きな地震でも、倒壊・崩壊しない程度とされています。等級2・3は、それより大きな力にも耐えられるように考えた家です。どこまで求めるかは、家族の考え方で決めてよいところです。

Q. 「耐震等級3相当」と「耐震等級3」は違いますか?

「相当」は、会社が自分たちで計算して、等級3と同じくらいの強さだと説明しているものです。住宅性能表示制度で第三者の機関の評価を受けると、評価書で等級を確かめられます。どちらかがダメということではありませんが、何で確かめているのかを聞いておくと安心です。

Q. 制振の装置を付ければ、耐震等級は上がりますか?

制振は、揺れを吸収しておさえる工夫で、耐震等級とは別の考え方です。装置を付けることで等級がどう扱われるかは、会社や計算の方法によって違うので、等級はいくつで、制振は何のために付けるのかを、分けて聞いてみてください。

まとめ

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